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愛なき世界 の商品レビュー

3.8

502件のお客様レビュー

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2022/07/19

若干の違和感。研究室で研究する女子と食堂で見習いをしている男が恋愛関係になるか? 料理に夢中になっている姿に尊敬しているような設定があれば。またはなんらかのコンクールを目指しているような男であるとか。釣り合いが取れてないから現実味がなかった。 研究の中身も難しくて素読みしてしまっ...

若干の違和感。研究室で研究する女子と食堂で見習いをしている男が恋愛関係になるか? 料理に夢中になっている姿に尊敬しているような設定があれば。またはなんらかのコンクールを目指しているような男であるとか。釣り合いが取れてないから現実味がなかった。 研究の中身も難しくて素読みしてしまった。 彼女に負けないくらいの結果出せるよう、藤丸がんばれ。

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2022/07/17

恋のライバルは植物。洋食屋の見習い・藤丸くんが恋をしたのは研究者をめざす本村さん。でも本村さんが愛しているのは植物。大学院の教授や仲間とともに人生のすべてを植物に捧げる日々なのです。物語だけとだいぶ詳しく植物のことがかかれている。藤丸くんと同じ気持ちでちんぷんかんぷんながらもおも...

恋のライバルは植物。洋食屋の見習い・藤丸くんが恋をしたのは研究者をめざす本村さん。でも本村さんが愛しているのは植物。大学院の教授や仲間とともに人生のすべてを植物に捧げる日々なのです。物語だけとだいぶ詳しく植物のことがかかれている。藤丸くんと同じ気持ちでちんぷんかんぷんながらもおもしろい世界を垣間見る。研究ってこんな感じか!な部分も覗ける。愛や情熱の対象は様々。こんなに一生懸命になれるものがあるのは苦しくも尊い。今はそれだけに没頭しているように見えても本村さんの中での藤丸くんの存在はきっと大きい。いつかそれに気づくねきっと。

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2022/08/21

 俺たちはみんな、光を食べて生きている。いつか死んで、土や灰になっても、人類が絶滅しても、地球上ではきっとこれからも、光を食べて生きる生命の循環は続いていくんだろう。  たしかに不思議だ。生き物がそれぞれ持つ精妙な仕組みが。どうして植物や動物が生まれたのかが。生まれたのになぜ、す...

 俺たちはみんな、光を食べて生きている。いつか死んで、土や灰になっても、人類が絶滅しても、地球上ではきっとこれからも、光を食べて生きる生命の循環は続いていくんだろう。  たしかに不思議だ。生き物がそれぞれ持つ精妙な仕組みが。どうして植物や動物が生まれたのかが。生まれたのになぜ、すべての生き物が必ず死を迎えるのかが。  そして、行く手に死が待ち受けていても、どうしてみんな、暗闇ではなく光を生きる糧とするのかが。 (P.446)

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2022/07/12

淡々と実験の構想や様子を説明されているのが好きでずっと読んでいたいと思わされた。『舟を編む』で実際の作業の様子が物足りなく感じたのを思い出したので、今回は少ししつこいくらいに描写があって勉強になったし興味深かった。(人によっては退屈だと感じる部分だと思う) 四章の実験による本村...

淡々と実験の構想や様子を説明されているのが好きでずっと読んでいたいと思わされた。『舟を編む』で実際の作業の様子が物足りなく感じたのを思い出したので、今回は少ししつこいくらいに描写があって勉強になったし興味深かった。(人によっては退屈だと感じる部分だと思う) 四章の実験による本村さんの気持ちがジェットコースター並みの浮き沈みで、四十変異体ができるかできないか実験のクライマックス、そもそもの前提が間違っていたかも、、などのシーンは推理小説ばりにドキドキしました。 実験内容はしつこいくらいに説明するのに、藤丸くんとの打ち合わせの内容は割愛してスルーしてしまう作者の手法にクスッと笑いました。 近所でイチョウの木が有名な通りがあるので、今年はラッパイチョウを探しながらいちょう並木歩くかも。

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2022/07/05

愛なき世界、植物を愛する人を愛してしまった物語。研究の様子が手に取るように分かるのが面白い。主人公のひとり、藤丸が植物に関してド素人であるのが、この物語と私たち読者を結びつける橋であるように感じる。

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2022/07/03

タイトルは愛なき世界だけど、この本には愛しかなかった。400ページ以上あるけど、全然長さを感じなかった。

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2022/06/30

三浦しをん さんのさすが!な取材力で、濃厚に植物を研究する院生の日常が分かった。研究の描かれたが細か過ぎて物語的には、面白くなかった。三浦しをん作品って期待が大きい分。

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2022/06/27

何か特別大きな事件が起きるわけでなく、1人の料理人と1人の植物学者の日常をのぞいた気分。 小学生の頃から根っからの文系人間である私にとって、名前が出てくる実験器具全てが新しく、画像検索で姿を確認して本書で用途を読むのが楽しかった。 全ての命は光を食べて生きていて、必ず死ぬのに「...

何か特別大きな事件が起きるわけでなく、1人の料理人と1人の植物学者の日常をのぞいた気分。 小学生の頃から根っからの文系人間である私にとって、名前が出てくる実験器具全てが新しく、画像検索で姿を確認して本書で用途を読むのが楽しかった。 全ての命は光を食べて生きていて、必ず死ぬのに「生」には光を求める。 本文ママでは全くないが、読み終えた後自分なりに本書を解釈し残ったものがこの文だ。 人生に闇が来るのなんて当たり前なんだから、自分の頭で悩んで悩んで行き詰まって息詰まったら植物みたいに脳を介さずに「判断する」こともしてみよう。

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2022/06/26

揺るがない信念を持って誠実に向き合う事、 の大切さ。 愛のない世界をありったけの愛で見守る。 ジーンときました。

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2022/06/24

装丁が本当に綺麗で本屋で見て気になっていました。 青のキラキラの絵をよく見るとピンセット?エッペン?え?と思ってみたら、T大生物学研究室のお話でした。シロイヌナズナもググると色んな変異体がいるのね。 交配実験やチャンバーやPCRとなんでこんなにお詳しいのだろうかと後ろのページを見...

装丁が本当に綺麗で本屋で見て気になっていました。 青のキラキラの絵をよく見るとピンセット?エッペン?え?と思ってみたら、T大生物学研究室のお話でした。シロイヌナズナもググると色んな変異体がいるのね。 交配実験やチャンバーやPCRとなんでこんなにお詳しいのだろうかと後ろのページを見ると謝辞に東大以下沢山のラボとそのメンバーの名前がありました。あぁなるほど、三浦さんはガッツリと取材した上でこの本を書き上げたのだなと納得。理系な私には研究室あるあるも多く、手に取るように違和感なくイメージが湧きました。取材力に脱帽です、 植物学だと表現系として葉の形が変わったり花びらの数が変わったりと楽しいですね!シロイヌナズナの種は爪楊枝の先にチョンとのせるくらい小さいようなので若くないと出来なさそう笑 非常に懐かしい気持ちで読むことが出来ました。淡い恋の話も物語にしっかりとくい込んで読後の余韻も良き。 三浦さんは十分な下調べをして物語を紡ぐ作家さんなんでしょうか。他の方が舟を編むについて言及されていたので早速借りてきました笑 お金のためじゃない、自分の知りたいを探求できる自由さを大学の研究室から奪わないで欲しいです。お金のためなら企業でやればよし。純粋な知りたいの探求がオタクの極みの教授の元で研究員が執念をもって挑めるおおらかな環境をもてなくなったら大学なんて終わりな気がしちゃう。その自由さの為に国は惜しみなくお金を使って欲しい。子供たちの未来の為に。

Posted byブクログ