知ってるつもり 無知の科学 の商品レビュー
全部は読み通せなかったが感想 これは知ってるな、という感覚はこれまでの人生でたくさんあった。テストもそうだった。 しかし、実際やってみるとわからないこともたくさんあった。そういったことが解説されていた。 最近はネットでちらっと見ただけのことでも知ったようになってしまっていた。 噛...
全部は読み通せなかったが感想 これは知ってるな、という感覚はこれまでの人生でたくさんあった。テストもそうだった。 しかし、実際やってみるとわからないこともたくさんあった。そういったことが解説されていた。 最近はネットでちらっと見ただけのことでも知ったようになってしまっていた。 噛み砕いて学ぶようにしていきたいと思う。
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いかに私たちは、当たり前と言われることを知っているようで、実は知らないと言うことを再認識させられた。 語り口(書き方)は軽快で、分かりやすく、読んでいて楽しくなる。 例えばジッパー(ファスナー)は、誰だってほぼ毎日使っているだろうし、知らない人はいないだろう。では、その構造や開...
いかに私たちは、当たり前と言われることを知っているようで、実は知らないと言うことを再認識させられた。 語り口(書き方)は軽快で、分かりやすく、読んでいて楽しくなる。 例えばジッパー(ファスナー)は、誰だってほぼ毎日使っているだろうし、知らない人はいないだろう。では、その構造や開閉する仕組みを知っているのか?水洗トイレはどうだろう。どうして水が自動で流れ止まるのか? では、こんなのはどうだろう。正しいか、誤りか。 1.地球の中心はとても熱い。 2.各大陸は何百万年もかけて現在の位置まで移動し、今後も移動を続ける。 3.地球が太陽の周りを回るのか、太陽が地球の周りを回るのか。 4.放射能はすべて人為的につくられた。 5.電子は原子より小さい。 6.レーザーは音波を集中させてつくる。 7.宇宙は巨大な爆発とともに始まった。 8.生物のクローン技術は、遺伝子的に同一のコビーをつくる。 9.赤ん坊の性別を決めるのは父親の遺伝子である。 10.一般のトマトには遺伝子はなく、遺伝子組み換えトマトにはある。 11.抗生物質は細菌とウィルスの両方に効果がある。 12.今日私たちが知っている人間は、祖先である動物から発達した。 正答率が50%以下の問題は5つもあるようだ。 ノーベル賞受賞者であっても、全てを知っている万能の人はいない。必要なのはチームワークで、これこそ人間の人間たる特徴だ。 チームにどれだけ貢献できるかを知ることが、本当の賢さであり、他者の立場や感情的反応を理解する能力、効果的に役割を分担する能力、周囲の意見に耳を傾ける能力なども知能の重要な構成要素とみなすべきだと著者は言う。 また、自分の身の回りの環境、とりわけ周囲の人々から真摯に学び、知識のコミュニティの恩恵を享受しつつ、そこに貢献しようとする姿勢を示すことによって知性を磨き続けることが出来るとも。 知ったかぶりはいけない。 もっと謙虚に学んでいこう。
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人はなぜ知っているつもりになる「知識の錯覚」に陥るのかの本。 「無知」というと個人的に「馬鹿」のような悪いイメージがある。この本でいうところの「無知」は、「世界について知ることはたくさんあるのに個人が知っている情報はごくわずかである」という意味で「無知」と表現しているらしい。 ...
人はなぜ知っているつもりになる「知識の錯覚」に陥るのかの本。 「無知」というと個人的に「馬鹿」のような悪いイメージがある。この本でいうところの「無知」は、「世界について知ることはたくさんあるのに個人が知っている情報はごくわずかである」という意味で「無知」と表現しているらしい。 私的には未知の方がまだいいイメージ。 本書は人は、なぜ思考するのか・どう思考するのか・どのように知識を扱っているか・知能とは何か・コミュニティの大切さ・無知と錯覚は悪いのか?が解説されている。 要点としては、「自分が知っていることは世界のほんの僅かで、知らないことの方が多い。それを知っているだけでなく、自覚して個人と社会にかかわる意思決定をすること」が重要とのこと。 感想としては、結局人も動物だし集団で生きいかなければならない動物であることが再認識させられた。自分の知識なんて高が知れていると自覚し日々謙虚に行動した方が良さそう。 世界は未知に満ちている。
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・なぜ人間は、ほれぼれするような知性と、がっかりするような無知をあわせ持っているのか。たいていの人間は限られた理解しか持ち合わせていないのに、これほど多くを成し遂げてこられたのはなぜなのか。 ・知性は個体の脳の中ではなく、集団的頭脳の中に宿っているさまを見せる? ・第一章「知って...
・なぜ人間は、ほれぼれするような知性と、がっかりするような無知をあわせ持っているのか。たいていの人間は限られた理解しか持ち合わせていないのに、これほど多くを成し遂げてこられたのはなぜなのか。 ・知性は個体の脳の中ではなく、集団的頭脳の中に宿っているさまを見せる? ・第一章「知ってるのウソ」を読んだけど、上の答えは見当たらなかった。
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人間の知性はコンピューターとは異なり、個人では必要な知識はわずかしか持てない。 しかし、人間は自分が知識を持っていると錯覚する。 人間の知性はそれぞれの脳にあるのではなく、集団のネットワークの中にある。そして、集団で知識を共有し、目標を追求することができる。他者と意図を共有し、と...
人間の知性はコンピューターとは異なり、個人では必要な知識はわずかしか持てない。 しかし、人間は自分が知識を持っていると錯覚する。 人間の知性はそれぞれの脳にあるのではなく、集団のネットワークの中にある。そして、集団で知識を共有し、目標を追求することができる。他者と意図を共有し、ともに物事を成し遂げることは、人間に備わった基本的な能力である。 このようなことを踏まえると、少なくとも自分たちは思ったよりも無知であることを自覚する必要があるということに気付く(少なくとも私は、既に自分が無知であることに気付いている・・)。また、他者との円滑なコミュニケーション、氾濫する情報の選別、科学的な思考の訓練、専門家の知見へのアクセスなどの力を身につけ、集団の中で力を発揮できる素養を積む必要があることを改めて感じる。
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最初から最後まで、共感の嵐でめちゃくちゃ良かったです。 特に結びは抜群でここだけでも読む価値あり。 中では、人がいかに無知であるか、その上で人が知ったつもりになってしまう理由、そしてそのことの価値、について書かれています。 “無知”と聞くと、ソクラテスの無知の知を思い浮かべ...
最初から最後まで、共感の嵐でめちゃくちゃ良かったです。 特に結びは抜群でここだけでも読む価値あり。 中では、人がいかに無知であるか、その上で人が知ったつもりになってしまう理由、そしてそのことの価値、について書かれています。 “無知”と聞くと、ソクラテスの無知の知を思い浮かべる方も多いと思いますが、この本はそれを少なからず引用しつつも、知らないことを知ろうみたいな浅い結論では終わりません。 特に印象的だったのは、知らないことを知らないこと、つまり無知の知、作中では知識の錯覚、を否定するのではなく、あくまで必要なことであると肯定し、論を進めていたことです。 とても納得感のある説明があり、確かにそうだよな〜と頷くばかりでした。 みなさんの周りにいる偏った考えを振りかざしてくる全能感を覚えてる無能なあの人に、勧めてあげましょう。
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人がいかに無知を自覚しないか(説明深度の錯覚)、 どういうときにそうなりやすいか(情報にアクセスしやすいと自分の理解と誤解する)、 それに対してどういう対策が社会・個人として取りうるか X(Twitter)でよくみる現象 自分の反省も促される
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ほとんどの人は、自分が何も知らないということに気づいていない。これは、世界はあまりにも複雑なためにこういう錯覚を持たなければ人間は生きていけないとも言える。また、錯覚があるからこそ自分に自信を持ち何事にもチャレンジできると思う。 人間は1人では、すべてを理解することはできないだか...
ほとんどの人は、自分が何も知らないということに気づいていない。これは、世界はあまりにも複雑なためにこういう錯覚を持たなければ人間は生きていけないとも言える。また、錯覚があるからこそ自分に自信を持ち何事にもチャレンジできると思う。 人間は1人では、すべてを理解することはできないだから周りの環境、人、などが記憶の外部装置の役割を果たしている。
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なんとなく知ってるつもりで実は知らないこと、知識の錯覚に陥っている。トイレの水、ファスナー、自転車、それぞれの構造を知っているか。 知らなくてもいいものももちろんあるが、必要とすべきこともこの錯覚で曖昧ななまま判断してしまっている。 知能には生まれつきの差はあるが、後学で知性を磨...
なんとなく知ってるつもりで実は知らないこと、知識の錯覚に陥っている。トイレの水、ファスナー、自転車、それぞれの構造を知っているか。 知らなくてもいいものももちろんあるが、必要とすべきこともこの錯覚で曖昧ななまま判断してしまっている。 知能には生まれつきの差はあるが、後学で知性を磨き続けることができる。 生まれてからの毎日をすべて記憶している希少な人々の話があったが、鬱になる傾向が高く、自身を記憶のゴミ捨て場だという。衝撃を受けたものの忘れる行為も必要なんだな。 168冊目読了。
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個人の無知を自覚しないとね、という話かと思いきや…無知から出発して、では無知をどうするか?という認知科学の結末に拍手。なお、本書は多くの実験を紹介してくれるが、私は尽く外して笑った
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