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彼女は頭が悪いから の商品レビュー

3.8

265件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/04/13

胸糞悪すぎて吐き気がした・・・。 「素晴らしい」という意味での★5はもちろんつけられないけど、内容が詰まってて一度は読むべきかなって思ったから★5をつけようと思った・・・けどやっぱり胸糞悪さが勝ったから評価梨! 学歴厨は怖い。そしてそれを当たり前のようにひけらかして悪気がなく行...

胸糞悪すぎて吐き気がした・・・。 「素晴らしい」という意味での★5はもちろんつけられないけど、内容が詰まってて一度は読むべきかなって思ったから★5をつけようと思った・・・けどやっぱり胸糞悪さが勝ったから評価梨! 学歴厨は怖い。そしてそれを当たり前のようにひけらかして悪気がなく行動しているのが一番うざい。この本の最初から最後まで人のことを「○○大」で呼んでんのが腹立った。人が何を思うかは誰にもコントロールできないから、思う分には仕方ないことなのかもしれないけど、それを誰かと共有したりそれで誰かを嘲笑ったりするのはもう救えない底辺だわ。 そうはいっても、自分も学歴重視というか「頑張ってきた」ことを唯一他人に客観的に説明できるものが学歴だと思ってたから、そういう思いとか周りに無意識のうちに見せちゃったりしてるのかな。そうだとしたら絶対不愉快だからやめたいな。

Posted byブクログ

2022/02/17

なぜ被害者が非難されるのだろうかと思いつつも、一部の報道やSNSのコメントがあたかも真実かのようになる流れもすごくよく分かり、怖さを感じる。 学歴だけでなく、顔やスタイルなど人は常に他人から評価されるもので、どこに価値を見出すかも人それぞれ。東大に対する偏った自意識が元凶。 と、...

なぜ被害者が非難されるのだろうかと思いつつも、一部の報道やSNSのコメントがあたかも真実かのようになる流れもすごくよく分かり、怖さを感じる。 学歴だけでなく、顔やスタイルなど人は常に他人から評価されるもので、どこに価値を見出すかも人それぞれ。東大に対する偏った自意識が元凶。 と、加害者に対し残念な気持ちになったが、読み物としては楽しく読めた。

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2022/02/14

これは、、事実?? 読みながら衝撃に声を失う。 なんだか嫌な読了感。 調べてみれば実際にあった事件を元に書いた物であったので、感情の機微は事実とは異なるものが多々あるのだろうが。 本書が取り上げられたということで平成31年の東大の入学式の祝辞の読んでみた。題名は取り調べで実際...

これは、、事実?? 読みながら衝撃に声を失う。 なんだか嫌な読了感。 調べてみれば実際にあった事件を元に書いた物であったので、感情の機微は事実とは異なるものが多々あるのだろうが。 本書が取り上げられたということで平成31年の東大の入学式の祝辞の読んでみた。題名は取り調べで実際に吐かれたセリフだって。 首謀者たちのその後に触れているネット記事も読んでみた。 さすがに頭と要領のいい人たちらしかった。 でもそれ以上に気になるのは被害者の女の子のその後。当然どこにも書いてない。 この女の子の行動を同情できるかわいそうと見るかバカと見るか。 読む人の立場によって変わってくるところだと思う。 私には息子がいる。

Posted byブクログ

2022/02/07

私の私見ですが、学校の勉強ができる人ほど他者に優しくなくて、出来ない人ほど他者に優しい。出来る人は他者の気持ちに気付かず、出来ない人は他者の痛みに寄り添える。ちょっと乱暴な決めつけですが。 では、勉強が出来ることと、他者に寄り添えることとは、どちらが価値が高いでしょう? 子ども達...

私の私見ですが、学校の勉強ができる人ほど他者に優しくなくて、出来ない人ほど他者に優しい。出来る人は他者の気持ちに気付かず、出来ない人は他者の痛みに寄り添える。ちょっと乱暴な決めつけですが。 では、勉強が出来ることと、他者に寄り添えることとは、どちらが価値が高いでしょう? 子ども達の中でも、大人達の中(一般社会)でも、なんだかんだ結局勉強出来る子が幅を利かせていませんか? それを黙認している人すべて(もちろん私自身も)に読んでもらいたい。そして、すごく不快な気分になってほしい。本当に、不快です。そこから、自分のこれからを改めて考えてもらいたいです。

Posted byブクログ

2022/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

姫野カオルコ、第2作目です。半年待ちしてやっと読めました。著者の怒りがビリビリと伝わってくる、物凄く刺さる内容でした。数年前に起こった東大生による集団わいせつ事件をモチーフにした、フィクションです。が、あまりのリアリティに真実もこうだったのではと思わせる内容です。 >いやらしい犯罪が報じられると、人はいやらしく知りたがる 私も、実にいやらしく知りたがりました。でも。その内忘れてしまいました。報じられ、忘れられていく事件の内にある、不都合で醜い現実。それを目の当たりにして、茫然としてしまう。諦めと一種のカタルシス。 作中に出てくる東大生という問答無用の圧倒的な権威?ステイタス?地位?を手に入れた5人の若者それぞれの、醜悪な内面に寒々としてしまいます。実際の東大生全員がこうだとはさすがに思いませんが、頭のイイ僕たち、将来の日本を背負って立つ僕たちは「特別」「別格」「上の存在」という無意識の自負。これがいい方向に作用すればいいんでしょうけど、そうはならない。(勝手に)格下と見做す存在を、同じ人間として扱わなくてもいい、軽んじていい、傷つけてもいい、というか傷つくかも?なんて配慮さえしない、傲慢さ。こういう加害者側への怒りというか糾弾に近い描写の一方、被害者となる女子大生の姿もリアルに描かれています。 被害者は加害東大生の一人に好意を抱いていました。この好意が「身の程しらず」とか「カン違い女」とかいう非難につながるのですが。著者はおそらく、この被害女子大生にも一種の怒りを覚えているように感じるのです。それは「カン違い」してるからではなく、自己評価があまりに低いゆえに、相手の言い分を無意識に肯定してしまい、流されてしまうから。彼女は決して「頭が悪」いのではない。むしろ素直で善良で、いい意味で「いい子」なんですね。学力的な面でも、あまり関心のない両親の下で育ったにも拘わらず、上位の公立校に進み、東大に遠く及ばないながら、女子大に進学しています。自力でなんとかして社会の上位に食い込もうという、ガツガツした野心のない、穏やかで家庭的な女の子。こういう子が踏みにじられてしまう現実。 踏みにじっておきながら、その事実の重さに全く無頓着な東大生たち。 裁かれ、前科者になってなお、なんでだよってな気でいる。 >彼らにあったのは、ただ「東大ではない人間を馬鹿にしたい欲」だけだった。 こいつら、ハーバードとか東大より遥か上の学生からおんなじように馬鹿にされればいいのに、って思った。でも、東大より遥か上のかの大学に通うような人間は 「~ではない人間を馬鹿にしたい欲」など、持ち合わせてはいないであろう。

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2022/02/02

⭐︎4.7 娘が上野千鶴子さんの祝辞で紹介されていた本ということで図書館で借りたのを私の方が先に読ませていただく。 息子がもしこんなふうに育ってしまったら、 娘がもしこんなことにあってしまったら、 私が自分で気づかないうちにこんな親になってしまっていたら、、 他人事とはと...

⭐︎4.7 娘が上野千鶴子さんの祝辞で紹介されていた本ということで図書館で借りたのを私の方が先に読ませていただく。 息子がもしこんなふうに育ってしまったら、 娘がもしこんなことにあってしまったら、 私が自分で気づかないうちにこんな親になってしまっていたら、、 他人事とはとても思えないと感じながら読んだ。 自分を客観的に見ることができればこんなことにならないのだろうか。 そんな単純なことではないとは思うけれど。 読み終わったあとに、上野さんの祝辞を見た。 読まないで見るよりきっと  その言葉の重みを感じられたと思う。 いろいろな意味でいいきっかけを作ってくれた本だった。 他の姫野さんの作品も読んでみようと思う。

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2022/01/31

非さわやか100パー青春小説。 リアルにあるなと感じた。自分の中にも美咲とつばさの面があるなと思った。

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2022/01/11

読んだ後に、こんなにも怒りと疑問が湧く本は初めてでした。 美咲の気持ちを全く理解出来ずに、自分たちが被害者だと思い保身に徹する加害者とその家族。私は反対に加害者達のことが全く理解出来ませんでした。え、なんでそんな考え方になるの?どうして人の気持ちが分からないの?なことばかりでした...

読んだ後に、こんなにも怒りと疑問が湧く本は初めてでした。 美咲の気持ちを全く理解出来ずに、自分たちが被害者だと思い保身に徹する加害者とその家族。私は反対に加害者達のことが全く理解出来ませんでした。え、なんでそんな考え方になるの?どうして人の気持ちが分からないの?なことばかりでした。 「東大だから」何しても良いし、人の事馬鹿にしてもいいと考えるこの人達の方こそ、頭が悪い。 途中から美咲に感情移入してしまい、辛かった。被害にあった方が、少しでも回復されて幸せになっていることを願うばかりです。本当に。 読むのにかなり精神が削られるけれど、色んなことを考えさせられ、読んで良かったと思いました。

Posted byブクログ

2022/01/07

図書館。姉に勧められて。 胸糞な部分も多いけれど、色々内省したし、自分の子どもを育てていくにあたり、何より中身を注視したいと思った。 姫野さんの、文中での人文に対する表現が面白かった。私も人文の人間。

Posted byブクログ

2022/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

意外と身近な事件。 被害者がどういう経緯でその示談条件にしたのかが書かれていない。ことの本質が学歴に起因する選民意識なのであれば、結構大事なところだと思うんだけど。それまでの純真で蒙昧な描かれ方をしてきた被害者から出てきた条件としては唐突として狡猾で生々しい印象がある。被害者に非があるとは毛頭思わないが、被害者の無垢な心理を描くにあたり不都合だったのかなと邪推してしまう。

Posted byブクログ