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それまでの明日 の商品レビュー

3.4

100件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2019/12/25

初めて読んだハードボイルド! うむ…うーむ… このミス2018の大賞受賞作。 2位以下の作品は未だに図書館でものすごい予約数なのに、 これだけは予約なしですんなり借りられたのだけど… なるほど。 これを玄人受けというのですかね? わたしはちょっと面白さがわからなかったです… 人物...

初めて読んだハードボイルド! うむ…うーむ… このミス2018の大賞受賞作。 2位以下の作品は未だに図書館でものすごい予約数なのに、 これだけは予約なしですんなり借りられたのだけど… なるほど。 これを玄人受けというのですかね? わたしはちょっと面白さがわからなかったです… 人物が全員魅力的に感じられず、 途中から話を追うのも苦痛になってきちゃった。 探偵沢崎シリーズを読んだことないせいかなと思ったけど そういうわけでもない気がする。 とりあえず、もうちょい年取るまで原寮は寝かせます。笑

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2019/12/21

業平は政治家、特に現在の安倍政権下の奴らに会合は受け付けないだろうなと思った。 免許制のある米国ならともかく、そうでない日本で個人で探偵業をするなら、もう少し警察への態度を改めたらと思ってしまう。免許制でないからこそ、こんなに自由に振る舞えるのかな。 今回は沢崎は若者に優しかった...

業平は政治家、特に現在の安倍政権下の奴らに会合は受け付けないだろうなと思った。 免許制のある米国ならともかく、そうでない日本で個人で探偵業をするなら、もう少し警察への態度を改めたらと思ってしまう。免許制でないからこそ、こんなに自由に振る舞えるのかな。 今回は沢崎は若者に優しかった。 相変わらずの人と変貌を遂げた人。14年の重み。

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2019/11/30

本当にハードボイルドなんだなぁと読み始めて直ぐに実感。 ちょっとくすぐったいような湧き立つような気分で読み進めた。 様々な要素が絡まり合って何を追っているのかもわからない探偵だが、次第に事件が整理されて行くのが気持ちいい。ハードボイルドって会話が重要なんだなあ。書くの大変そう。 ...

本当にハードボイルドなんだなぁと読み始めて直ぐに実感。 ちょっとくすぐったいような湧き立つような気分で読み進めた。 様々な要素が絡まり合って何を追っているのかもわからない探偵だが、次第に事件が整理されて行くのが気持ちいい。ハードボイルドって会話が重要なんだなあ。書くの大変そう。 全て解決して、新しい出会いもあった探偵だが、クールに孤独を貫く姿勢にニヤニヤしてしまった。 ただ最後はちょっといただけないかなあ。 探偵のデビュー作「そして夜は蘇る」も読んだ気がするのだが、再読してみようと思った。楽しみが増えた。

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2019/10/26

シリーズ全作未読だが、このミス1位選出された作品なので挑戦してみた。主人公の探偵沢崎のキャラは魅力的で、終盤に近づくに連れ、予想をどんどん裏切られる展開が面白かった。やはりシリーズの愛読者ならば、お馴染みの登場人物との絡みを堪能できたのだろうと思うと少し残念。

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2019/10/18

原尞の小説を初めて読んだ。今まで読んでいなかったことは非常に幸せなことだった。なぜなら、これからいくつもの原尞の小説を読めるということだから、なんてね。こんな気障なことを言いたくなるくらい面白かった。小説に描かれる事件じたいは、とりたてて興味深いという程のものでないが、何といって...

原尞の小説を初めて読んだ。今まで読んでいなかったことは非常に幸せなことだった。なぜなら、これからいくつもの原尞の小説を読めるということだから、なんてね。こんな気障なことを言いたくなるくらい面白かった。小説に描かれる事件じたいは、とりたてて興味深いという程のものでないが、何といっても主人公の沢崎が素晴らしく魅力的だ。ユーモアと毒舌、そして禁欲的な人物造形がいい。次の場面で、他の登場人物たちとどんな会話をするか心待ちにさせてくれるのだ。上手い、実に上手い!

Posted byブクログ

2019/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

探偵沢崎シリーズ。 表のあらすじ欄にはチャンドラーに匹敵と書いてあるが、そこまでは。 結局強盗未遂事件の顛末は中途半端。 なにより最後がいただけない。 ああいう終わり方をしてはいけない。

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2019/09/14

作中に不審船衝突事件が出てくるので、2010年頃の話だと分かるが、女性オペレーターを日勤、夜勤で雇用している伝言電話サービス会社がまだ出てくる。利用者は沢崎以外にいるのだろうか。ちびまる子方式で設定を1980年代のままとすればいいのに、サザエさん方式で時代だけ進めるから、何だかお...

作中に不審船衝突事件が出てくるので、2010年頃の話だと分かるが、女性オペレーターを日勤、夜勤で雇用している伝言電話サービス会社がまだ出てくる。利用者は沢崎以外にいるのだろうか。ちびまる子方式で設定を1980年代のままとすればいいのに、サザエさん方式で時代だけ進めるから、何だかおかしなことになっている。私は、携帯電話やインターネットが発明されなかったパラレルワールドとして読んでいる。

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2019/09/08

ポジティブな感想:現代に書かれた、古き良き探偵小説 ネガティブな感想:黴の生えたハードボイルドの様式美

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2019/08/25

原尞 「 それまでの明日 」探偵小説。 警察を出し抜く 巧みな調査手法、比喩の多いヤサグレた会話、美女や悪党との適当な距離感など 沢崎らしさが 控えめだった気がする。 沢崎本人より、沢崎と出会い再生した人たちを中心に描いている。この本のメッセージは 「今日までの自分と訣別して...

原尞 「 それまでの明日 」探偵小説。 警察を出し抜く 巧みな調査手法、比喩の多いヤサグレた会話、美女や悪党との適当な距離感など 沢崎らしさが 控えめだった気がする。 沢崎本人より、沢崎と出会い再生した人たちを中心に描いている。この本のメッセージは 「今日までの自分と訣別して 新しい明日を生きる」だと思う 「根拠のないことを断言したり、確信していいのは 女学生だけの特権だ」

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2019/08/14

話としてべらぼうに面白いわけではなく、沢崎の減らず口の話芸にかかっている。 「用事しないと、悪態も依存症になるぞ」 「それはおまえのことだ。先生が悪いので、こっちはまだ初心者だ。」 警察にも暴力団にも足蹴にされ卑屈に生きていくには減らず口と自嘲しかない。そのフォーマットはチャ...

話としてべらぼうに面白いわけではなく、沢崎の減らず口の話芸にかかっている。 「用事しないと、悪態も依存症になるぞ」 「それはおまえのことだ。先生が悪いので、こっちはまだ初心者だ。」 警察にも暴力団にも足蹴にされ卑屈に生きていくには減らず口と自嘲しかない。そのフォーマットはチャンドラーの時代からかわっていないのに、いまだに生きている。それどころか 「本屋さん大賞2018年4位」「ミステリが読みたい!2019年版 1位」「文春2018 ミステリベスト2」「このミス2018 1位」 という堂々の評価。 古典芸能として認知されてるミステリ界の層の厚さを感じますね。

Posted byブクログ