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愛なき世界 の商品レビュー

3.8

509件のお客様レビュー

  1. 5つ

    106

  2. 4つ

    197

  3. 3つ

    140

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2019/02/02

オタク愛に溢れた作品だと思う。 すっごい面白いわけではないけどなんだかするすると最後まで読めてしまう。 登場人物全員いい人だからかな? 2019.2.2 20

Posted byブクログ

2019/01/31
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やぁ、やっぱり面白いね、三浦しをん。ってつくづう思った。 『舟を編む』も『神去りなあなあ日常』もそうだったけど、(ヒト相手じゃない)仕事に一生懸命で不器用な人を描かせたら天下一品だね、いやほんと。 今回は植物にしか興味のない若き研究者と、その研究者への一途な恋、なんだけど、その一方通行加減がなんともおかしくて微笑ましくて。 若い時はそれがどんな仕事であってもそうかもしれないけど、「公」か「私」かなんて選べない状態の時ってあるんだよね。器用な人ならうまく気持ちも頭も切り替えていけるんだろうけど、真面目で熱心な人だと、どうしてもどっちか一方ってことになっちゃう。そこから生まれる悲劇もあるだろう、去っていく相手もいるんだろう。そこまでのめりこまなきゃなんないのか…と思いもするけど、その延長線上にしか見えないものもあるんだろう。どっちがいいのか、わからないけどね。 そして、松田研究室。あぁ、こんなにも登場人物全てが愛おしくて、全ての幸せを祈る小説もそうそうないだろう。あぁあ、みんな、幸せになってくれ!そして研究も上手くいってくれ!そしてできることならフラ丸の恋も成就してくれ!! 「サンダ吸うニャンだ」がツボ。

Posted byブクログ

2019/01/30
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図書館で借りた本。 円服亭の従業員、藤丸くんと、T大の松田研究室の面々、主に本村さんの恋と研究の話。 愛なき世界とは、植物の世界。 植物は生きている。子孫を残し、繁殖して生きている。 だけど、愛という概念は無い。ただただ、存在している。

Posted byブクログ

2019/01/26
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話題になって図書館で借りた一冊。 ある男性が大学院生の女性に恋をする。 だが、女性は研究を愛してやまないため、 恋が実らない。 少し専門的な用語が多く難しいところもある。 そして、研究や何かに熱心な人は、 恋とか結婚とか選んじゃいけないのか、、、 選ぶことによって両方中途半端になってしまうのか、 主人公の働く店主が言った ここでたくさんの送別会をした、 結婚や妊娠で辞めていく人の。 という言葉や、最後の方に、 大学院生の女性の同じ研究室のメンバーが、 彼氏と喧嘩をして言った、 恋も研究も両方してるから中途半端になってしまって 研究の成果が出ないんじゃないか、 ↑ちょっと言い回しが違うかもだけど。 この2つの言葉が胸に刺さって、 今の自分の状況と照らし合わせて、 苦しい作品だった。。。

Posted byブクログ

2019/01/23
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著者のお仕事シリーズも植物学者という超マイナーな世界に入っていくと読んでいてもその研究内容も何となくわかる程度になってしまう。一応恋愛小説テイストにはなっているが、ヒロイン本村が「植物は愛のない世界に生きているから、自分もだれともつきあわない」という頑ななポリシーの持ち主。二度も振られた藤丸だが、彼はまだまだプロポーズを続けるだろう、本村も柔軟な発想が研究を打開することを知ったんだから可能性はありそうだ。しかし447ページも読まされて恋愛成就しない物語なんて映画やドラマ化はしにくそうだ。

Posted byブクログ

2019/01/22
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真実をとことん追求しようとすると、代償として人としての人らしさにつながる何らかの営みを制限しないといけなくなる。その際、何を選び、何を捨てるか。 そこに「愛はない」というが、愛のない人には、ものごとを探究することはできない。「愛がある」から「愛がない」世界で生きることができるのだと思う。

Posted byブクログ

2019/01/18

何故だろう。久しぶりに、読書中に号泣した。でも読むことはやめられず、泣きながら読んだ。三浦しをんをあらためてリスペクト。

Posted byブクログ

2019/01/17

楽しいですね。 登場人物が個性的で面白く、その説明がやたら笑えます。特に黒ジャケットに白シャツの松田教授。そして登場人物間のやり取りも面白く、軽く吹き出しながら楽しんで読める作品です。 『舟を編む』や『神去りシリーズ』のように普段触れることの無い世界を描くのがお得意な三浦さん。こ...

楽しいですね。 登場人物が個性的で面白く、その説明がやたら笑えます。特に黒ジャケットに白シャツの松田教授。そして登場人物間のやり取りも面白く、軽く吹き出しながら楽しんで読める作品です。 『舟を編む』や『神去りシリーズ』のように普段触れることの無い世界を描くのがお得意な三浦さん。この作品では大学の植物学の研究室を舞台に、植物愛にどっぷり嵌り込んだ研究者を描いています。取材も沢山されたのでしょうね、三浦さん自身の研究室・研究者愛にあふれ、「研究者/研究室あるある」がしつこいほどに語られます。植物学では無いですが、私も理系で大学時代は実験に明け暮れた者なので、何か共感できます。ただ、一方でストーリー全体としてはやや薄い感じ。 そうか、新聞小説なんですね。場面場面の面白さを重視したのですかね。 ドラマ化したら面白そうだと思いながら読んでました。主演は相場君、ヒロインは木村文乃さんとか上白石萌音さんあたりかな。

Posted byブクログ

2019/01/16

どこまでも穏やかで緩やかでした。。。植物の研究をしている大学院生の女性と近所の洋食屋さんの恋の話。タイトルの愛なき世界ってどんな世界かな?と思ったら、そういう事だったのかぁ、と2人の恋の行方で解りました。決して愛がないのでは無く、色々な愛のカタチがあって良いと思いました。2人の関...

どこまでも穏やかで緩やかでした。。。植物の研究をしている大学院生の女性と近所の洋食屋さんの恋の話。タイトルの愛なき世界ってどんな世界かな?と思ったら、そういう事だったのかぁ、と2人の恋の行方で解りました。決して愛がないのでは無く、色々な愛のカタチがあって良いと思いました。2人の関係がこの先もこのままなのかな、とか。もしかしたら、ひょっとしたら女性の気持ちに変化が来るのかも、とか。そんな可能性を秘めたラストでした。

Posted byブクログ

2019/01/13
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三浦さんは一生懸命生きている人に本当に優しい視線を注ぐから大好きです。 神去なあなあ日常もそうやったなあ…。 藤丸さんは料理道を極めていて、本村さんも時にこんなことしていていいんだろうか?という焦りにも似た気持ちに襲われながらも、植物に、自分の研究に向き合っている。 藤丸さんは本当に料理が好きだというシンプルな気持ちで、元気に身体を動かしながら真っ直ぐに向かっている姿が可愛くて、でも「私が藤丸さんやったら絶対こんなに素直に出来てねえ…すげえこの人」と思わせる大器の片鱗をみせており応援しちゃいますし、 本村さんはめっちゃ優秀なくせにそこに無自覚で、自分を人として足りないところがあると思っていたりして、藤丸さんのセンスを認めていて、そんなところが非常に可愛らしかったです。 嫌な人一人も出てこない…。 大将もはなちゃんも松田先生もおイモ先生もみんな大好き。素敵すぎ。 そんな中、ラスト付近の岩間のシーン、研究だけでいいなんて言い切れない。恋も結婚も求めてしまう!という叫びは「そうだよね…!」とハッとさせられました。 そんな叫びを受け入れて、でも揺るがずに藤丸さんも本村さんも、今を一生懸命に、目の前のことに一生懸命取り組んでいて、やっぱりそんな姿はとっても魅力的です。 ついつい面倒臭くて「まず結果!しかもなるべく楽して達成したい」と思ってしまう私に、ものすごく優しく、それは違うよって教えてくれた気がします。 結果も大切だけど、それを達成しようとする道行きに何か素晴らしいものがあるのではないでしょうか。 そして、そうしてその道を行こうとする時、行き先は違うかもしれないけど他の誰かも歩んでいるんだって思うと、元気と勇気をもらえる気がする。 藤丸さんと本村さんは互いに尊敬しあい、そういう関係な気がします。 ラスト付近、大将が過去を思い返した時「俺はかわいそうじゃない!」と騒いだところ、本当に良かった。 過去を思い返しても、未来を恐れても、何にもならない。 今この時を一生懸命生きるしかない。 藤丸さんはそれができていたし、本村さんもそうして生きられるようになったと思う。 私もそんな風に生きれたらいいなあ。

Posted byブクログ