それまでの明日 の商品レビュー
評判が良いということで購入。 読んだ後にわかったことですが、この作品、シリーズものだそうで、それでしっくりきました。 このシリーズを初めて読んだせいか、疑問に思うところが所々ありました。登場人物たちとの繋がりが不明で、モヤモヤしたまま、読んでいました。 ハードボイルドな雰囲気を醸...
評判が良いということで購入。 読んだ後にわかったことですが、この作品、シリーズものだそうで、それでしっくりきました。 このシリーズを初めて読んだせいか、疑問に思うところが所々ありました。登場人物たちとの繋がりが不明で、モヤモヤしたまま、読んでいました。 ハードボイルドな雰囲気を醸し出しているのはわかりましたが、全て楽しめたかと問われると、「ウーン」と思ってしまいます。全てのシリーズを読んだ人には、好評価なのかもしれませんが、個人的にはあまり楽しめませんでした。他のシリーズ作品を読んでから、挑戦したいなと思いました。
Posted by
ひさびさにハードボイルド・ミステリーを読んだ。 渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一を名乗る紳士が現れた。その依頼によって沢崎は事件に巻きこれていく...。 ハードボイルドから遠ざかっていたためか、話にのめり込まず淡々と冷静に読み進めてしまう。 いつものような没入感がこない。 も...
ひさびさにハードボイルド・ミステリーを読んだ。 渡辺探偵事務所の沢崎のもとに望月皓一を名乗る紳士が現れた。その依頼によって沢崎は事件に巻きこれていく...。 ハードボイルドから遠ざかっていたためか、話にのめり込まず淡々と冷静に読み進めてしまう。 いつものような没入感がこない。 もっと面白く読めたのかな?と思いながら。 「これ、なんで図書館で予約したんだろう?」と思って読む小説はアタリが多かった。 今回はそうでなかったようです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まさに日本版フィリップ・マーロウ。 スタイルは嫌いではない。 口を開けば皮肉ばかりで、なぜそこまで相手を逆なでするのかと思うほどのストイックガイが謎の依頼を受け、その調査を進めて行くうちに事態はどんどん複雑になり、どことどこを結ぶ線が本筋なのかがわからなっていく。その中で重要な事実を掴み取り、真相を見抜いていく様がかっこいい。 終わってみればひとりの人でなしが種を蒔いた2つの事件、謎が偶然時期が重なったとのこと。 謎をめぐる冒険譚としては確かにおもしろいが、そのあまりにも都合よく事件が重なった不自然さが気になり、さすがにちょっと無理があるなと思わされてしまったのが惜しい。
Posted by
沢崎探偵シリーズ第六作。 そして、現代へ。 第一作が発表されて以来、オンタイムで読み継ぎ、 長年この最新作を心待ちにしていた読者も少なからずいるだろう。 その三十年を一気に読み通してしまった自分は幸せ者なのだろうか、 それとも不幸なのだろうか。 いづれにしても過去には遡れない...
沢崎探偵シリーズ第六作。 そして、現代へ。 第一作が発表されて以来、オンタイムで読み継ぎ、 長年この最新作を心待ちにしていた読者も少なからずいるだろう。 その三十年を一気に読み通してしまった自分は幸せ者なのだろうか、 それとも不幸なのだろうか。 いづれにしても過去には遡れない以上、選択の余地はない。 しかし少なくとも、 沢崎探偵と世代があまり変わらないので、 同じ時を共有しているという幻想を抱くことはできる。 相変わらず携帯は持っていないが、 さすがにブルーバードは手放さざるを得なかったらしい。 車屋から代わりに手に入れた永遠の「代車」は名前が不明なのは 車好きには妄想がふくらむところか。 とある料亭の女将の身辺調査を報告しようと依頼人の勤め先へ向かう沢崎。 だが、またもや強盗事件に巻き込まれてしまう。 消えた依頼人、増えた金、事務所の移転、息子疑惑、女将の恋。 果たして調査結果を報告することはできるのか。 ミレニアムも過ぎた東京で、 沢崎が謎を解いていく姿を見れたのは楽しかった。 なのに、なぜこのラストなのか。 その必要はあったのか。 ここまで読み進めてきて、 この作品を読まないわけにはいかなかった。 だか読まなかった過去に戻りたい自分がいる。
Posted by
「あなたはわたしが探偵であることを忘れていませんか。私には友人など一人もいません。それはたぶん、わたしがもし探偵でなければ、私のような男決して友人になりたくないからです」
Posted by
2018年このミス1位 西新宿の探偵沢崎に金融会社の新宿支店長から、融資先である料亭経営者の身辺調査依頼が来る。調査を始めるとすぐに、対象の経営者は既に昨年死亡していることが判明。そのことを支店長に報告しようとしたが、今度はその支店長が行方不明となっていた。支店に行った沢崎はそこ...
2018年このミス1位 西新宿の探偵沢崎に金融会社の新宿支店長から、融資先である料亭経営者の身辺調査依頼が来る。調査を始めるとすぐに、対象の経営者は既に昨年死亡していることが判明。そのことを支店長に報告しようとしたが、今度はその支店長が行方不明となっていた。支店に行った沢崎はそこで強盗未遂事件に遭遇し、支店の金庫には会社の金以外に4億円もの大金が隠されていた… 著者の本は初めて読んだが、なんでもシリーズ6作目で、しかも前作から14年経っているという。 西新宿や金融会社の設定には、かなり馴染み深いものであり、細かな設定にもピンとくるのだが、なぜか今一つ入り込めなかった。このミス1位で期待が大きすぎたか?細かく話が入り組んでいて、沢崎の会話も結構面白く読めたのだが…うーむ?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バブルが弾ける寸前、自分もまだ20代の頃に原りょうに出会い愛読した。当時は、多作のロバートパーカの新刊が楽しみだった。デビュー作と直木賞受賞作という寡作だった原りょうは貴重品だった。 あれから30年。久しぶりに読んだ。 なんじゃこれは。 くさい伏線だし、ストーリーのリアリティのなささ加減はなんなんだ。 もしかすると自分が年齢を重ねてしまったせいなのか、それと作者が老いたのか。 80年代の愛読書をひっぱり出して再読すれば答えはでるだろうが。自分のなかでは、80年代の2冊はA級の名作だった。本作は、C級だ。
Posted by
レイモンドチャンドラーを彷彿とさせるハードボイルド.チャンドラー風に電話交換の女性と軽妙な会話をさせるために主人公は携帯を持っていない設定だが幾ら何でも非現実的.トリックの説明解説が長々と続くのにはちょっと閉口.ハードボイルド的な雰囲気を味わうのには良いかも.
Posted by
探偵沢崎シリーズ、6作目、長編としては5冊目は14年ぶりとなる。 沢崎は14年経っても携帯も持たず、そして話は2011.03.11以前の話である。 前作とのブランクの間に原尞が好きだった父は亡くなった。父が読んだらどう思うだろう。 結構衝撃的な結末はすぐにでも7作目を読みたくな...
探偵沢崎シリーズ、6作目、長編としては5冊目は14年ぶりとなる。 沢崎は14年経っても携帯も持たず、そして話は2011.03.11以前の話である。 前作とのブランクの間に原尞が好きだった父は亡くなった。父が読んだらどう思うだろう。 結構衝撃的な結末はすぐにでも7作目を読みたくなるようなものである。
Posted by
久しぶりに読んだ沢崎氏.これぞまさしく正しい探偵像!探偵も含めてみんなが嘘をついてこんがらがった糸がスルスルほどけていくところがハードボイルドに面白い.
Posted by