彼女は頭が悪いから の商品レビュー
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読んだら気分が悪くなるから買わない方がいいと友人に忠告された本。確かにその通りだった。話がではなく、事件が。読んでいる時は、被害者の方に肩入れしすぎの様にも思えたが、事件の事を知らなかったので、ネットで記事を読んだら、これくらい書かないと事件の傍若無人さが伝わらないと思ったのだろうと感じた。最後の学長の言葉が小気味良い。
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「私ばかだもん、東大じゃないし」 H31年度の 東京大学入学式祝辞で 上野千鶴子さんが述べたのは 東京大学誕生日研究会レイプ事件(H28) 加害男子学生が口にしたのは 「彼女は頭が悪いから」 東大ではない人間を馬鹿にする欲から起きた事件 日本一の東大とは一体何だろうか…
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人は自分が体験した感情をもとにしてしか世界を想像することはできないのだろうか。 学力と経済力が人格に影響を与えることが抗えないのであるとすれば、そんな彼らに運営を任せている社会で人々は幸せになることができるのだろうか。 社会心理学者ポール・ピフのサイコロゲームの実験を思い出し、加...
人は自分が体験した感情をもとにしてしか世界を想像することはできないのだろうか。 学力と経済力が人格に影響を与えることが抗えないのであるとすれば、そんな彼らに運営を任せている社会で人々は幸せになることができるのだろうか。 社会心理学者ポール・ピフのサイコロゲームの実験を思い出し、加害者の東大生は彼らでなくても、同じ環境に育ち同じ状況下にあれば同じように加害をしたのだろうかと暗澹たる気持ちになる。
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胸くそわるくなる本、と聞いて。 これに近い事実があったとは、娘をもつ田舎者には身震いする。 感覚も理解する言語も違う人間が同じ日本にもいる。生きてる世界の違いとはいえ、人の痛みがなぜわからない。自分がやられて嫌なことは、人にもしない。それだけのはずなのに。 罪を犯した人の親が許し...
胸くそわるくなる本、と聞いて。 これに近い事実があったとは、娘をもつ田舎者には身震いする。 感覚も理解する言語も違う人間が同じ日本にもいる。生きてる世界の違いとはいえ、人の痛みがなぜわからない。自分がやられて嫌なことは、人にもしない。それだけのはずなのに。 罪を犯した人の親が許しをこうとき、とくに殺人・暴行などは、自分の子供がしたことを自分が人前で受けて、それを我が子に見せて、それからしか「許して」なんて言えないと前から思っていた。 女子大の学長が犯人の母親にまさにそれを言った。 それで逆上する親に育てられたのなら、モンスターになるのもしかたないのだろう。 自信や取り柄がなく、情弱すぎる若い女性は山のようにいる。 身を守る術を誰がどこで教えてくれるのだろう。
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気分はあまりよくない。 表現の仕方もあまり好きではなかった。 本筋から飛躍した内容の説明?が多すぎると感じた。 また、東大生らの言動に不愉快になるべき小説ではあるものの、そことは関係ない部分でGカップとか、処女の定義を強調してる部分がちょっと。 「美咲は世間から叩かれたけど、本当に悪いのは東大生」ってことを言いたいはずなのに、この文章読むと、美咲の頭がお花畑だったから彼らに狙われたんだと私は感じてしまう。もちろん、罪を犯した東大生が悪いけど。 ちょっと書き方残念です。
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神立美咲(かんだつみさき)はごく普通の家庭に育ち、ごく普通の女子大生となった。同じ頃、エリートの家庭に生まれた竹内つばさは、当然のように東大に進んだ。2人はやがてスポーツやサークルを通じて知り合うことになるが、そこには明らかな格差があった。 本当にあった事件に着想を得て書か...
神立美咲(かんだつみさき)はごく普通の家庭に育ち、ごく普通の女子大生となった。同じ頃、エリートの家庭に生まれた竹内つばさは、当然のように東大に進んだ。2人はやがてスポーツやサークルを通じて知り合うことになるが、そこには明らかな格差があった。 本当にあった事件に着想を得て書かれたという話。これを読むと、どこまでも東大のイメージが悪くなるが、大丈夫なんだろうか(^^;タイトルからすると、少し“彼女”の方には知的障害的なものでもあるのかと思っていたが、そうではない。少し鈍いというか、野暮ったい感じで周りよりピュアではあるものの、彼女の感覚はあくまでも一般的であると思う。ただ、完全に男5人が100%悪いと思うかと問われると、それは違うと思ってしまう。つばさに対しておかしいと思う箇所はいくらでもあったし、そこで帰れただろうと思う場面もいっぱいあった。無知で危機感が無さすぎるという点で彼女にも問題はある。が、それを差し引いてもやっぱりこの東大生らの言動は終始胸糞悪い。
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読み終わってからどう記録に残しておこうかな…と考えてしまった作品でした プロローグを読んで興味が湧いて読むことを決めました 着地点は分かっているけれど、そこまでの過程で確かにすれ違いなんだけど、なんとも…、こんなにも気持ちがわからないものかと、悲しいともどかしさと気持ち悪さを...
読み終わってからどう記録に残しておこうかな…と考えてしまった作品でした プロローグを読んで興味が湧いて読むことを決めました 着地点は分かっているけれど、そこまでの過程で確かにすれ違いなんだけど、なんとも…、こんなにも気持ちがわからないものかと、悲しいともどかしさと気持ち悪さを感じました
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記憶に新しいあの事件に着想を得たフィクション小説です。 物語前半は登場人物達の生育歴について淡々とした描写が続き、時にホンワカした場面もあり和みます。 中盤以降は、ごく普通の家庭で育ち、人を疑う事もせず、ただ純粋に恋をしていた主人公の神立美咲(かんだつみさき)に感情移入し、人...
記憶に新しいあの事件に着想を得たフィクション小説です。 物語前半は登場人物達の生育歴について淡々とした描写が続き、時にホンワカした場面もあり和みます。 中盤以降は、ごく普通の家庭で育ち、人を疑う事もせず、ただ純粋に恋をしていた主人公の神立美咲(かんだつみさき)に感情移入し、人を人とも思わない5人の東大生達への怒りで一杯になりました。 5人の男達、その家族、一部報道だけを見て無責任に発言するSNS、加害者の弁護士、様々な者たちへの呆れと怒りと悲しみで胸が痛かった。 勉強が出来る事と人として優れている事とは全く別物で比例しないと思っていますが、この5人の東大生には一生、「わからない」事が存在するのだろう。
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わかってしまうことが辛かった。日常的に、当たり前に周りに溢れている言葉や疑いもしない認識の数々がリアルに描かれていて、無意識の偏見を切り崩しにかかる本。
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後味の悪い作品だった。しかし途中でやめる事は出来なかった。 善良な美咲が哀れすぎる。美咲は恋をしただけ。好きな男に気に入られようと 無理をしすぎただけ。 つばさは、人の痛みを想像できないクズ人間だが、エリートでも劣等感を持っている。その劣等感を見ないようにして生きていると感じた。...
後味の悪い作品だった。しかし途中でやめる事は出来なかった。 善良な美咲が哀れすぎる。美咲は恋をしただけ。好きな男に気に入られようと 無理をしすぎただけ。 つばさは、人の痛みを想像できないクズ人間だが、エリートでも劣等感を持っている。その劣等感を見ないようにして生きていると感じた。 美咲が受けた残酷な仕打ち、いじめ、からかい、この東大生たちが 今、どこでどう生きているのか。相変わらず、自分で勝手に決めた自分より頭の悪い者、劣っていると自分たちが思っている者に対して敬意を払わない生き方を しているのか。自分達も、頭が悪いと他人から思われていると感じない所が お目出たい。
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