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朝が来る の商品レビュー

4.1

648件のお客様レビュー

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    204

  2. 4つ

    299

  3. 3つ

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2025/10/08

相変わらず辻村先生の文体は読みやすい。 最後までスラスラ読む事ができました。 養子縁組で最愛の息子を授かった夫婦と その生みの親のお話。 夫婦だって血が繋がってないのだから 子どもだって血が繋がっていなくても愛せる。 これは間違いない。 生みの親だって本当は育てたかった。 だけど...

相変わらず辻村先生の文体は読みやすい。 最後までスラスラ読む事ができました。 養子縁組で最愛の息子を授かった夫婦と その生みの親のお話。 夫婦だって血が繋がってないのだから 子どもだって血が繋がっていなくても愛せる。 これは間違いない。 生みの親だって本当は育てたかった。 だけど子どもを思うと育てられない。 複雑な思いが交差していく。 世の中は誰も助けてくれない。 人生辛い事も多いけど、自分が思ってるより 案外周りは助けてくれるかもよ。 助けて貰ったら今度は助けてあげればいいだけ。 そんなメッセージにも取れました。

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2025/10/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オーディブルにて。 映画を見たことがあるけど、ほとんど覚えていない状態での読書。 特別な起承転結がある訳ではないが、読み進めたくなるのが辻村深月さんの文章。 映画を見たのが4〜5年前だが、そのときとは私の環境や価値観も変わったことで、共感できることや新たな視点の発見も多かった。 どこで間違えたのだろう、誰が悪かったのだろう、そう思えて仕方がない。 あえて書かない美しさなのかなとも思いつつ、なぜ最後に母親本人だとわかったのか教えてほしい…

Posted byブクログ

2025/10/06

今読み終わった所で、まだドキドキしています。 面白かった… えー、そうなる!? えー、これからどうなるの? もう最後の最後まで引き込まれました。 辻村深月さんワールド、 優しくて細かい所まで想像できる…この本も最高でした。おススメです!

Posted byブクログ

2025/10/05

オーディブルで。 特別養子縁組で子どもを引き渡す側ともらう側、それぞれの生活が丁寧に描かれていた。 しかし、ひかりの生活のどうしようもないままならなさは、さとこに再会したからといって劇的に何か変わるだろうとは思えず、しんどさを心に残して終わった。親や理解者が死んでも自分の人生は続...

オーディブルで。 特別養子縁組で子どもを引き渡す側ともらう側、それぞれの生活が丁寧に描かれていた。 しかし、ひかりの生活のどうしようもないままならなさは、さとこに再会したからといって劇的に何か変わるだろうとは思えず、しんどさを心に残して終わった。親や理解者が死んでも自分の人生は続くわけで、あさみさんの言った「独立」をしないと生きてはいけないのだ。

Posted byブクログ

2025/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特別養子縁組の話かと思いきや、二人の母親の人生が丁寧に描かれた物語だった。 特別養子縁組の制度は子供のためにある。その子供たちは太陽なのだと思わられる小説だった。 朝斗という太陽を引き受けた側と引き渡した側。 引き受けた佐都子は不妊治療の苦しさから太陽がやってきて朝が来た。引き渡したひかりは太陽を引き渡した後からずるずると暗闇へと引き込まれていく。最後には佐都子と朝斗によって太陽の下へ戻ってこれた兆しが見れて良かった…! ひかりの人生、いわゆる普通から離れちゃった人生だけど、朝斗と空を見た時、朝斗に広島のお母ちゃんと呼んでもらえた時、ひかりの人生に「朝が来た」んだと思う。 ひかりの幼さと未熟さゆえに、どんどん暗闇へと堕ちてゆく様が、自業自得なのかもしれないが、もしかしたら自分もそうなってたかも?自分ならどうしてた?と考えると、人事じゃなかった。 また、どうしても特別養子縁組の話=母親に脚光があたる話とはいえ、男どもの存在感が薄すぎる。特にひかりの父親!!ほぼ出てこない。

Posted byブクログ

2025/10/04

ひかりの出産後の人生が苦しくて読むのが辛かったけど、けどあの子はこれからちゃんと生きていけるって思えたラストだった。涙が止まらなかった。

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2025/10/03

思わぬ妊娠をしてしまった中学生と、その子どもを育てる夫婦の話し。 親との関わり方、親から子への関わり方次第で、その子の人生が大きく変わる。 親が厳密だったから、いい子に育った姉と、その親に反発心を持って育った次女。 よくある姉妹の育ち方だが、自分が親になった今、自分の考えを押し...

思わぬ妊娠をしてしまった中学生と、その子どもを育てる夫婦の話し。 親との関わり方、親から子への関わり方次第で、その子の人生が大きく変わる。 親が厳密だったから、いい子に育った姉と、その親に反発心を持って育った次女。 よくある姉妹の育ち方だが、自分が親になった今、自分の考えを押し付けることやそれによる代償について考える機会になった。 対象的に、子ども同士のトラブルがあったときに、自分の子どもを信じて守れる親でありたいと思った。人の目を気にしたものではなく、自分軸ももって生きている人の強さを感じた。 この本は、若くして思わぬ妊娠をしてしまった子の人生と、子どもを授かることが出来ずに葛藤した夫婦の話しが中心。その中で、周囲の声や身近な人との関わり方がとてもリアルだった。 特別養子縁組というテーマとは違った面から、私はこの本と出会えて良かった。

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2025/10/03

不妊治療と養子縁組の描写は凄かったけど 物語部分の救われなさがきつかった 15で出産してその後家出して 勝手に借金の保証人にされて返すために バ先の金庫から金盗んでバレて 最後は自殺寸前ってとこで ラストがそれだけは悲しい もっと先の救われた描写くれないと苦しい

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2025/10/02

親になった今、二人のどちらの母親の気持ちもわかる。 無知は本当に辛いこと。子どものことを『信じる』 そして、信じるからこそしっかり伝える親になろうと改めて。

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2025/10/01

朝が来る 著:辻村 深月 --- **〈 書籍の内容 〉** 長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めず、特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。 中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母。 それぞれの葛藤と選択を丹念に描いた、胸に迫る長編小説。 栗原清和・佐...

朝が来る 著:辻村 深月 --- **〈 書籍の内容 〉** 長く辛い不妊治療の末、自分たちの子を産めず、特別養子縁組という手段を選んだ夫婦。 中学生で妊娠し、断腸の思いで子供を手放すことになった幼い母。 それぞれの葛藤と選択を丹念に描いた、胸に迫る長編小説。 栗原清和・佐都子夫婦は、民間団体の仲介によって男の子を授かり「朝斗」と名づけて育てていた。 やがて朝斗は幼稚園に通う年齢となり、穏やかな日々が続いていた。 そんなある日、夫妻に一本の電話がかかってくる。――「息子を返してほしい」。 それぞれの立場の切実な想いが交錯し、新しい家族の形を問いかける物語。 --- **〈 感想 〉** 辻村深月さんの作品はジャンルもテーマも幅広く、『スロウハイツの神様』など明るさや温もりを感じる物語も好きですが、本作は正直なところ、とても重く切なく胸を締めつけられる読書体験でした。読んでいる間のほとんどが苦しく、当事者の苦悩に寄り添わざるを得ません。 子どもを授かれない夫婦。子どもを育てられない少女。 そして両者の間を取り持つ「特別養子縁組」という制度。普段あまり身近に語られることのないテーマですが、現実にはこのように深い苦悩と向き合っている人が確かに存在するのだと強く感じました。 「血でつながった親子」と「法律で認められた親子」。どちらが正しいのかという問いに、答えはありません。ただそれぞれの立場に、それぞれの正しさと痛みがあるのだと、この小説は静かに教えてくれます。 子を持つ人、持たない人、どちらの立場の読者であっても、この物語から感じ取るものはきっと多様で深いはずです。そして、最後にほんの少しだけ前を向ける余韻を残して物語が終わることで、登場人物たちの未来に光があることを願わずにはいられません。 重さの中に確かな希望を見せてくれる一冊でした。

Posted byブクログ