いつかの人質 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後もやっとした。被害者である愛子は最後までひたすら可哀想でら犯人2人には明るい未来がありそうに終わったのなぜ? 真犯人はそっち!?と驚くべき展開なんだろうけど、あんまりそこまでの驚きはなかった。途中途中優奈が犯人だとするとおかしい文章があったから。 でもあまりにも落ち着いてる犯人が逆に怖かった。
Posted by
幼い頃に偶発的に誘拐され、12年後に再び誘拐された愛子。 2度目の誘拐の理由があまりにも理不尽で…。 愛子ちゃん以外の登場人物がみんななんかひどくて、愛子ちゃんの真っ直ぐさだけが救いでした。
Posted by
2回も誘拐されるって…可哀想過ぎる(涙)愛子ちゃん。 1回目の誘拐で、目が不自由になったけど、それを感じさせないぐらい明るく生きている。 それが、また、誘拐とは… でも、一緒に行った友達は、どうしてんねん。君らも多少の罪悪感はないのか? 全然、登場してないような。それは、当事者の...
2回も誘拐されるって…可哀想過ぎる(涙)愛子ちゃん。 1回目の誘拐で、目が不自由になったけど、それを感じさせないぐらい明るく生きている。 それが、また、誘拐とは… でも、一緒に行った友達は、どうしてんねん。君らも多少の罪悪感はないのか? 全然、登場してないような。それは、当事者のせいではなくて、作者のせいか^^; まぁ、そんな偶然は、あんまりないから、何か必然があるとは考えるな。 更に1回目の誘拐の関係者が、関連すると。更に失踪してるとなると。 警察もそう考えて、探す。 失踪だけでは、な〜んもしてくれんかったのに… 急展開するラストというほど、回ってはおらんけど、まぁまぁ面白かった。 自身は、自覚なくても才能が溢れてくる人の近くにいてるとツライわな。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
プロローグから引き込まれ、続く第一章からもテンポよく話が進みあっという間に読み終わった。 とにかく愛子ちゃんが可哀想で仕方がない。 昔も今も彼女は何も悪くないのに。 中学生って悪意のない残酷さがあって、読んでいて辛かった。 でも障害のある子にあんなに無神経になれるかなぁとも思ったり。 犯人の動機は分かったけれど、その目的で誘拐したならあんなに酷いことしなくても・・ 必要以上に愛子ちゃんが悲しい目に遭っているように思えた。
Posted by
偶発的に起きた誘拐事件により失明した愛子。12年後、再び誘拐されてしまう。 容疑者として浮上した優奈は、12年前の誘拐犯の娘だった。 相手の夢を叶える為に、漫画家になった礼遠。傍目からみたら、借金完済してくれて浮気も許し、出来すぎた夫だが、夫婦で同じ夢を持ちどちらかが才能に溢れて...
偶発的に起きた誘拐事件により失明した愛子。12年後、再び誘拐されてしまう。 容疑者として浮上した優奈は、12年前の誘拐犯の娘だった。 相手の夢を叶える為に、漫画家になった礼遠。傍目からみたら、借金完済してくれて浮気も許し、出来すぎた夫だが、夫婦で同じ夢を持ちどちらかが才能に溢れていたらやはり上手くいかないのかな。 理不尽な理由での誘拐ではあったが、あんな目に合いながらあの状況で、冷静に物事を考え成長していく愛子が良かった。 努力だけではどうにもならない事が沢山あるが、優奈が夢を諦めていたら、起こらなかった事件だったと思う。
Posted by
芦沢央さんの作風は毎回同じで飽きてきた。 登場人物の描写は事細かに読み取れる。 この作家作品はこれで終わりにする。
Posted by
まさかそういうことだったとは。 面白かった! それぞれの視点で事件を語っていく、 この手法も良かった。 主人公、というか二度誘拐された愛子が 失明しているというのも新鮮だったかな。 解説で「とらわれていたのはある意味 愛子ではなく、…」というのにも納得。 こういう、良い...
まさかそういうことだったとは。 面白かった! それぞれの視点で事件を語っていく、 この手法も良かった。 主人公、というか二度誘拐された愛子が 失明しているというのも新鮮だったかな。 解説で「とらわれていたのはある意味 愛子ではなく、…」というのにも納得。 こういう、良い驚きがある小説に また巡り会いたい。
Posted by
12年前に誘拐された宮下愛子が、また誘拐されてしまうお話。 12年前の誘拐が偶発的なものだったとしても、尾崎典子、そして尾崎優奈がしたことは、ただの誘拐でしかなかったと思う。すぐにでも警察に連絡していれば良かったのに。 そして、12年経って、また宮下愛子が誘拐され、その容疑者...
12年前に誘拐された宮下愛子が、また誘拐されてしまうお話。 12年前の誘拐が偶発的なものだったとしても、尾崎典子、そして尾崎優奈がしたことは、ただの誘拐でしかなかったと思う。すぐにでも警察に連絡していれば良かったのに。 そして、12年経って、また宮下愛子が誘拐され、その容疑者として浮かび上がってきたのが、江間礼遠と結婚して姓が変わった尾崎優奈だった。 しかし、江間優奈は誘拐事件の半年程前に行方をくらましていた。 どんでん返し的な話を期待していたからこそ、少し残念な終わり方だったように思う。単行本では文庫版と違う結末らしいから、そちらも読みたいな。
Posted by
* 幼い頃誘拐された愛子は、12年後また 誘拐されてしまう 誘拐が発生する半年前に愛子の家を訪ねた 加害者の娘と夫 逆恨みでは無いかと容疑がかけられるが、、 愛子を誘拐した犯人は誰? 誘拐の動機は何? 犯人の元から必死で脱出しようとする 愛子はとても中学生とは思えない程逞...
* 幼い頃誘拐された愛子は、12年後また 誘拐されてしまう 誘拐が発生する半年前に愛子の家を訪ねた 加害者の娘と夫 逆恨みでは無いかと容疑がかけられるが、、 愛子を誘拐した犯人は誰? 誘拐の動機は何? 犯人の元から必死で脱出しようとする 愛子はとても中学生とは思えない程逞しい。 娘を心配する親は、過去の誘拐に縛られ 動けない心をもっていた 誰もがいつかは大人にならなければならない。 危険を自分で察知して乗り越えることや、 自分の本心や夢にも向き合うこと。 見つめ、受け入れて言葉に表す事の大事さを 改めて思った物語。
Posted by
気鋭の作家のサスペンス・ミステリ。 宮下愛子は子供の頃、母親とはぐれて連れ去られ、その過程で失明してしまう。 12年後、友人と出かけたコンサート会場で、彼女は再び、何者かに連れ去られる。 彼女が2度も「誘拐」事件に巻き込まれたのはなぜだったのか。 実は最初の事件は、意図された...
気鋭の作家のサスペンス・ミステリ。 宮下愛子は子供の頃、母親とはぐれて連れ去られ、その過程で失明してしまう。 12年後、友人と出かけたコンサート会場で、彼女は再び、何者かに連れ去られる。 彼女が2度も「誘拐」事件に巻き込まれたのはなぜだったのか。 実は最初の事件は、意図された誘拐ではなかった。たまたま連れ去られた形になり、失明したのも転落事故が原因だった。だが、誤って愛子を連れ帰り、大怪我をさせてしまった尾崎典子は慌てた。自分と娘の優奈に影響が及ばぬよう、誘拐事件をでっちあげ、架空の犯人のふりをして身代金を要求する。しかしそれは当然のごとく、バレた。典子は罪に問われるが、執行猶予がつけられる。 そして12年が経った。 事件は、大人になった優奈、その夫、愛子の父、愛子、事件を捜査する刑事、その他、いくつかの視点から語られる。 優奈は人気漫画家の江間礼遠と結婚していたが、愛子の2回目の誘拐事件の直前に離婚を申し出て失踪していた。物語が進むにつれ、優奈の失踪より前に、礼遠と優奈がとある理由で、愛子の家を訪ねていたこともわかる。 一方で、眼の見えない愛子の監禁シーンは、「見えない」中で誰ともわからぬ犯人に翻弄される恐怖を描いて秀逸である。映像にはない、小説ならではの描写だろう。 実は、語り手の中には、「信頼できない語り手」がいる。語っていることの背後に、語っていないことがある。物語が進むにつれ、読者の違和感は膨らんでいく。そして終盤にすべての謎に答えが出る。 よく練られたプロットである。 が、ストーリーは爽快とは言えない。 愛子の両親は愛子の失明に責任を感じ、守り寄り添い育てている。そこにあるのは確かに愛だが、同時に束縛でもある。いつまで? どこまで? 両親の庇護が及ばない未来があることを、愛子も両親も知っている。そこに事件が起こる。 優奈は自身も漫画家を目指していた。だが、到底夫の才能にはかなわない。彼女は次第にわからなくなる。本当に自分は漫画家になりたかったのか。どこか居場所を求めていただけではないのか。夫は優しく才能にあふれ、心から優奈を愛している。傍目から見れば完璧な幸せである。だが、果たしてそうだろうか。 誰もが誰かに囚われている。誰もが何かに固執している。 「人質」となったのは誰なのか。事件が解決した後、事件に関わったすべての人々は「解放」されるのか。 わずかに一人、凛と立とうとする愛子の姿が清々しい。 なお、文庫版と単行本版では、ラストに若干の違いがあるそうである。そのあたりを読み比べてみるのもおもしろいかもしれない。
Posted by