滅びの園 の商品レビュー
面白かったんだけど、後半 私には思ってもない展開で、主人公が気の毒に思えた… 読み終わったあと、なんか消化不良。面白かったけどね!
Posted by
新海誠の映画を見ているような、満足感。異生物が「天気の子」の空の上の生物で脳内再生されてしまった。ストーリーは全然違うのだけど。 異世界転生、ロールプレイングゲームのような雰囲気もあるファンタジー世界とSFの融合という感じ。異次元の存在「未知なるもの」と、それに呼応して出現した...
新海誠の映画を見ているような、満足感。異生物が「天気の子」の空の上の生物で脳内再生されてしまった。ストーリーは全然違うのだけど。 異世界転生、ロールプレイングゲームのような雰囲気もあるファンタジー世界とSFの融合という感じ。異次元の存在「未知なるもの」と、それに呼応して出現した白く有害な不定形生物「プーニー」が地球を脅かすという設定。「プーニ―」というのは、何かの隠喩だったのだろうか。体質によって、耐プーニー性の強い人がいるらしく、彼ら、彼女らが地球を救うために活躍する。放射能?ウイルス?実社会でも、こうした未知なるものに対して、耐性を示す人というのは存在する。 世界を取り戻すために何を犠牲にしなければいけないのか。登場人物それぞれの守りたいものに対する葛藤や物語に引き込まれる。恒川光太郎の小説は恐らく初めて読んだが、また読んでみたいなと思う作品だった。
Posted by
夢中で読んだ。日常からとんでもないSFに吹っ飛んでるのに「ああ、あるかもね」って読み進める不思議。 理剣くんの告白は胸熱。
Posted by
恒川先生らしいSFファンタジーの内容。 ある男性が異世界に迷い込む。そこは現世と違い、ストレスなく、居心地もよく、理想が現実になる世界。その男性は戸惑いながらも、その世界を満喫していく。 いっぽう、現世(地球)では突如「地球外生命のようなもの」が現れ、大勢の人が死んでいく。解決の...
恒川先生らしいSFファンタジーの内容。 ある男性が異世界に迷い込む。そこは現世と違い、ストレスなく、居心地もよく、理想が現実になる世界。その男性は戸惑いながらも、その世界を満喫していく。 いっぽう、現世(地球)では突如「地球外生命のようなもの」が現れ、大勢の人が死んでいく。解決の鍵を握るのが異世界のその男性。 ファンタジー(異世界)と現世(地球)を上手く結びつけて、この男性や地球で生きている人の苦悩を分かりやすく表している作品。 恒川先生の想像力に驚かされる小説です。
Posted by
恐ろしいまでに 面白い 話が展開するたびのどのエピソードも心惹かれる ファンタジーのようで 妙にさっぱりとした現実感も 作者のリアリティラインは 絶妙
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恒川さんの長編ファンタジーで何冊目でしょうか、今回も楽しませていただきました。読み終わるのがさみしかったです笑。地味で固めな題名とは打って変わった展開でした。この物語を読んで終始感じていたのは「今自分がいるこの世界がたとえ幻であっても目の前の大切な妻と娘を守る」という誠一の気持ちと私の気持ちが同じであったことです。 一方で、地球の住民が「想念の世界」に到達するのがとても困難を極めた環境で、なぜ誠一だけが、電車の中でうつらうつらしてる間に、いとも簡単に行けたのでしょうか?そのあたりが、不明瞭で。ま、ファンタジーだから仕方ないんだけど、物語の中で、も少しでも納得できる裏付けがあったらよかったかなと思いました。 また、上品で淡々とした文章が続く中、さりげなく「プーニー」とか「プニ対」とか日本語的にすこし「クスっ」としてしまうような表現があったのも、あえて笑いをとりに行くかのような恒川さんの表現の仕方が、あっぱれだと思いました。 こうなったら恒川さんの作品を読み尽くしたいと思っています。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
水槽の中の脳の話かと思ったら、トロッコ問題の話だった。思考実験が流行ってたときに感じたことだが、トロッコ問題って悪趣味。それを小説にするとこんな感じかな。 トロッコ問題が盛り上がる世の中にウンザリした気持ちが、そのまま小説後半部分への共感につながった。
Posted by
今まで読んできた、恒川ワールドとは違う感じの物語。でも、これはこれで好き。あまり語りたくないので胸の内に秘めて。
Posted by
今までの恒川さん作品とは少し違ったような。良い意味でです。 たまにパンを焼くのですが、発酵途中の生地を見るとプニーを思い出します。
Posted by
図書館でたまたま見つけ、本の内容や作者の方も全く知らない状態で読み始めた一冊。こんな内容とは!読んでびっくり。面白かった!本の世界に引き込まれてしまい、未知なるものとプーニーに苦しむ世界に入り込んだ夢を見てうなされてしまったくらい(笑) 鈴上誠一に共感するか、地上の人々に共感する...
図書館でたまたま見つけ、本の内容や作者の方も全く知らない状態で読み始めた一冊。こんな内容とは!読んでびっくり。面白かった!本の世界に引き込まれてしまい、未知なるものとプーニーに苦しむ世界に入り込んだ夢を見てうなされてしまったくらい(笑) 鈴上誠一に共感するか、地上の人々に共感するか、読む人によって分かれるだろうなと思う。鈴上誠一に共感した私は、この世界に疲れているのかもしれない。なので物語の終わり方も哀しさが残った。地上で戦う人々は、総じて格好良かった。 コロナ禍の今読んだことで、また感じ方も違ったと思う。緊急時でも意外と普段の日常が続いていく感じをリアルに思った。 この作品も作者の方も全く知らなかったので、他の作品も読んでみたい。 映画化とかアニメ化とかすごくやりそうな作品なのに、してないの?と検索した。人々がプーニー化して消滅していく様とか映像化したくなりません?あ、グッズはプーニーで。
Posted by