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the four GAFA の商品レビュー

3.7

180件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2019/01/17

GAFAとは現在の世界市場を席巻するGoogle、Apple、Facebook、Amazonのことである。 本書はGAFAが世界中の消費者をどのような方法で虜にしてきたかを歴史的、文化的、そして人間心理的な面から考察している。 本書はジム・コリンズの名著『ビジョナリー・カンパ...

GAFAとは現在の世界市場を席巻するGoogle、Apple、Facebook、Amazonのことである。 本書はGAFAが世界中の消費者をどのような方法で虜にしてきたかを歴史的、文化的、そして人間心理的な面から考察している。 本書はジム・コリンズの名著『ビジョナリー・カンパニー』をGAFA4企業だけに特化した本と言っても言い過ぎでは無いと思う。ただ、著者のスコット・ギャロウェイはこのGAFAをジム・コリンズのように『偉大な企業』とは崇めてはいない(とてつもなく敬意は払っているが・・・)。逆に著者はGAFAについて非常に批判的に論じている。これは著者自身も起業家であり、GAFAと実際に戦い、4企業の体質を実際に体感したことを素直に記述しているからなのだろう。 本の内容としてIBMやヒューレット・パッカード、そしてマイクロソフトがなぜGAFAになれなかったなどの考察も興味深い。そして、ウーバーやアリババ、Airbnbなどの企業が将来、このGAFAに続く第5の騎士となれるのか、GAFAがいつまで発展し続けるのか、そしてもし自分が優秀なITエンジニアならば、どの企業に就職するべきか(あるいはどのような企業を起業すべきか)まで論じている。 筆者は、この4企業を世界平和や疫病の根絶など人類にとっての崇高な使命を目指しているのではなく、あくまで「金儲け」だけを目的とした企業であると最終的に結論づけている。 本書は非常に読みやすく、多くの論点を詳しくかつ、分かりやすく論じており、筆者が教壇に立つニューヨーク大学スターン経営大学院で実際に、「ブランド戦略とデジタルマーケティング」の講義を受けているかのように感じることができる。 IT業界の歴史と未来(ひいては人類の未来の生活の行く末まで)を分かりやすく学ぶビジネス書としておすすめ。

Posted byブクログ

2019/07/20

Google、Apple、Facebook、Amazon。 無限に近い資金と優秀な人材を世界中から集める四騎士。 圧倒的便利さの裏に散りばめられたロジックを一つ一つ紐解いていくことで、デジタル社会の構造そのものを俯瞰して見ることができる。 四騎士が作り出すこれからの新世界に...

Google、Apple、Facebook、Amazon。 無限に近い資金と優秀な人材を世界中から集める四騎士。 圧倒的便利さの裏に散りばめられたロジックを一つ一つ紐解いていくことで、デジタル社会の構造そのものを俯瞰して見ることができる。 四騎士が作り出すこれからの新世界に見通しを立てるなら、この本が最も効率的です。

Posted byブクログ

2019/01/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

四騎士になぞらえられるGAFAも万全ではない。会社は古くなり、優秀な人材は公開前のオプションを求めて流出する。あの無敵に思えたIBMもマイクロソフトも落日を迎えた。第五の騎士として出てくるのはアリババかテスラかウーバーか、、、 ・グーグルとアマゾンは脳に、フェイスブックは心に、アップルは性に訴えかける、という図式はやや単純化しすぎだが、経営学のプロらしい分析とNYタイムズに対する個人的な思い入れが熱い(著者はグーグルに記事の引用を許しているのはよくないとして、知人のファンドマネージャーに株を買わせて取締役会に乗り込んだりもしている) ・アマゾンはマーケットプレイスの売上が40%を占めている。 アレクサに電池のおすすめを聞くとアマゾン・ベーシックのものを勧めてくる。 ホールフーズの店舗はアマゾンの配達拠点となると同時に返品場所にもなる ・iPhoneのシェアは18.3%にすぎないが、業界の利益の92%を占めている。OSの分布を地図にしてみるとマンハッタンは全面的にiOS、ブロンクスにいくとアンドロイドなど貧富の差がはっきりしている。iPhoneは持ち主が完璧に近い存在であり、性的な魅力があるというシグナルなのだ 1999にジョブズがアップルに戻るとすぐ、GAPのブランディングを向上させたCEOのミッキードレクスラーを役員会に迎えた。その二年後、最初のアップルストアが出店された。インターネットの時代に逆行していると嘲笑されたがこれこそがアップル製品を高級品へと押し上げることとなった。現在でも店舗1平方フィートあたりの売上は5000ドルで、小売業では最高である(二位はコンビニだが50%の差がある) ・FBはメディア企業なのだが、メディア企業の株価は一般に低いし、メディアを名乗ると内容に責任を持たないといけなくなるので名乗らない。しかし、メディアは通常バランスをとろうとする(左派の記事が多いと感じたら保守派の記事を載せるとか)が、SNSはクリック数を増やすために偏向していく。 ・グーグルの成功はエリック・シュミットをCEOとして雇ったことだ。サン、ノベルでマイクロソフトに挑み、二回とも破れたシュミットにとって、ビル・ゲイツはモビーディックとなった。 私たちにはグーグルのアルゴリズムの仕組みはわからない。しかし、それを自分自身の記憶よりも信頼しているし、自分のキャリアや人生を賭けるくらいに信頼している。

Posted byブクログ

2019/01/13
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新経済の覇者、GAFA. GAFAの文字を見ない日はないし、もはやビジネスマンである限り、GAFAを避けては通れない. 読む前に、下記を期待して本書を手に取った. 1)GAFAがはじまった/流行っている背景 2)GAFAにどのように立ち向かっていくか 3)あるいは、どのように立ち振舞っていくか(共存) GAFAがはじまった/流行している背景として、人間の「脳・心・性器」をターゲットにしたから、というフレーズには納得. GAFAに対してなんとなく思っていたことをうまく言語化された. 短期間であっという間にこの世を創ったGAFAであるが、GAFAも設立時は敵いそうもない大企業が世の中にたくさんあった. その中で、「運」を含めた時代の変遷を見て爆発的に人の心(愛)をついて拡大していった. 第10章 GAFA「以後」の世界で生きるための武器 については、いわゆる「よく言われること」ではあるが、改めて読み返したい章である. GAFAに続く第5の騎士の記述もうまく言語化されていて、(長編なので掻い摘んでw)改めて読み返したい.

Posted byブクログ

2019/01/13

Google ・Apple・Facebook・Amazonそれぞれが何故巨大になり得たか、特長は何かなど。各社をヨハネの黙示録の四騎士に準えて紐解いていく。 Amazonは狩猟本能に訴えている・Apple製品の所持は性的アピールになっているなど、「進化心理学の見地からすると、成...

Google ・Apple・Facebook・Amazonそれぞれが何故巨大になり得たか、特長は何かなど。各社をヨハネの黙示録の四騎士に準えて紐解いていく。 Amazonは狩猟本能に訴えている・Apple製品の所持は性的アピールになっているなど、「進化心理学の見地からすると、成功するビジネスはどれも、体の3つの部位のどれかに訴えかけるものだ。その3つとは脳、心、性器である」という視点から語る点は面白い。

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2019/01/06

今、世の中を事実上支配している四つの企業を、初めは冷静に。次に人間の本能の何に呼びかける存在かを定義し、そして批判的に見た上で、疑問を持つよう呼びかけている本です。 この、本能の何に呼びかけているかの部分が、俗っぽい言葉で語られるために、砕けたような本に見えることもあるようです...

今、世の中を事実上支配している四つの企業を、初めは冷静に。次に人間の本能の何に呼びかける存在かを定義し、そして批判的に見た上で、疑問を持つよう呼びかけている本です。 この、本能の何に呼びかけているかの部分が、俗っぽい言葉で語られるために、砕けたような本に見えることもあるようです。 しかし、人間の本能なんて崇高でなんてあるはずが無く、そもそも俗っぽい人類の性根を、目をそらすことなく見つめた上で、時代を席巻するイノベーション企業の存在を語るという面白い試みでした。 四騎士は悪では無いが、神として絶対視するのは危険である。盲目的に富を集め情報を集めることが、やがて資本主義を殺すという視点は、わたしのような一介のサラリーマンには想像もつかないことで、この新しい視点を与えてくれた本書に感謝したいと思います。

Posted byブクログ

2019/01/03

内容の要約は、ほぼこの本を評している雑誌などの記載と変わらない。そこに著者の要約のポイントが凝縮されており、それ以上でもそれ以下でもない。うーん

Posted byブクログ

2018/12/31

本編だけで400ページ超え。休みを利用して一気に読んだ。Googleら4大企業について、一つの見方として大変興味深く読んだ。反面、やたら性的な方向に訴えようとする著者の主張は同意し辛いところもあった。まあAppleの部分は、自分が所謂”信者”に入るからかもしれないが・・・

Posted byブクログ

2018/12/22
  • ネタバレ

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GAFAがなぜ消費者に広く受け入れられているのかを説く本だと思って読んだら、まったく逆の本だった。ある意味、新鮮なアングルを得ることができた。まさに敵意むき出し。

Posted byブクログ

2018/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「四騎士が世界を作り変えたことによって、ビリオネアになるにことは簡単になったが、ミリオネアになることは難しい時代となった。」 「バランスのとれた生活をしたいのなら、20代から30代のうちはバランスのことなど考えるな」 「世界をつかむのは大物ではなく、すばやいものだ。ライバルたちより短い時間で進歩することを目指す。そのために必要なのは、才能ではなく忍耐力だ。」 「企業のライフサイクルによって求められるリーダーシップの種類は違っている」 消費者として、GAFAの恩恵を受けられることはメリットでしかないが、ビジネスマンとして、GAFAという存在はデメリットになりかねないと思った。GAFAが世界を少数の成功者と多数の農奴 からなる世界に作り変えてしまった という主張は全くその通りだと思う。 所々うとうとしながら読んでいたので、卒業前に読み直したい!(特に前半)

Posted byブクログ