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彼女は頭が悪いから
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彼女は頭が悪いから

姫野カオルコ(著者)

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彼女は頭が悪いから

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2018/07/20
JAN 9784163908724

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商品レビュー

3.8

267件のお客様レビュー

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2023/02/17

彼らは人の心が分からないから

本書は現実に起こった事件に着想を得た小説との注釈が付いているが、作中人物の行動や心情等は、事件の実相とかなりオーバーラップしているのではないか。特に、加害者となった東大生や被害者となった女子大生の心理描写は鋭く、秀逸であり、核心をついていると感じた。実際の事件が世間の耳目を集めた...

本書は現実に起こった事件に着想を得た小説との注釈が付いているが、作中人物の行動や心情等は、事件の実相とかなりオーバーラップしているのではないか。特に、加害者となった東大生や被害者となった女子大生の心理描写は鋭く、秀逸であり、核心をついていると感じた。実際の事件が世間の耳目を集めたのは、加害者が東大生であったからに違いないが、断罪されるべきは、「勘違い」女子大生の軽率な行動でも、頭脳明晰な東大生が犯した破廉恥な行為でもなく、その時点で東大生であった無知蒙昧な「勘違い」男らによる犯罪行為それ自体であるというべきであろう。この小説で著者は、必ずしもそのような観点では描かず、加害者が東大生であったという属性から随所で東大生をこき下ろしているが、事件が、人の心の純情や痛みに対する感受性や想像力の欠如が生んだ許しがたい犯罪であるという描き方においては共感できるものであり、まさに加害者である「彼らは人の心が分からない」のである。

fugyogyo

2024/09/30

加害者へのハッキリとした敵意を感じる。 凄く面白い。 2016年に起きた「東大生強制わいせつ事件」に着想を経て書き下ろされた力作。 この内容は衝撃的である。 劇中で描かれる東大生の"心情"が最後の最後になるまで理解できなかった。ラストでようやく&quo...

加害者へのハッキリとした敵意を感じる。 凄く面白い。 2016年に起きた「東大生強制わいせつ事件」に着想を経て書き下ろされた力作。 この内容は衝撃的である。 劇中で描かれる東大生の"心情"が最後の最後になるまで理解できなかった。ラストでようやく"東大生側の視点"に立つことが出来たが、とんでもなく恐ろしい。人間を"神"にしてはいけない理由がここにあるのではないだろうか? 東大を出ていればあらかたは許され、金を持つ者はおおかた許される。そんな事があってはいけないが、今日でも平然と起こる事件の数々に心痛い。 賢いから英語を喋れ、お金があるから賢くなり、賢いから醜くなる。犯罪に手を染めても海外に逃げればお咎めなし。 悔しい。そんな気持ちがこの本からひしひしと伝わってくる。そして、私もまた悔しい。

Posted by ブクログ

2024/09/22

実際に起きた事件に着想を得た小説。本当の側面もあるかもしれないが基本は創造のものだとは思う、という前提で、それでもしんどい話だった。何歩か違えば、自分が被害者側になることも加害者側になることもあり得ない話ではないなと思った。 人間のプライド・自尊心。その基準に照らし合わせて物事の...

実際に起きた事件に着想を得た小説。本当の側面もあるかもしれないが基本は創造のものだとは思う、という前提で、それでもしんどい話だった。何歩か違えば、自分が被害者側になることも加害者側になることもあり得ない話ではないなと思った。 人間のプライド・自尊心。その基準に照らし合わせて物事の優劣を無意識に判断するところ。自分だけでなく、似たような思考の周囲・環境の中で育ち、それは「当たり前」であって疑うこと自体を知らないところ。実態がどうであるかにかかわらず、切り取った一側面だけを見聞きして、まるで全てがそうであるかのようにバイアス的に判断をするところ。そういうのがすれ違って齟齬になるところ。全然あり得る。これまでもあり得たし、今後もいくらでもあり得る。逆もそう。思っていたとしても声を上げられないこと。 その中で、作中に出てくる高校生・大学生のときの描写を読んで、私は高校・大学の頃にこういう世界が現実にあることを知らずにいれてよかったと、平和だったと思ってしまった。とても他人事に。そんな自分にも少し恐ろしくなった。

Posted by ブクログ

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