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朝が来る の商品レビュー

4.1

648件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    299

  3. 3つ

    100

  4. 2つ

    12

  5. 1つ

    3

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2025/11/26
  • ネタバレ

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養子縁組の話で最初はその家庭のありがちな話から実母の話へ。後半は救われない内容が続いて気分が落ちてしまう感じで最後は結局、実母ひかるは救われたのか救われなかったのかモヤモヤが残った

Posted byブクログ

2025/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

そう来たか、と感じたのは、以前この作品をnetflixで観たことを思い出したからで、冒頭のゼンハン主人公とママ友のくだりが長くどういう意図があるんだろう?と感じていた時は理解できなかったものの、後半の主人公ひかり自身は悪い人間でないのにいろんな場面で人を信じても裏切られてしまうことが続いていることの比較なのだと、気づいた時でした。 最後、さとこがひかりを見つけたタイミングは、警察が探しに来た後のことなんだろうか?ひかりは助かっているんだろうか? 誰か教えて。

Posted byブクログ

2025/11/23

オーディブルで読了。不妊治療の高齢夫婦の話だと思って聴き始めたら、それはプロローグとエピローグだった…まさか間にこんなにも辛くやるせない話が長く挟まって最期に繋がるとは。中高生の母としても、どうやって子供と接してきたか、接していくべきかについても考えさせられた。

Posted byブクログ

2025/11/18
  • ネタバレ

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不妊のため特別養子縁組を利用して子どもを迎え入れる「育ての親」と、中学生で妊娠し、特別養子縁組に子どもを託す「生みの親」。 作品は、全く違う立場にいる二人の“母”の人生が交差していく物語でした。 ひかりも、佐都子も、それぞれが抱えた苦しみは想像を超えるものだったと思います。 けれど、朝斗を初めて見た瞬間や、引き取った日の出来事は、深い暗闇に差し込む光のように、二人に“朝”をもたらしたのだと感じました。 あの小さな命の存在そのものが、希望を与えてくれたのだと思います。 立場は違っても、どちらも心に大きな葛藤を抱えながら、必死に光を探し続ける。 その姿勢に気づけば涙が滲んでいました。

Posted byブクログ

2025/11/18

泣きました。 子どもが出来ず、特別養子縁組で赤ちゃんをゆずり受け暮らす夫婦。幸せに暮らす家族の元に「返して欲しい」と電話が来る。 実母「ひかり」と養母「佐都子」、2人の女性の人生を描いた物語です。 家族って何だろう?血のつながりだけが家族?血がつながっていたとしても、愛が無け...

泣きました。 子どもが出来ず、特別養子縁組で赤ちゃんをゆずり受け暮らす夫婦。幸せに暮らす家族の元に「返して欲しい」と電話が来る。 実母「ひかり」と養母「佐都子」、2人の女性の人生を描いた物語です。 家族って何だろう?血のつながりだけが家族?血がつながっていたとしても、愛が無ければ家族なのか?愛があってもどうしようもないこともある? 血のつながる家族だからこそ生まれる葛藤、血のつながらない家族だからこその苦悩。何を大事に大切に生きるのかを考えされられた本でした。

Posted byブクログ

2025/11/14
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辻村作品をデビュー作から読むチャレンジ中。 思わぬところでスマッシュヒット。 子どもが出てくると、弱い。 始めはママ友関係のドロドロ話かと思ったら、思わぬ方向にストーリーが移り、そこからはもう大変。 ひかりから朝斗が渡されるところでは、中学生らしい語彙力で繰り返される言葉のなかに、良い思い悪い思いが全部詰め込まれているのを感じた。 読んでいるうちに、無言電話がひかり本人なのだと気づいたところで、最後は救われるのだろうなと思った。 そうはなったけど、自覚が足りないまま沼にはまり込んだひかりには、自分で解決しないといけないことがたくさんありそうだ。 たぶん、大丈夫なのだろうけど。

Posted byブクログ

2025/11/14

わたしは42歳男性、不妊治療5年目。 当事者のように心に刺さる内容だった。読んでいて辛かった。自分のことのように、妻のことのように感じた。 ひかりちゃんの話も辛かった。誰もが生きていて感じる理不尽さ、自身の学のなさ、心の弱さ。どこを読んでも、自分のことのように感じて、逃げ場がなか...

わたしは42歳男性、不妊治療5年目。 当事者のように心に刺さる内容だった。読んでいて辛かった。自分のことのように、妻のことのように感じた。 ひかりちゃんの話も辛かった。誰もが生きていて感じる理不尽さ、自身の学のなさ、心の弱さ。どこを読んでも、自分のことのように感じて、逃げ場がなかった。つらい読書体験だったが、そのぶん、とても記憶に残るだろう。

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2025/11/10

赤ちゃんを引き取った夫妻と、我が子を養子に出した少女のお話。 年齢的に佐都子と同世代な私は佐都子の葛藤も、自分の子供がひかりの年齢に近いこともあって、苦しくなりながら読んだ(聞いた)。 妊娠した実子を養子に出した14歳の子が、人生を転げ落ちながらも、もがいて21歳になる。 ...

赤ちゃんを引き取った夫妻と、我が子を養子に出した少女のお話。 年齢的に佐都子と同世代な私は佐都子の葛藤も、自分の子供がひかりの年齢に近いこともあって、苦しくなりながら読んだ(聞いた)。 妊娠した実子を養子に出した14歳の子が、人生を転げ落ちながらも、もがいて21歳になる。 酷いことがおきて追い詰められて、自分の子を引き取った夫婦を脅してお金を取ろうとする。 本当は脅しとか、そんな悪いことできる子じゃないのに、どうしようもない。 浅はか。ひかりの人生はその一言で簡単に表現できてしまう。 最終的にはその夫婦に救われる。 まさにタイトル通り、「朝が来る」。 止まない雨はない、明けない夜はないって言うけれど、この本を読了して、ひとの優しさとか、本来の強さを持ち続けていればどんな状況であっても、誰にでも、「朝が来る」のだなと思えた。

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2025/11/07

テーマは「特別養子縁組」と「母性」、そして「“血のつながり”を超える愛」です。 最初は、穏やかで幸せそうな家族の日常から始まりますが、中盤から重い話になり、胸が締め付けるような感情になります。 読後、「親になるとは何か」「本当の絆とは何か」を長く考えさせられる本でした。

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2025/11/05

Audibleにて拝聴 子を産んだ中学生の女の子と、子を授かれない中年夫婦の間で行われた特別養子縁組のお話。 それぞれの立場のエピソード、特に中学生の女の子のエピソードが胸を抉る。 私の場合、もうどちらの立場になる事もないけど、ひかりの親の立場になる可能性はある。 保身ゆえに子...

Audibleにて拝聴 子を産んだ中学生の女の子と、子を授かれない中年夫婦の間で行われた特別養子縁組のお話。 それぞれの立場のエピソード、特に中学生の女の子のエピソードが胸を抉る。 私の場合、もうどちらの立場になる事もないけど、ひかりの親の立場になる可能性はある。 保身ゆえに子への期待とか理想を無意識に押し付けることは、こどもを滅ぼすという事を胸に刻んだ。 最後、ひかりの人生にも朝が来ていたらいいなぁ。

Posted byブクログ