知ってるつもり 無知の科学 の商品レビュー
第6章以降ぐっと面白くなる。無知、知識の錯覚、知識のコミュニティについて丁寧に説明されている。類似テーマについていくつかの書籍を読んでいるが、少しずつ違う視点から語られることにより、自分の理解が深まるように感じ楽しい。特に「反知性主義」(森本あんり著)の内容を思い返し、たいへん複...
第6章以降ぐっと面白くなる。無知、知識の錯覚、知識のコミュニティについて丁寧に説明されている。類似テーマについていくつかの書籍を読んでいるが、少しずつ違う視点から語られることにより、自分の理解が深まるように感じ楽しい。特に「反知性主義」(森本あんり著)の内容を思い返し、たいへん複雑な気持ちになった。(次に読む本としておすすめします) 知識の錯覚と知識の呪縛については常に自戒が必要。社会におけるさまざまな対立をやわらげ、超えていくために、本書の知見をふまえ実践してみたい。
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一見知っていると思っていることでも、実は知らないことの方が多く、自分の知識を過大評価しており、自分で思っているよりも無知なことをわからせてくれ、どうすれば無知を乗り越えていけるのかをテーマにしています。 例えば自転車のフレームにチェーンやペダルを描き込むテストをした結果、被験者...
一見知っていると思っていることでも、実は知らないことの方が多く、自分の知識を過大評価しており、自分で思っているよりも無知なことをわからせてくれ、どうすれば無知を乗り越えていけるのかをテーマにしています。 例えば自転車のフレームにチェーンやペダルを描き込むテストをした結果、被験者の半数が正しく描けなかった。 例えばトイレの仕組みを完全に理解している人はほとんどいない。 つまり、人間は自分が思っているより無知で、知識の錯覚の中に生きている。 だから、各人が得意分野を持ち寄って、集団としての『貢献』を重要視している。 身の回りの環境、特に周囲の人々から真摯に学び、知識のコミュニティの恩恵を受け、そこに貢献する姿勢が大切だと説明している。
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現代は高度に複雑化した社会構造になっており、個人の知識、考えでは対処できない。サイエンスの分野でも。 したがってインターネットを含めて、他者の知識、総合知を活用せざるを得ない。 そのため個人で個々の事実を検証する必要はない。自分が何を知らないのか、何をわかっているのかを把握できる...
現代は高度に複雑化した社会構造になっており、個人の知識、考えでは対処できない。サイエンスの分野でも。 したがってインターネットを含めて、他者の知識、総合知を活用せざるを得ない。 そのため個人で個々の事実を検証する必要はない。自分が何を知らないのか、何をわかっているのかを把握できることが肝心。 読了120分
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興味深いエピソード、事例がたくさんでてきて、なるほどと思わされる話も多い。ただし、説明が若干助長であり、読んでいて面白いと感じる場面はそれほど多くなかった。もうすこし結論めいたものが明確に書かれていると読みやすかったのかもしれない。結局、何が言いたかったんだろうかと思ってしまった...
興味深いエピソード、事例がたくさんでてきて、なるほどと思わされる話も多い。ただし、説明が若干助長であり、読んでいて面白いと感じる場面はそれほど多くなかった。もうすこし結論めいたものが明確に書かれていると読みやすかったのかもしれない。結局、何が言いたかったんだろうかと思ってしまったのは、この本を消化しきれてなかったからなのかもしれない。
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人は個人の能力には限界があり、全ての分野において秀でるようにはできていない。 コミュニティーに参加することで、個人の知識が集まり、大きなことを成し遂げられる。 また、私たちは自分が持っている知識だけではなく、ほかの人々の知識や能力を活用していく方法を身につけてくことが大切だ。
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ダニエル・カーネマンのファストアンドスローのような認知バイアスに関する本や、脳科学の池谷先生の本を読んだことがある人にはすでにどこかで見たようなテーマが多いと思う。 少なくとも自分はオビの推薦文の豪華さに手拍子で買わないほうが良かった。
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認知科学の本。著者によるとこの本の主題は「無知」「知識 の錯覚」「知識のコミュニティ」の三つ。ただしそれを解消 しようというのではなく、それを踏まえた上でそれを前提と していかに生きるかという話なのだろう。インターネットに よってあらゆる情報に瞬時に接続できるようになった現代、 ...
認知科学の本。著者によるとこの本の主題は「無知」「知識 の錯覚」「知識のコミュニティ」の三つ。ただしそれを解消 しようというのではなく、それを踏まえた上でそれを前提と していかに生きるかという話なのだろう。インターネットに よってあらゆる情報に瞬時に接続できるようになった現代、 己が何を知らないのかについて知ることの重要性はどんどん 高まってきている。
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私には難しかった。面白い内容だと思うけど、入り込めず今ひとつ興味が湧かなくてなかなか読みすすめられず。 第9章の「政治について考える」から面白い気がしたけど、最初の章を読むのに疲れて最後までちゃんと読めませんでした。また機会があれば読み返したい。 1個人の知識なんてたかが知れてい...
私には難しかった。面白い内容だと思うけど、入り込めず今ひとつ興味が湧かなくてなかなか読みすすめられず。 第9章の「政治について考える」から面白い気がしたけど、最初の章を読むのに疲れて最後までちゃんと読めませんでした。また機会があれば読み返したい。 1個人の知識なんてたかが知れている。グループになって飛躍的爆破的な知識となり、不可能なこともなしとげられる的な内容です。 グループになることの素晴らしさがわかると共に、間違った方向へ行く怖い1面もある。一人ひとりがよく理解せずに偏った意見だけを持つ集団にもなり得る特質がある。 そのことを意識し、意見や情報を精査しながら、グループに属し情報を共有することが大切らしいです。
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知らないことを知っているつもりになる錯覚の理由は、自分の知識と、他人or世界の知識との境界線が曖昧になっているからという主張には感心した。 「知識のコミュニティ」という概念。自分の知識だと思っているのは、ほとんどがコミュニティに属している知識で、「調べたらわかること」「他人に...
知らないことを知っているつもりになる錯覚の理由は、自分の知識と、他人or世界の知識との境界線が曖昧になっているからという主張には感心した。 「知識のコミュニティ」という概念。自分の知識だと思っているのは、ほとんどがコミュニティに属している知識で、「調べたらわかること」「他人に聞いたらわかること」もそのコミュニティの知識に属している。 それを自分の知識だと勘違いしてしまうから、無知の自覚ができず、ダニングクルーガー効果のように自意識過剰、傲慢になってしまう。 益々複雑化してきている世界で、自動化されたものへの依存度が高くなり、負のブラックスワンのリスクが高まっている自動化のパラドックスの恐ろしさを改めて感じた。
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ソクラテスや孔子なんかの話がベースになっているのかと思ったら、コミュニティによる知識の話も出てきてなかなか興味深く読んだ。
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