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ポイズンドーター・ホーリーマザー の商品レビュー

3.7

337件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

    154

  3. 3つ

    91

  4. 2つ

    18

  5. 1つ

    1

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2025/09/28

1作目から後味が悪くてさすがイヤミス…となった。 表題作は立場によって見え方が180度違くなることを明確に表現していたと思う。ただ人によって感じ方は異なるからどちらが正しいがないのが難しい。

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2025/09/20

自分が思う自分と、他人から思われてる自分とは全然違うんだろうな と、湊かなえさんの作品はいつも、ある種の戒めのような気持ちになる 子供からみたら、放置するのが聖母かもしれない、でも子供から大人になったらそれは毒親なのかもしれない 難しいな

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2025/09/17

6編の短編集で、母と娘がテーマとなっています。 親と子の関係が人間性を歪めてしまい、事件を起こす。 どれも娘主観で物語が進み、一見すると親の「歪んだ愛情」「過度な愛情と自己投影」が原因に見える。しかし、事件の真相が客観的に暴かれると、それは「娘」の問題であった。という価値観の反転...

6編の短編集で、母と娘がテーマとなっています。 親と子の関係が人間性を歪めてしまい、事件を起こす。 どれも娘主観で物語が進み、一見すると親の「歪んだ愛情」「過度な愛情と自己投影」が原因に見える。しかし、事件の真相が客観的に暴かれると、それは「娘」の問題であった。という価値観の反転に驚かされます。 さらに 巻末の清水由佳子さんの解説でも、反転しました。 「読者の自分も、一歩違えば毒親毒娘になれる。誰しにも起こりえる日常である。作者は、無様な登場人物たちを見下げ突き放すのではなく、それでもなお生きようとする人間への愛が読み取れることが魅力である」 私も、子どもを叱るたび「これも必要なこと」とただ割り切っていました。親として当然だからという理由で、相手を見下げていなかったか。反省です。どの親もどの子も無様でないことなんてないよな。自分も気を引き締めなおして、毒ごと喰らっていこうと思いました。

Posted byブクログ

2025/08/17

見える面でしか、判断できない。当たり前だけど。全体を俯瞰できるのであればもっと違った結末があったのかもしれない。読み終わると本当にオセロのようにひっくり返された。複雑な気持ちになった。

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2025/08/14

イヤミスの女王の名に恥じぬ作品。 本当に救いそうのないしんどさを与えてくれる。なんでこの話を読んだんだろう。。。(だけどクセになる) [ポイズンドーター読了時点]とある娘視点のお話。 こんな母親いるわけないじゃん!まじ毒親!と一見思うがどこか身の回りにいそうと感じさせられる文章...

イヤミスの女王の名に恥じぬ作品。 本当に救いそうのないしんどさを与えてくれる。なんでこの話を読んだんだろう。。。(だけどクセになる) [ポイズンドーター読了時点]とある娘視点のお話。 こんな母親いるわけないじゃん!まじ毒親!と一見思うがどこか身の回りにいそうと感じさせられる文章力に絶句。気持ち悪いし無理すぎる。だけどページをめくる手が止まらない。 [ホーリーマザー読了後]その娘の友人視点のお話。 うげげけ。特大のカウンターパンチを顎に喰らわされフラフラ。猛毒を持ってたのは娘の方だったか。語り手のが変わることでこんなにも話が変わってしまうのか。。。 全ての人は自分が人生の中心であることを疑わないことをこの作品で実感させられる。

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2025/08/01

短編でも読み応え抜群でした。まず事件の内容があって、その後読み進めるとそれぞれの犯人の背景が複雑でした。

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2025/07/20

『告白』以来の湊かなえさん作品。全話で人が死に、どろどろした感情がうずまく。短編とは思えない読み応えと、インタビュー形式や警察の取り調べ形式の文体が印象的だった。 タイトルにもなっているポイズンドーター・ホーリーマザーの通り、多くの短編で母親が存在し、物語に大きく影響する。 いつ...

『告白』以来の湊かなえさん作品。全話で人が死に、どろどろした感情がうずまく。短編とは思えない読み応えと、インタビュー形式や警察の取り調べ形式の文体が印象的だった。 タイトルにもなっているポイズンドーター・ホーリーマザーの通り、多くの短編で母親が存在し、物語に大きく影響する。 いつか母親になるかもしれない自分の内側をみつめる作品になった。

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2025/07/16

短編集は普段あまり読まないのですが こちらの作品はどの話も面白くて引き込まれて、どのラストも素晴らしかったです。 女同士の妬みも、男と女の勘違いも、、ラストの毒親も。 母親でもあり娘でもある私にとって分かる部分が多すぎて…毒親にも毒娘にもなりたくないなと考えさせられました。 湊か...

短編集は普段あまり読まないのですが こちらの作品はどの話も面白くて引き込まれて、どのラストも素晴らしかったです。 女同士の妬みも、男と女の勘違いも、、ラストの毒親も。 母親でもあり娘でもある私にとって分かる部分が多すぎて…毒親にも毒娘にもなりたくないなと考えさせられました。 湊かなえさんの描く人物はどの物語も人間味があって裏も表もあって面白いです。

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2025/07/13

⭐︎3.6 ・湊かなえさんらしいイヤミスが気軽に楽しめる短編集。ゾッとするラストが味わえる「マイディアレスト」、シンプルなイヤミスで好きだった。それぞれ違った面白さがあったけど、特に著者らしさが出ているのはやはり「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」。母と娘、違う立場から見ると...

⭐︎3.6 ・湊かなえさんらしいイヤミスが気軽に楽しめる短編集。ゾッとするラストが味わえる「マイディアレスト」、シンプルなイヤミスで好きだった。それぞれ違った面白さがあったけど、特に著者らしさが出ているのはやはり「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」。母と娘、違う立場から見るとまったく違う印象になる親子関係。毒親、ってよくいうけど本当は毒娘ってこともあるのでは?っていうストーリーで、一方的な主張だけを受け入れることの危険さが分かる。親子関係って難しいなと痛感させられた。

Posted byブクログ

2025/07/08

短編集でベストフレンド以外は嫌な気分になるけれど、そこが良い。 マイディアレストでは妹が酷く描かれているが問題なのは親であって、読み終えると生意気な妹が可哀想でもある。 優しい人は地味にゾッとして、ネトフリで見るとこの作品が最も印象深かった。 表題二作では一人の人物について語られ...

短編集でベストフレンド以外は嫌な気分になるけれど、そこが良い。 マイディアレストでは妹が酷く描かれているが問題なのは親であって、読み終えると生意気な妹が可哀想でもある。 優しい人は地味にゾッとして、ネトフリで見るとこの作品が最も印象深かった。 表題二作では一人の人物について語られる。娘から見ると毒親、友人から見ると聖母。母娘が悪い方向にすれ違いながら生きてきた様子が伺える。

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