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営繕かるかや怪異譚 の商品レビュー

3.9

192件のお客様レビュー

  1. 5つ

    38

  2. 4つ

    90

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/10/31

かるかやシリーズは、物や人との関わりを大切にして、丁寧に暮らしたいな、かくありたいなと何度でも思わせてくれる。

Posted byブクログ

2024/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普通に怖いしゾクっとするシーンも多いのだが、読み進めるほど切ない気持ちになっていって、怪異には怪異なりの理由があるよな...とホラー小説で味わったことのない読了感を覚えた。共存しているのね、我々は。 奥庭よりと雨の鈴がほんとに怖かった。。。潮満ちの井戸どうなったんだろうなぁ。閉じて解決したのかな?続き気になっちゃった。

Posted byブクログ

2024/10/04

怪異の描写がなかなか怖い。読んでいてゾクっとした。 よくある「ホラー」ではないので、それを求めるのであれば違うかもしれない物語。 怪異に対して対処、ではなく共存するという視点が珍しい。解説にもあるように、過去に起きたことを瑕疵と捉えるのではなく違う捉え方をしてみるというのは学びに...

怪異の描写がなかなか怖い。読んでいてゾクっとした。 よくある「ホラー」ではないので、それを求めるのであれば違うかもしれない物語。 怪異に対して対処、ではなく共存するという視点が珍しい。解説にもあるように、過去に起きたことを瑕疵と捉えるのではなく違う捉え方をしてみるというのは学びになった。 問題に対して足掻いても、解決策は案外あっさりしているかもしれない。

Posted byブクログ

2024/09/17

なんとも不思議話し 元城下町の古民家の話し やはり古民家なりの不自由な生活やそこに住んでる人達の昔話しを合わせたちょっとゾクッとくる話ばかり 古民家に引っ越ししてきた新たな住民が不思議な体験、出来事を営繕屋が優しく解決に導いてくれる 次巻はどんな不思議現象がどう解決されるのか

Posted byブクログ

2024/09/01

和風で静かな雰囲気の中にすっと入り込んでくる怪異の話。緻密に描かれる住まいや庭を想像するのが楽しかった。 特に好きな話は雨の鈴と潮満ちの井戸。 2作、3作目もあるようで嬉しい。

Posted byブクログ

2024/08/30

怪奇だが、人に害をなさない。 払ったり清めたりせず、人に影響がないようにする。 その解決方法が穏やかで、読みやすい。小野不由美らしい怖さもありつつ、長く読める作品ですね。 叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)...

怪奇だが、人に害をなさない。 払ったり清めたりせず、人に影響がないようにする。 その解決方法が穏やかで、読みやすい。小野不由美らしい怖さもありつつ、長く読める作品ですね。 叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)。ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。あれも、いない人?(「雨の鈴」)。人気絶頂の著者が存分に腕をふるった、じわじわくる恐怖、極上のエンタテインメント小説。

Posted byブクログ

2024/08/30

『ゴースト・ハント』シリーズや『屍鬼』では、怪異や異形を排除してきた一方で、『営繕かるかや怪異譚』ではもちろん共存はしないが、排除もしない。人間の文脈による排除ではなく、怪異の文脈による回避。 恐ろしい怪異を排除するホラーでも、朗らかな怪異と共存するホラー(?)でもない、新しいホ...

『ゴースト・ハント』シリーズや『屍鬼』では、怪異や異形を排除してきた一方で、『営繕かるかや怪異譚』ではもちろん共存はしないが、排除もしない。人間の文脈による排除ではなく、怪異の文脈による回避。 恐ろしい怪異を排除するホラーでも、朗らかな怪異と共存するホラー(?)でもない、新しいホラー作品として楽しめた。

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2024/08/28

「営繕」(えいぜん)とは、「建築物の営造と修繕」のことをいい、具体的には、建築物の新築、増築、修繕及び模様替えなどの工事を指します。 わが国では、西暦701年に制定された「大宝律令」において用いられた古い言葉の一つみたい。まぁ、大工さんやな。 様々な怪異6つの短編集! 怪異を祓...

「営繕」(えいぜん)とは、「建築物の営造と修繕」のことをいい、具体的には、建築物の新築、増築、修繕及び模様替えなどの工事を指します。 わが国では、西暦701年に制定された「大宝律令」において用いられた古い言葉の一つみたい。まぁ、大工さんやな。 様々な怪異6つの短編集! 怪異を祓わず解決する。 新しい感覚! 怪異を防ぐのは、大工さん! 家相とか、風水みたいなもんか。 やっぱり、その辺も考えて、家作らなあかんねんな。 「三所に三備を設けず」ってのがあって、 三所  「鬼門、裏鬼門、宅心(家の中心部)」 三備  「玄関、台所(キッチン)、トイレ」 要は「鬼門・裏鬼門・宅心には、玄関・台所・トイレを設けてはいけない」 何か、まだまだ、色々あるみたいやけど、最低限の事は、した方がええんかな? うちも、家建てるときは、棟上げして大黒柱に、親がくれたでっかいお札付けた。(城南宮のやったかな?) それだけの為では、ないんやろうけど、昔の人は、怪異とか物怪とかを事前に防ぐ為に、自然とこんな事してたんかな。 今の家は、効率的とか、建ぺい率、容積率ギリギリまで使う事しか考えてないのかも? 怪異とは、別にしても、余裕ない家住んでたら、やはり、心にも余裕がなくなって、色々、変調をきたしてしまうかも… スイスイ読めて、面白かった!

Posted byブクログ

2024/08/11

 直球の怖さではなくふとした瞬間に忍び寄ってくる怖さがありつつもどこか悲しい背景も窺える怪異譚が収録された短編集で、直接原因をどうにかするのではなく折衷案を経て事態が収束するという部分が独自の方法だという風で印象的だった。

Posted byブクログ

2024/07/28

最強に怖かった。 雨の鈴が特に怖かったかなー。 どれも怖かった。 でも、幽霊怖いってだけじゃなくて,ちょっとやさしい気持ちで どうしたら楽になれるかなって考えて動いたら 結果自分達も生活しやすくなるって言うのは 新しい考え方だった。 最後のお話は胸が締め付けられた。 幸せに生きら...

最強に怖かった。 雨の鈴が特に怖かったかなー。 どれも怖かった。 でも、幽霊怖いってだけじゃなくて,ちょっとやさしい気持ちで どうしたら楽になれるかなって考えて動いたら 結果自分達も生活しやすくなるって言うのは 新しい考え方だった。 最後のお話は胸が締め付けられた。 幸せに生きられますように。

Posted byブクログ