長いお別れ の商品レビュー
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東昇平は、かつて中学校の校長や図書館の館長をつとめたが、十年前から認知症を患い、長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし。 あとは、離れて暮らす娘3人と、孫たち。 夫の少しずつ進む認知症に戸惑いながらも、私がやらなくちゃ、と夫の介護をする妻。 どちらかというと、自分は娘の立場で読み進めていました。3人の娘が、海外から帰ろうとしても息子の学校問題で帰れなかったり、仕事が忙しくて実家に帰れなかったり、どうしても自分の生活や仕事でいっぱいで親の所へ帰る時間が少なくなっている自分に重なった。 曜子の『あなたたち、全然帰ってこないじゃないの』という言葉が自分に言われてるようで少し胸が痛い。 “少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”といわれる認知症。だから、『長いお別れ』。 本の題名の意味が後半になって、やっと分かって、なんだか、切なくなりました。 でも、東家のみんなが、色々な問題を抱えながらも、認知症の昇平に向き合い、また昇平のおかしい行動にワタワタするのが、面白く、認知症に負のイメージなく読むことができました。 個人的に好きなのは、見知らぬ少女たちと乗るメリーゴーランド。ティッシュをほおばる昇平や、マッサージチェアでひっくりかえる昇平にはどこかクスッとさせられて、三女の失恋に『そうくりまるなよ』と訳の分からない言葉をかける昇平にすこし泣きそうになる、心あたたまる話でした。
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著者がお父様の介護の経験から書かれたと。 離れて暮らす子供達からすると突然に施設を探す必要がある出てくる。料金のこと、家族が通いやすい場所、入居待ちの人数などケアマネさんと打ち合せなどで決めなければならない。 身の回りのことができなくなるとやはり辛い。
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「長いお別れ」レイモンド・チャンドラーではないんですね。 認知症になってだんだん物事がわからなくなることを言うのだそうです。 認知症の夫を妻が介護をしていますが、当然容体は悪くなるばかりで、妻も放置していた網膜剥離が悪くなり、手術をすることに。 その間の夫の世話は誰がする? 3人...
「長いお別れ」レイモンド・チャンドラーではないんですね。 認知症になってだんだん物事がわからなくなることを言うのだそうです。 認知症の夫を妻が介護をしていますが、当然容体は悪くなるばかりで、妻も放置していた網膜剥離が悪くなり、手術をすることに。 その間の夫の世話は誰がする? 3人の娘も家庭があったり、仕事があったりなかなか時間が取れない、施設探しやヘルパーさんの手配で右往左往そして疲労困憊、どこにでもありそうな話で身につまされます。 誰もがいつかはたどる道、ではありますがつらいですね。
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ややざっくりとした本で、登場人物が多いため結局この人ちょっと出てきただけだなとか、で、何が伝えたかったんだろう?と思うこともありますが、日常的な温かみがあり、クスッとできるところもあるためなんやかんや一息に読み終えました。 認知症の介護ってこんな感じなのかなぁと感慨深いですね
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図書館で。 それにしてもお母さん頑張るな〜 連れ合いとなるとこれだけ気張るんだろうか、と薄情な子供世代は思ったり思わなかったり。 それでもこれだけ気にかけてくれる家族がいるのは有難いことなんだろうな、なんて思いました。
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認知症とても身近に感じました。 自分の祖母も最後は認知症になり亡くなりました。 そして老老介護。これも今の世の中悲しいことに現実にたくさんあることだと思いました。
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中学の校長まで努めて定年を迎えた父が、同窓会が開催された日にそこに辿り着けず帰宅した。 おかしいと思った妻は病院に連れて行き、そこで認知症だと診断された。 それからは、妻が殆ど自宅で介護をした。 デイサービスに行かせたり、妻なりに夫の性格を考慮しているのが良くわかる場面も多く見ら...
中学の校長まで努めて定年を迎えた父が、同窓会が開催された日にそこに辿り着けず帰宅した。 おかしいと思った妻は病院に連れて行き、そこで認知症だと診断された。 それからは、妻が殆ど自宅で介護をした。 デイサービスに行かせたり、妻なりに夫の性格を考慮しているのが良くわかる場面も多く見られる。 夫婦には3人の娘がいて、長女は夫の転勤でサンフランシスコに行っている。次女は結婚して子供もいるが、一番母が頼りにしている。三女は独身だが、仕事が忙しいといつも素っ気ない。 たけど、娘たちも父の状況を気にかけている。 たまに実家に顔を出したり、母の用事がある時には父を看たり。 しかし、そんな母が網膜剥離で入院することになると、今までの母の負担や今後の二人の生活について真剣に考えざるを得なくなる。 誰しもが他人事では済まされない問題だけに、話に引き込まれる。 2019.11.24
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認知症の父と妻、3人の娘達の10年の話。 読もうかどうしようか、だいぶ悩んだ。介護の話だけに、すごく心が重くなるのではないか。自分自身が少し弱っている時には、ダメージが大きくなりそうで、、、 読んでみての、ざっくりとした気持ちとしては、思ったほど、辛く苦しくはなく、淡々と進んでいく感じ。 介護をしているお母さん(妻)が、少しずつコミュニケーションが成り立たなくなっていくことに、そこまで悲壮感がなく、愚痴は言いながらも、受け入れていく人だから、読んでいて救われた。 だけど、自分の親の介護が、そろそろ近づいてきた年齢にもなり、うちは、母親が随分前に亡くなったいるので、一番近くにいて独り者の私が、必然的に介護の中心人物になるのだろうな、兄弟も男ばかりだし、と思うと、 遠くから、認知症って悲しいな、とか、自宅で老老介護を頑張る妻は偉いな、とか悲しんだり感動して読めるものでは無かった。 アメリカでは、認知症のことを『長い別れ』と呼ぶのだそうだ。少しずつコミュニケーションが成り立たなくなり、体も弱っていく、まさに長いお別れ。 そうやって、いつか来る、決定的なお別れまでの間に、ゆっくりとこれまでのこと、最後をどう迎えるのか考える時間があると言うことではあるのかな。だけど、現実は毎日毎日が大変で状況に合わせて、決めなくてはいけないことを決め、何とか乗り切ることに精一杯になるのだろうな。 私の母は脳の病気で、発作を起こして病院に運ばれてから、ずっと意識はなく、そして1ヵ月ほどで亡くなってしまったから、伝えたいことを伝える時間もなく、聞きたいことを聞く時間もなかった。あっという間のお別れだった。だから、父の時は、急なお別れは嫌だな、せめて本人の気持ちを聞いて起きたいけど、、、それでもやはり、認知症は、本人にとっても家族にとっても辛いな。 長々書いてきたけど、結局、そんな感想(苦笑) やはりテーマが今の自分にとって、身近過ぎた。
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映画は未見。でも見ればよかったなぁ。 認知症。少しずつ遠くに行ってしまう。「長いお別れ」は、認知症のことだった。 自分を忘れていく相手のずっとそばにいるのって苦しい。 好きとか、嫌いとか、家族だから、とか、そんなきれいごとだけではきっとやっていけない。 でも、この作品の家族はみんな昇平を見捨てない。見捨てない、というか、これまで通りに接しようとする。バカにしたりしない。 昇平や曜子の姿に自分の親を重ねた人も多いはず。自分は、どうやって受け入れようか。
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認知症を患う東昇平とその妻と3人の娘。 当人たちは昇平に振り回され、特に妻の曜子は、付きっきりに近い生活を送っている。それでも、東家の生活はどこかコミカルで、ほんわかとしている。
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