羊と鋼の森 の商品レビュー
ピアノの調律の奥深さや、先輩職人の職業観、ピアノと向き合う依頼人の姿など、様々な観点から描かれた物語。
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外村くん、感性が豊かすぎて素晴らしい。できるできない、合う合わない関係なく彼にとって調律師は天職だと思った。不器用で地味?かもしれないけど、外村くんのように先輩から応援してもらえる人間になりたい。欲深くなく、仕事に対して一生懸命努力できるのは凄いことだと思った。また、解説を読むと...
外村くん、感性が豊かすぎて素晴らしい。できるできない、合う合わない関係なく彼にとって調律師は天職だと思った。不器用で地味?かもしれないけど、外村くんのように先輩から応援してもらえる人間になりたい。欲深くなく、仕事に対して一生懸命努力できるのは凄いことだと思った。また、解説を読むとより理解が深まった。1人の青年の成長を先輩と一緒になって応援できた気分。 初めは地味で中々進まないお話だなと思ってしまった。
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調律師の話だけにピアノの構造や材質への記述がおおい。読むに付け、ピアノは不思議な成り立ちの楽器だと思う。昔、ピアノに触れた機会があるからそれを知らなかったわけではないのに、前板などに隠されて見えない中の働きを、なぜかすっぽりと忘れていた。小学生の時にグランドピアノの中をぼんやりと...
調律師の話だけにピアノの構造や材質への記述がおおい。読むに付け、ピアノは不思議な成り立ちの楽器だと思う。昔、ピアノに触れた機会があるからそれを知らなかったわけではないのに、前板などに隠されて見えない中の働きを、なぜかすっぽりと忘れていた。小学生の時にグランドピアノの中をぼんやりと眺めて知っていたはず。 裏方としてサポートする技術者という意味では、わたしも似たような仕事をしている。完璧な仕事を目指すのは難しい。正解がわからない。ただ、こつこつと努力するしかないのだ。わたし自身今の仕事を20年ほどしている。根気よく、こつこつと。 まだ、成長できるだろうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「安心してよかったのだ。 僕には何もなくても、美しいものも、音楽も、 もともと世界に溶けている。」 何て素敵な表現なのか。何度も繰り返した。 世界には美しいものがたくさんあって。 美しいと思えるものが人それぞれ "そこ"に存在していて。 それがあるから生きていけるもの。 それがないと生きていけないもの。 そんな存在を杖にしてどんな時も立ち上がれたら、いいな。 ピアノ調律師の夢を叶えた主人公が成長していく姿を描いた作品。 美しく繊細な言葉がたくさん並んでいました。 何かに真っ直ぐ突き進むことのできる人は、それだけで美しい。
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本を読んでいるというよりリラックス音楽をぼんやり聴いている感覚で読み進めました。 皆さんの感想を読んでいると、映画のような派手なストーリー展開でどんどん読み進めたい、と思えるものだけが良い本なのではなく、じっくりと一気に読むのが勿体無いと思えるような、文体自体に魅力があるような本...
本を読んでいるというよりリラックス音楽をぼんやり聴いている感覚で読み進めました。 皆さんの感想を読んでいると、映画のような派手なストーリー展開でどんどん読み進めたい、と思えるものだけが良い本なのではなく、じっくりと一気に読むのが勿体無いと思えるような、文体自体に魅力があるような本の価値があることに気づけました。
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新人調律師のお仕事小説 【舟を編む】みたいな感じかな?と読み始めたがラストの20ページでようやくテンポよく読めた。 とてもロマンチックな表現をする主人公の言葉が凡人のわたくしには響かなかったわ 双子の姉妹の話がスゥ~と流れすぎたり 職場の先輩も普通すぎたりで想像するのがなかな...
新人調律師のお仕事小説 【舟を編む】みたいな感じかな?と読み始めたがラストの20ページでようやくテンポよく読めた。 とてもロマンチックな表現をする主人公の言葉が凡人のわたくしには響かなかったわ 双子の姉妹の話がスゥ~と流れすぎたり 職場の先輩も普通すぎたりで想像するのがなかなか大変な作品でした。
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私もピアノの音色は大好きです。 人を感動させる音というのは、ピアニストだけではなく、調律師という存在があって作られていくんだという事を知りました。 調律師としてコツコツと頑張って、悩みながら成長していく外村君を応援したくなりました♬*°
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文字、言葉が綺麗で比喩が多いのに読みやすい。パッと取った本だったけど本当に読んで良かったと思う。ピアノをしていた時期もあったけど調律師の事を考えた事はなかったから勉強にもなったし人間の悩める部分もリアルでとても良かった。
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静かで、熱い。 ただ、私には穏やかすぎた。 ピアノとまったく縁がなかった青年が、 奇跡とも呼べる天才・調律師との出会いで、 調律師を目指し、どんな調律を目指しているのか、 考え成長していく物語。 『羊と鋼の森』 不思議なタイトルには、 羊と鋼がピアノを構成する要素であることが...
静かで、熱い。 ただ、私には穏やかすぎた。 ピアノとまったく縁がなかった青年が、 奇跡とも呼べる天才・調律師との出会いで、 調律師を目指し、どんな調律を目指しているのか、 考え成長していく物語。 『羊と鋼の森』 不思議なタイトルには、 羊と鋼がピアノを構成する要素であることが 表現されている。 ピアノの下地がないことに コンプレックスを抱える主人公だが、 調律師という仕事が、 実は彼には素地があったことが 羊と鋼から仄めかされるラストがあたたかい。 “音”を表現する文体が美しく、 頭というより耳に残る文体。
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音などの表現、文章がとてもきれいで読んでいて感動した。表題もよいと思った 盛り上がりのようなものはあまりなかった(と感じた)にもかかわらず、最後まで面白く読めた 調律師の詳しい仕事内容はこの本で初めて知ったが、音楽のような正解がない?1つでない?ようなことを突き詰めていくことの大...
音などの表現、文章がとてもきれいで読んでいて感動した。表題もよいと思った 盛り上がりのようなものはあまりなかった(と感じた)にもかかわらず、最後まで面白く読めた 調律師の詳しい仕事内容はこの本で初めて知ったが、音楽のような正解がない?1つでない?ようなことを突き詰めていくことの大変さがよく分かった、そんな中でも主人公が一歩ずつ着実に成長しているのが素晴らしいなと思った 主人公が応援したくなるような人物で、他の主要な登場人物たちも好感のもてる人たちなのがよかった
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