いつかの人質 の商品レビュー
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12年前に誘拐された子が再び誘拐される。登場人物はキャラが立っており、ストーリーも目新しさがあってよかった。 ただ、オチがなんとなく納得できない部分があった。失踪した妻を探すためだけに犯罪おかす神経が分からない。犯罪をおかしたら、結局一緒にいれなくなるやん...。しかも妻に罪着せるって、普通に考えたら嫌だと思っちゃうなぁ。妻も妻で夢から逃げたいんだったらちゃんと夫に言葉で伝えなよ...。ナヨナヨしていて、あんまり好きじゃなかったかなぁ。残念。
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ほんのひと握りの人しか成功しない夢を持つ人にとって、夢をあきらめるタイミングってこんなにも難しいものなのかな、と思った。 『漫画家になる夢をあきらめる』って言えていたらこんなにたくさんの人を巻き込まずに済んだのでは?と思わずにいられない。 ラストシーンで、まだ夢を捨てきれていない...
ほんのひと握りの人しか成功しない夢を持つ人にとって、夢をあきらめるタイミングってこんなにも難しいものなのかな、と思った。 『漫画家になる夢をあきらめる』って言えていたらこんなにたくさんの人を巻き込まずに済んだのでは?と思わずにいられない。 ラストシーンで、まだ夢を捨てきれていない優奈に、もうやめときなよーーーって言いたくなった。 単行本の違うラストも読んでみたい。
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盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で? 一方、人気漫...
盲目の少女はなぜ二度も誘拐されたのか。宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に探していた。優奈は12年前に起きた事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起きた、「被害者」と「加害者」の事件。偶然か、それとも二度目の誘拐に優奈は関わっているのか。急展開する圧巻のラスト35P! 文庫化に当たり、単行本から改稿されたシーンも。
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また文庫しかのってなかった。これはAmazonにもう売ってないってことなのか。嫌だわー。引き続き芦沢央。迷子の女の子に喜んでもらおうとしたら誘拐のようになってしまった、という出だしはすごく面白かったけど、あともう一度愛子を誘拐したのは誰なのかというのは面白かったけど、どうもバランスが悪いというか、何かいまひとつ。いろんな人が出てき過ぎな気がする。礼遠が発達系なのは分かるけどこんな高度なこと組み立てられるかね。でも優奈が一番分からん。礼遠にもう漫画はやめるってはっきり言えばいいだけなんじゃないの。優奈は礼遠が発達系なことに気づかなかったの。今よく読んだら文庫版は単行本から改稿したとこもあるんだって。えー、じゃあもうちょっと面白くなってるかもなの?
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宮下愛子は幼い頃、偶発的に起きた誘拐事件に巻きこまれ失明してしまう。そして12年後、彼女は再び何者かに連れ去られる。いったい誰が、何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に捜していた。優奈は誘拐事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起きた「被...
宮下愛子は幼い頃、偶発的に起きた誘拐事件に巻きこまれ失明してしまう。そして12年後、彼女は再び何者かに連れ去られる。いったい誰が、何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に捜していた。優奈は誘拐事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起きた「被害者」と「加害者」の事件。偶然か、それとも・・・!? 急展開する圧巻のラスト。大注目作家のサスペンス・ミステリー。 本の紹介文に興味を惹かれて購入した。 誘拐事件の被害者だった愛子は幼かったこともあり、その事件の記憶はあまり無い。その事件の中で失明したが、母がいつも近くで見守ってくれているので不自由はない。 けれど中学生になって、友人たちとライブに行ったことで不測の事態が起きる。 愛子の席は会場の良い位置にあった。 友人の一人が「愛子は目が見えないのだから」と席の交換を頼んでくる。 事前に母と会場内の位置関係を調べていたので、席が変わるとそれが分からなくなる。けれど断ると友人関係が悪くなりそうだ。 これまで人の善意に助けられてきた。今日だって困ったら近くの人に助けを求められるだろう。席に連れて行ってもらう事を条件に交換を受け入れた。 開演前にトイレに連れて行ってもらおうと思ったが、公演開始時間が迫り友人は愛子を席に着かせると走るように去った。 仕方なく感覚を頼りにトイレに向かった愛子は、そこで連れ去られることになる。 その頃礼遠の妻で、かつての誘拐事件の加害者の娘である優奈が失踪していた。二人で同じ夢を追って、あんなに幸せだったのに優奈はなぜ失踪したのか。 礼遠は手を尽くして妻を探し求めるが、手掛かりはつかめない。 この人の作品には、世間の感覚からズレていると感じさせる人物が主要な役目を持って登場する。この作品では加害者の娘である優奈にその思いを持ったのだが、ズレていたのは優奈だけではなかった。 ラストに待ち受ける意外な展開とは?!
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礼遠の動機はなるほどな〜と思った。 けど結局自分で見つけてるし誘拐した意味… 優奈にはひたすらイライラした。 才能ないからやめたいって言うのがそんなに難しいことか。 離婚したいならせめて理由ぐらいハッキリ言わないとそりゃ追いかけてくるでしょう。 優奈の母にもイライラした。 まぁそこは作者の思惑通りということか。
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幼い頃に連れ去られ、12年後に再び誘拐事件に巻き込まれる少女と、登場人物のそれぞれの視点で展開していくミステリー。 登場人物の独白形式の進行は多角的な視点により、物語に新たな魅力や驚きが芽生えて、どんどんと惹き込まれていくことが多いのだが、今回は進展に疑問符が増え、理不尽なオチ...
幼い頃に連れ去られ、12年後に再び誘拐事件に巻き込まれる少女と、登場人物のそれぞれの視点で展開していくミステリー。 登場人物の独白形式の進行は多角的な視点により、物語に新たな魅力や驚きが芽生えて、どんどんと惹き込まれていくことが多いのだが、今回は進展に疑問符が増え、理不尽なオチに、残念ながら何の共感も得ることができなかった。 好きな著者だけに、またの作品に期待しよう。
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(データ移行) これはあまりハマりませんでした。 物語の核となる犯行の動機が幼稚で納得いかない。
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オチが序盤でわかってしまったのであまりワクワクしなかった。当てられて、ほらみてあたった!と喜べる性格ならよかったのだろうけれど、予想を裏切られたいのであたってしまいすぎるのは面白くなく感じてしまう。 礼遠が優奈を犯人ではないと言い切っている姿や性別描写のない犯人像。仕上がりが雑な原稿、福祉施設、容疑者。わかりやすいミスリードの数々。それを踏まえて楽しむエンタメなのか?私がうまくハマれなかっただけなのか。 ただ、これだけ登場人物がいるのに、すべての人の印象を残していて、その人柄を彷彿とさせる描写がすきで読みやすかった。
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誘拐される少女のパートと漫画家の妻探しのパートが同時並行に描かれていくので、必然これらが最後どのように交わるのかを期待しながらの読書となる。誘拐のホワイダニットには、なるほどね、とまぁまぁ肯ける解答が用意されていた。 でも作中の様々なモヤっとするシーンにほとんどフォローがあてがわれないまま、終盤へ。エピローグではどうも作者由来と思しき感傷的な自慰のような展開へと落とし込んでいってしまったので、読後は何だかモヤっとしたままではある。 プロローグは本当に面白かったので、第一章それはさておき、みたいな感じで話が飛ぶところから、ちょっと浮いてる感じはあったかも。惜しい。
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