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ポイズンドーター・ホーリーマザー 光文社文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2018/08/08 |
JAN | 9784334776961 |
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ポイズンドーター・ホーリーマザー
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ポイズンドーター・ホーリーマザー
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商品レビュー
3.7
310件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編6つからなる作品だったけれど、そのどのお話も人間の「なんか嫌」な部分が丁寧に書かれていて、読んでいて気持ちよかった。 中でもやはり「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」のお話が印象的だった。 ポイズンドーターの方では、湊かなえ作品にはよく出てくるようが母親が出てきて、いわゆる毒親と呼ばれる母親に見えたので、タイトルがポイズンマザーであることに疑問を感じながら読んでいた。 ホーリーマザーのお話を読んでその意味が分かった。弓香も弓香でたくさんの問題を抱えていたということが分かった。マリアの母親のような極端な例を除いて、すべての親は毒親的な側面と聖母的な側面の両方を持っているのだなと思った。また、外に見せる顔と家族に見せる顔もことなるので、そういった意味でも弓香の母親は毒親でもあり、聖母でもあるのだなと思った。最後理穂が「バカじゃないの。母親とか娘とか。」と言っていたように、大事なのは、母娘以前に一人の人間同士のして対話を試みることが大事なのではないかと思った。まだ子を持ったことない人間のきれいごとのような気もするので、また親になったら読み返したい。 あと、マリアの名前が聖母からとられているのは何とも皮肉なことだなと思った。
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6つの短編からなる本作。 どの作品も自分に「刺さる要素」があり 読み進める度、ハッとさせられます。 本作は、 「女性Aから女性Bに向けて。」 「女性Bについて周囲の人間から見ると。」 という視点の内容が多く、一見すると 「女性向けなのかな?」と思いますが ご安心ください。男性...
6つの短編からなる本作。 どの作品も自分に「刺さる要素」があり 読み進める度、ハッとさせられます。 本作は、 「女性Aから女性Bに向けて。」 「女性Bについて周囲の人間から見ると。」 という視点の内容が多く、一見すると 「女性向けなのかな?」と思いますが ご安心ください。男性でもバッチリ刺さります。 男女ともに、どの短編も他人事ではなく 自分事として心にぶっ刺さることでしょう。 ぼく個人としては、特に3作目の「罪深き女」 最後の2つ「ポイズンドーター/ホーリーマザー」 がダントツで心が痛くなるくらい刺さりました。 3作目の「罪深き女」では、誰かの過剰なやさしさは、受け手によっては猛毒にも大きな傷にもなりえてしまうことを。 5、6作目の「ポイズンドーター/ホーリーマザー」 では、一限的な視点で物事を判断しきってしまうことの愚かさを知ることができました。 すこし前、知人とのLINEのやり取りのなかで 「良かれと思ってしてることが 相手にとっては違うこともあるけどねぇ」 「やってやってる感も違うけどね」 というやり取りがあって 「あー、自分ってこれやりがちだよな……」と 反省というか、改めて自分を振り返る きっかけになることがありました。 本作の「罪深き女」で、ある登場人物の女性は 【やさしさと気遣いの深い女性】として 描かれていますが、そのやさしさの対象となった 男性目線ではその女性は【気色の悪い女】 として描かれており、一方の視点だけでは 読み取れない事実や、受け手と送り手の 不一致性をことごとく突きつけられます。 まさにぼくの事例だな、と。過剰な優しさは あいてをイライラさせたり、逆に気を 使わせることもあるんですよね。 「ポイズンドーター/ホーリーマザー」は、いわゆる毒親とその娘のお話なんですが、実は周囲の人間から見るとその母親は毒親ではなく聖母であり、毒なのはむしろ娘の方なのでは……というお話。表題の通りですね。 1つの視点に頼ると見えてこないものがあることを痛感させられましたし、これは父親がいなくて、父親になることを恐れ続けている自分自身にも当てはことだなと。 受けていない愛。その愛を知らない自分は愛を子に与えられないのではないか。自分が良い父親になれるか自信が無い。だから父親になりたくない。父親になりたくないのは親父のせい。ぼくは被害者だ。 かつては真剣にそう思っていた時期がありましたし、もしかすると今でもその気持ち0かと言われればそうじゃないかもしれません。 だけど大人になっていくなかで、そもそも産んでもらえたこと自体、愛を貰えてるし、覚えてないだけで父親には色んなところに連れて行ってもらっていろんな経験をさせてもらっていることも聞くことができ、自分の視点や感情ひとつで、すべてひとくくりに判断してはいけないなと感じました。 学生時代の自分は毒親父と思っていても、記憶のない頃の幼いぼくは良い父親と思っていたかもしれない。自分だけでも多角的な見方はできます。過去の自分、今の自分だけでも、偏った考えからすこしは離れられる。これは大事な気づきだなと。 ちょっとこの話は、本作の毒親話からは離れるかもしれませんが、ぼく自身が本作を読んで、この感想を持った。これはこれでいいのです。読み取り方、感じ方、派生の仕方は人それぞれ、ですよね。 本を読むって、こんな感じで最近あった個人的なトピックと重なることもあってとても勉強になるけど、より心の擦り傷に塩を塗ることにもなるので、これまた毒にも薬にもなるよな〜( ̄▽ ̄;)とあらためて考えさせられました。 でもまあ、人生のあらゆる経験は「苦い毒」というものはあっても「身にならない」なんてことはなくて、なにごともこの先に繋がる!!ということだけは29年という短い人生でありながらも確信していることでもあります。 酸いも甘いもしっかり自分事として受け止める人生をこれからも積み上げていきたいなと、そして、アップデートし続ける自分でありたいなと、そう思えた1冊でした。 とてつもなく重い本だけど、ここ数年でも読んでよかったと心から思える本でしたよ!オススメです!
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母娘についてそれぞれの視点から物事が書かれていて、 こんなにすれ違ってしまうものかと心が苦しくなった。 「毒親」ってどこからどこまでなんだろう。私も母親になったら分かるのかな
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