ポイズンドーター・ホーリーマザー の商品レビュー
短編集なため読み進めやすい。 私的には罪深き女、優しい人が好きなお話だった。 ポイズンドーターとホーリーマザーはどちらの立場でも考えさせられる話だった。
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人間関係は主観的に見てしまい、相手視点になって考えることを忘れてしまいがちなので、客観的に考えなければならないと再認識させられた。 悪い部分が100だと思わないようにする。逆も然り。 「ホーリーマザー」を読むまで私も弓香の発言が全てだと思い込んでしまっていたので、最後まで考え...
人間関係は主観的に見てしまい、相手視点になって考えることを忘れてしまいがちなので、客観的に考えなければならないと再認識させられた。 悪い部分が100だと思わないようにする。逆も然り。 「ホーリーマザー」を読むまで私も弓香の発言が全てだと思い込んでしまっていたので、最後まで考えるべきと思い知らされた。 確かに自分の悪いところは棚に上げて、他人の悪口ばかり思いついてしまうことある。 結局は毒親などの問題も人と人の問題でしかなく、都合の悪い人間に親という役割があっただけで、人としての問題なんだろうなと思った。 Xなどでよく「アフリカの子達よりは恵まれてても私たちが辛いのには変わらない」という意見をみてモヤモヤしていたが、理穂の『海に溺れている例』を読んでモヤモヤしていた理由が分かった。 「ベストフレンド」お気に入り。 ちなみに寝ずに徹夜で読み切ってしまった私は毒娘です(笑)
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小説は大抵1つの視点から描かれていることが多い。 そのため主人公の捉え方、考え方と同じようにわたし自身も物事を捉えることが多かった。 しかしこの小説では同じ出来事を異なる視点から描くことで、同じ物事でも人によって良くも悪くも捉え方は異なることを痛感した。 傲慢で、自分勝手で、...
小説は大抵1つの視点から描かれていることが多い。 そのため主人公の捉え方、考え方と同じようにわたし自身も物事を捉えることが多かった。 しかしこの小説では同じ出来事を異なる視点から描くことで、同じ物事でも人によって良くも悪くも捉え方は異なることを痛感した。 傲慢で、自分勝手で、どこまでも人間らしい登場人物たちに考えさせられる一冊だった。
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6つの短編 ベストフレンド以外、母親が出てくる それぞれなかなかクセのある母親で… ポイズンドーターとホーリーマザーはそれぞれの話で連作として繋がっている それぞれの立場を見ることで 本当の姿が見える 確かに、他の物語の母親たちは自分もかなりのクセ強で描かれているが…母親の立場に...
6つの短編 ベストフレンド以外、母親が出てくる それぞれなかなかクセのある母親で… ポイズンドーターとホーリーマザーはそれぞれの話で連作として繋がっている それぞれの立場を見ることで 本当の姿が見える 確かに、他の物語の母親たちは自分もかなりのクセ強で描かれているが…母親の立場になったらまた違う物語が見えるのかも…
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捉え方、思い込みが運命さえも狂わせてしまう。 こちらが笑いかけただけで好意を持たれる事はないだろうと思っていても、笑いかけてくれたからと好意を持たれストーカー被害にまで合ってしまう事もある。 優しさから生まれる毒、嫉妬心から生まれる毒 さまざまな毒が回ったまま本作の表題ポイズ...
捉え方、思い込みが運命さえも狂わせてしまう。 こちらが笑いかけただけで好意を持たれる事はないだろうと思っていても、笑いかけてくれたからと好意を持たれストーカー被害にまで合ってしまう事もある。 優しさから生まれる毒、嫉妬心から生まれる毒 さまざまな毒が回ったまま本作の表題ポイズンドーター、ホーリーマザーの2作へと突入する ポイズンドーターでは娘が母から受けてきた精神的苦痛が描かれている。これだけ読むと酷い母親の元で育ったように捉えるが ホーリーマザーではその母親が周囲からとてもいい母親だと語られていく 外面がいいというのが毒親の一つの特徴なので納得できた。が、まるで娘側の捉え方が悪かったのでは?母が毒親という思い込みでは?毒親と言う方が毒娘なのでは?と言われているようで辛い。 これは私が娘側しか経験していないからだろうか? 思い込みを捨てフラットに考えてみる機会を この作品から得た。 応え 毒娘は、毒親からしか育たない と私は思う。
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友達のおすすめ。 毒親とその子供の関係を描いた短編集。 子供がどういう大人になるかは、子供の頃の環境がやはり大事だと思った。 やっぱり人間がいちばん怖い…
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よくある親子の共依存関係や認知の歪み、それぞれの視点からよく描かれていると思う。 何事もそうだけれど、どちらかが100%悪いという事は無いし、母親だって人間なので完璧では無いものだけれど、子どもの価値観や性格形成に深く関わる親という身近な存在の影響はとてつもなく大きい。 兄弟姉...
よくある親子の共依存関係や認知の歪み、それぞれの視点からよく描かれていると思う。 何事もそうだけれど、どちらかが100%悪いという事は無いし、母親だって人間なので完璧では無いものだけれど、子どもの価値観や性格形成に深く関わる親という身近な存在の影響はとてつもなく大きい。 兄弟姉妹はいつだって比較し合う生き物であり、第一子や一人っ子は丁寧に大切に育てられる分、 親の期待やプレッシャーも大きく、素直で従順な子も多い反面、その重圧に耐えかねた時張り詰めていた糸がぷつんと切れてしまうこともある。 また、躾と自分の好みや価値観の押し付けの違いに気づけないと毒親になりうる可能性があると言える。例えばこの本には、この子と遊ばないように。と友達選びやしてはいけないことの徹底(特に男女間の話)、人には優しくということも、全てにおいて母親の独断と偏見を押し付ける親ばかりが出てくる。 親と子どもは別人格であり、幼少期から親が子どもの意思や意見を尊重したり、話し合う機会が持たれていたらこのような話は生まれない。ほとんどの場合、子どもは親の庇護の下でしか生きられないので、それを逆手に取り過度にコントロールする事は子どもの将来を大きく左右する ベストフレンドだけは少し異色かなと思いますが、それ以外は親が娘に毒を撒いていき、気づくと子どもたちは母親の顔色を窺っている そして、この中の登場人物は誰かと自分、または誰かと誰かを比較して、時に可哀想がる事で蔑んでいたり、自分と相手との間に高低差をつけている、無意識のうちに 毒親かどうかは比較でも無ければ、ハイか、イイエの2択ではない。気をつけないと誰だって自分を押し付けてしまう可能性があることだから、子どもがいる人にとっては誰にとっても遠い話ではない 不快で深い話、またきっと読み返すと思う
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Amazonプライムでドラマ版を一気見して、原作はどんな感じ?と急いで買いに行った本 湊かなえさんの小説、たまに本当に嫌な女が出てくる この短編集は「うわー、いるいる」というのから「こんな生い立ちの人いるのかな?」というのまで。 「私も毒親?毒娘?」と最後に問いかける時間
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初めてのイヤミス、初めて湊かなえの作品。 今まで小説に縁がなかったけど読み出したら止まらん作品やった。短編小説で読めば読むほど続きが気になる。 小説のジャンルはいまいちよくわかってないけど自分はイヤミス系?が好きなんだなぁ。と、。 他の人の小説も読んでみたいけど湊かなえは間違いな...
初めてのイヤミス、初めて湊かなえの作品。 今まで小説に縁がなかったけど読み出したら止まらん作品やった。短編小説で読めば読むほど続きが気になる。 小説のジャンルはいまいちよくわかってないけど自分はイヤミス系?が好きなんだなぁ。と、。 他の人の小説も読んでみたいけど湊かなえは間違いないって印象がついた作品。
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ドラマ→原作の順で読みました。 母親と娘の関係がテーマの短編6話で構成。 同じ話でも、母親からみた視点と娘からみた視点では話の解釈が変わってくるなと思った。 ●母親の愛情(=過干渉)と、娘の成長(=反抗)は切っても離せない関係性だと思う。 個人の意見としては、 子どもが成人す...
ドラマ→原作の順で読みました。 母親と娘の関係がテーマの短編6話で構成。 同じ話でも、母親からみた視点と娘からみた視点では話の解釈が変わってくるなと思った。 ●母親の愛情(=過干渉)と、娘の成長(=反抗)は切っても離せない関係性だと思う。 個人の意見としては、 子どもが成人するまでは親に責任がある(=干渉して良い)と思うが、成人後は一個人として認めて(=自身で責任を持ちなさいと)信用してあげるのが親の在り方だと思う。(子離れ、親離れする)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ●ドラマの順 1ポイズンドーター 2ホーリーマザー 3罪深き女 4ベストフレンド 5優しい人 6マイディアレスト ↓ 原作では少し分かりにくい『優しい人』や『マイディアレスト』は映像化されたことで、より主人公の狂っている感じが出ていて良かった。 ただ表題の『ホーリーマザー』の内容は改編が多く、原作と映像では違った印象をもった。 原作では母親が亡くなった後、過去の話振り返りながら、友人の理穂視点で話している。 映像では母親が死ぬまでの時間軸が原作と違い、過去の理穂家族との繋がり表現が少ないため、後半に重要な理穂のセリフ『私の娘は弓香みたいな毒娘にならないように育てる』が急にキレたみたいな表現になっているのは少し残念だったかな。
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