祈りのカルテ の商品レビュー
医師になるまでの道のりは長い。六年の医学部、国家試験、二年間の研修医生活。その先にようやく専門医という肩書きが見えてくる。時間も費用もかかるが、人の命を預かる以上、それだけの蓄積が求められるのは当然だろう。 本書は、現役医師である作者が、研修医・諏訪野良太を主人公に据え、医療の...
医師になるまでの道のりは長い。六年の医学部、国家試験、二年間の研修医生活。その先にようやく専門医という肩書きが見えてくる。時間も費用もかかるが、人の命を預かる以上、それだけの蓄積が求められるのは当然だろう。 本書は、現役医師である作者が、研修医・諏訪野良太を主人公に据え、医療の現場を描いた連作ミステリーである。諏訪野は各科をローテーションしながら、患者の抱える事情を読み解き、問題の核心に迫っていく。 彼の武器は技術ではない。むしろ、人の心の機微を掬い上げる力にある。その点においては、ベテラン医師をも凌ぐ。 精神科では、暴力から逃れるために病を装う女性。外科では、家族に保険金を残そうと危険な手術を望む老人。皮膚科では、ある決断のために火傷を負わせた母。小児科では、父に会いたい一心で治療を拒む少女。いずれも病そのものより、その背後にある事情が重い。 そして循環器内科。世間を欺いてまで誰かを救おうとした一人の女性の選択が、物語の核として浮かび上がる。 医療とは、単に病を治す営みではない。人が抱え込んだ事情や感情と向き合う行為である。本書はその現実を、過不足なく描き出す。 研修の終わりが近づく中で、諏訪野は自らの進むべき道を選ばなければならない。 問われているのは、どの科に進むかではない。どのような医師になるのか、その一点である。
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知念実希人さんの医療ミステリー。研修医の諏訪野が大学病院の様々な診療科で研修しながら、患者の隠された謎を解き明かしていく。 読んでいて「あれ?」と思ったら、テレビドラマで見たやつだった!知ってる話だけにオドロキはなかったけど、原作はテレビよりもふわっと優しい感じがして良かった。...
知念実希人さんの医療ミステリー。研修医の諏訪野が大学病院の様々な診療科で研修しながら、患者の隠された謎を解き明かしていく。 読んでいて「あれ?」と思ったら、テレビドラマで見たやつだった!知ってる話だけにオドロキはなかったけど、原作はテレビよりもふわっと優しい感じがして良かった。 研修医を扱ったお話やドラマはいくつか読んだし、見たけど、本当に大変な思いをしてるよね。この春からスタートする子もいるんだろうな。ガンバレ!
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最近千早茜さんばかり読んでいるので、たまたま図書館で隣にあった知念さんの本を初めて読んでみた。 研修医の諏訪野くんが色んな科で研修する中で出会った患者たちには秘密があって・・・ どれもちょっとした謎があり、最後にはほっこりする話。 さらさら読めて面白くはあったのだけど、千早さ...
最近千早茜さんばかり読んでいるので、たまたま図書館で隣にあった知念さんの本を初めて読んでみた。 研修医の諏訪野くんが色んな科で研修する中で出会った患者たちには秘密があって・・・ どれもちょっとした謎があり、最後にはほっこりする話。 さらさら読めて面白くはあったのだけど、千早さんのような胸に刺さるような文章は少なく物足りなさも残る。
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5つの短編で繰り広げられる連作医療ミステリーです✨ 研修医 諏訪野良太先生が色々な科を周りながら、そこで出会う患者さんの心の内に寄り添っていきます。 指導医の先生方も皆個性的でそれぞれに強い想いがあり、科によって違う空気が面白かったです! 謎の真相に迫っていくと最後には「そう...
5つの短編で繰り広げられる連作医療ミステリーです✨ 研修医 諏訪野良太先生が色々な科を周りながら、そこで出会う患者さんの心の内に寄り添っていきます。 指導医の先生方も皆個性的でそれぞれに強い想いがあり、科によって違う空気が面白かったです! 謎の真相に迫っていくと最後には「そうきたか!!」と何度も予想を裏切られましたΣ(゚д゚;)
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読みやすくておもしろかった。 研修医の先生がいろんな科を経験することで出会いがあり、それぞれの病気、悩みがあるというストーリー。 研修医の先生だからこそ様々な病気の人に触れられて第三者の視点で見ることが出来る。その先生の考えや行動を見ることが出来るところがこの小説の面白さだなと思...
読みやすくておもしろかった。 研修医の先生がいろんな科を経験することで出会いがあり、それぞれの病気、悩みがあるというストーリー。 研修医の先生だからこそ様々な病気の人に触れられて第三者の視点で見ることが出来る。その先生の考えや行動を見ることが出来るところがこの小説の面白さだなと思った。 人にはそれぞれ思いがあってそれを汲み取るのは難しいことだなと思った。
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専門科を決めかねている研修医が、いろいろな科を経験する中で、トラブルを解決していく短編集。どの科の指導医の先生も魅力的で、その人たちの物語も読んでみたいなぁ。仕事の合間にちょうどいい長さの短編集でよかった!
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自分勝手な謎の理由で入院してくる患者を、誰からも好かれる主人公が解決する 内容は薄っぺらいし、指導医の対応もあり得ない 面白くない
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研修医、諏訪野良太先生の修業の日々。 大病院の各課での研修で出会う患者さんの謎を解いてゆく。 病院ならではのミステリー。
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こんなに洞察力があり、推理力もある医者がいたら多くの患者が救われると思う。病気だけを診れば解決されるわけではない、と思える作品だった。
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患者の問題に思わず巻き込まれてしまう…っていうのは、医療現場では“あるある”かもしれませんが、主人公は、何が起きているのかをちゃんと掘り下げて、真相に迫ろうとする姿勢があって、そこは良かったなと思います。 ただ、現実の医療現場に身を置く人間としては、正直「そんなゆっくり考えを巡...
患者の問題に思わず巻き込まれてしまう…っていうのは、医療現場では“あるある”かもしれませんが、主人公は、何が起きているのかをちゃんと掘り下げて、真相に迫ろうとする姿勢があって、そこは良かったなと思います。 ただ、現実の医療現場に身を置く人間としては、正直「そんなゆっくり考えを巡らせる余裕なんてないよ…それができるのは研修医のうちまでじゃない?」と、つい冷めた目で見てしまうところもありました。 それに、「患者に真っ直ぐ向き合えば何とかなる」っていうような雰囲気も、うーん…と思ってしまう。現実では、善意が裏目に出たり、まったく伝わらなかったり、むしろこっちが消耗するだけだったりすること、よくあります。モラハラ気質の患者さんだって少なくないですしね。 もし自分が上司だったら、「精神をすり減らさないように、自分のペースで、淡々と真面目に仕事してくれたらそれでいい。あまり首を突っ込み過ぎると長続きしない」って声をかけたくなる。 もちろん、主人公の熱意や姿勢はすごく伝わってくるし、まっすぐで素晴らしいとは思うんだけど、同時にちょっと「青いなぁ…」と感じるというか、こっちが恥ずかしくなってしまうような気持ちになる場面もありました。現実問題、そんなにキレイにうまくいくことばっかりじゃないし、お涙ちょうだい的な演出には少し距離を感じてしまいました。 正直、現実逃避のつもりで本を読んでるのに、自分と同じ職種が題材だとツッコミどころが多すぎて逆にストレス溜まることもあるなぁ…と改めて思いました。ちょっと今は、フィクションでも医療ものからは離れておこうかな。
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