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滅びの園 の商品レビュー

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58件のお客様レビュー

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2022/02/23

2021.1.5 鈴上さんの『未知なるもの』の中でのほのぼのとした生活より、相川聖子側のプニ対の話の方が面白かった。 なんとなく、プニ対側は「図書館戦争」を彷彿とさせるような。 理剣の母ちゃんもぶっとんでて良かった。 かなりSFっぽいのかなと思ったけど転送装置の説明のとこだけ...

2021.1.5 鈴上さんの『未知なるもの』の中でのほのぼのとした生活より、相川聖子側のプニ対の話の方が面白かった。 なんとなく、プニ対側は「図書館戦争」を彷彿とさせるような。 理剣の母ちゃんもぶっとんでて良かった。 かなりSFっぽいのかなと思ったけど転送装置の説明のとこだけ飛ばし読みすればそこまでSF感はなかったかな。 最後の鈴上さんの地球帰還後の話はあんまり…よくわからなかった。 誰も悪くないんだけど、プーニーで家族や大事な人を亡くした人は誰かを憎まないと救われないんだよね。そのわかりやすい標的にされてかわいそう。鈴上さんも帰還したくなかったのにね。 桜姫とかナリエとか理剣とか変な名前が多かった印象。 これで恒川作品は全部読破!2020年10月3日に読み始めたので約3ヶ月。 1人の作家さんをこんなに短期間で読破したのは初めて。 2020年中に読み終えたかったけれど間に合わなかった。 個人的なランキングは 1位(ぶっちぎり)ヘブンメイカー 2位 スタープレイヤー 同列3位 竜が最後に還る場所 白昼夢の森の少女 無貌の神 次の作品も楽しみにしてます!

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2021/02/02

SF臭がきつそうで遠巻きにしていた作家のひとりです。 今回気まぐれで手に取りましたが、びっくりするくらい面白くて異世界に連れて行かれました。 プーニーというギャグのような名前の有機物質(生物)が地上に溢れ初めて、地球が終焉に向かうというなんとも形容のし難い物語なのですが、取っつき...

SF臭がきつそうで遠巻きにしていた作家のひとりです。 今回気まぐれで手に取りましたが、びっくりするくらい面白くて異世界に連れて行かれました。 プーニーというギャグのような名前の有機物質(生物)が地上に溢れ初めて、地球が終焉に向かうというなんとも形容のし難い物語なのですが、取っつきにくさはなくてその世界に立っているような臨場感が有ります。 SFがあまり得意ではない僕でもすんなり読めるという点では、あまり濃さが無いのでずぶずぶのSFファンには物足りない部分もあるのかもしれませんが、寓話性というか作り話感がとても強いのにこれだけ面白いものに仕上げるとは、ストーリーテラーとしてのスペックの高さを感じます。 他の作品も追って読んでみたいと思います。

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2020/12/05

前半は面白かった 後半だんだん分からず、終わりもよく分からず、、 ただただプーニーが怖いなって思った

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2020/10/22

安定の面白さはある。 面白いんだが『夜市』や『金色機械』のようなファンタジー具合なら感情移入し易いというか物語に入っていきやすいんだが、この作品や『スタープレイヤー』のように余りにファンタジー過ぎると少し冷めた感じになってしまう。 大した説明もなく登場人物が簡単に死んでしまう場面...

安定の面白さはある。 面白いんだが『夜市』や『金色機械』のようなファンタジー具合なら感情移入し易いというか物語に入っていきやすいんだが、この作品や『スタープレイヤー』のように余りにファンタジー過ぎると少し冷めた感じになってしまう。 大した説明もなく登場人物が簡単に死んでしまう場面がある一方勇気や希望を持つことの大切さ、『命』という物に対して凄くドライな描き方と凄く大切なものだと言う描き方のギャップが僕にはとても共感が持てる。 他作品と読む順番が違えば感想も違ってたかもしれないが読み応えは十分にある。

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2020/07/01

そうか。私を傷つける人は悪。 私が傷つけた人は私が悪。 私は悪い人ではないのに。 もしかしたら私を傷つける人も悪い人ではないのかも。 悪い人であってほしいだけ。

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2022/03/19

人類と未知なるものを描いたストーリー。不思議な設定ながら、情景を思い浮かべながら読み進むことができる。非常事態における、人々のそれぞれの判断や振る舞いに考えさせられること多数。 最終的に問題は解決されるが、誰が悪いとも言いづらく、人類側と未知なるもの側、それぞれの見方に共感する。

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2020/04/10

わたしが無意識のうちに夢見る理想郷は、いったいどんなところなんだろうと考える。 多分、鈴上誠一が辿り着いた異界のような、のんびりとして自然が沢山あって、悪い人がいなくてお金に困らない、どこまでも自分に都合のよいことが永遠に続く世界だと思う。地域ネコも多いに違いない。 でもわたし...

わたしが無意識のうちに夢見る理想郷は、いったいどんなところなんだろうと考える。 多分、鈴上誠一が辿り着いた異界のような、のんびりとして自然が沢山あって、悪い人がいなくてお金に困らない、どこまでも自分に都合のよいことが永遠に続く世界だと思う。地域ネコも多いに違いない。 でもわたしは一人でそこに行きたくない。 だからきっと鈴上誠一のように選ばれることはないと思う。 恒川光太郎の本を読むのは2冊目で、初めて読んだのは『夜市』という本だった。 内容はほぼ忘れてしまったが、装丁が美しいのと、不思議なところに迷い混んだような奇妙な気持ちになった感覚だけを覚えている。それと比べると随分テンポのよい躍動感のあるストーリーで意外だった。 でもとてもよかった。 なんせ相川聖子の存在がいい。鈴上誠一の世界と対照的で、絶望的な世界の中でも青春の輝きを放ち、様々な人々の死を乗り越えて成長する姿。 児島に対する自覚のない恋。 『私は児島と結婚したいなんて一度も思ったことはないし、自分が主婦だの妻だの母だのなんだのしている姿を想像できないのだが、もし誰かと結婚するなら、児島がよかった。』 結婚するならの後についている「、」がいい。 これがあるのとないのでは、受ける印象が全く違ってしまう。恋だったんだ、切ないなぁと思う。 想念の異界に突入してからは戦闘が始まる。 弱体化の網を潜り抜け、巨大な鎌になった手と2m超えの体に強化した神流舞が、仮面舞踏会の踊りの中へ切り込む姿。 520の抵抗値が故にそのままの身体の篠塚(元大鹿)理剣が、鈴上誠一の希望のすべてを打ち砕くことを宣言する姿。 異界に住み、周りを欺き、核を消滅させる作戦を練り続けた野夏旋が鈴上誠一の大切な家族を、自分もろとも爆破させる様。 すべてがすごい。 終わり方には賛否両論あるだろうけど、結局ひとりの幸せと、地球ひとつを比べたら、重さは遥かに違うということだ。この地球だって、元々はひとりひとりの存在であってその塊に過ぎないのに、なんだかやるせない気持ちになった。 でも面白かった。

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2021/05/30

「タピオカ」は名前の音の響きが可愛いいことも流行った理由の一つという話を聞いて、さもありなんと思う。プーニーはどうだろう。その名前のせいで逃げ遅れた人もいたのでは。

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2019/08/31

初めましての作家さん。 グイグイ世界に引っ張られてしまったー! 「想念の世界」が示唆しているものはなんなのか。

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2019/06/14

通勤電車を降りたらどこにも繋がっていない小さな町に迷い込んでいた鈴上誠一。そこでの生活はそれまでとは比べ物にならないほど穏やかで平穏でしたが、ある日、今地球がどんな状況にあり、自分がどんな状態にあるのかを知らされます…。章が変わり視点が変わると、物語は最初の穏やかさとは裏腹に激し...

通勤電車を降りたらどこにも繋がっていない小さな町に迷い込んでいた鈴上誠一。そこでの生活はそれまでとは比べ物にならないほど穏やかで平穏でしたが、ある日、今地球がどんな状況にあり、自分がどんな状態にあるのかを知らされます…。章が変わり視点が変わると、物語は最初の穏やかさとは裏腹に激しく壮大なものだとわかり、結果が知りたくて夢中になって読み進めることになりました。ラストの誠一には人によって違う思いを抱くのではないかと思います。読み応えがあって、面白かったです。恒川さんの作り上げる世界にはいつも感嘆させられます。

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