羊と鋼の森 の商品レビュー
高校生までピアノを習っていたけど、調律で音が変わったと気づけるほどの音感はなく、鍵盤が軽くなったな、ぐらいだった記憶。 調律ってこんなに深いんだ、と思うとともに、たまーにしか調律も頼まず、調律師さんからは飽きられてるだろうなあと恥ずかしくなりました。
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霧がかる森の中で、葉の上で少しずつ大きくなっていく朝露をじーっとみつめてる感覚。静かにゆるやかに、でもたしかに成長していく物語。 才能がないのではとか、沈んだ思考になりそうな時にもう一度読みたい台詞がたくさんつまっていた。
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「ピアノで食べていこうなんて思ってない」 「ビアノを食べて生きていくんだよ」 繊細で美しい表現が溢れている当書の中でここだけがひどくぞくりとして印象的だった。何かひとつのものを極めて研ぎ澄ませる人はこんな風に考えるのかもしれない。主人公も今まで生きてきた全てとこれからの全てが血となり肉となり、調律のハンマーに乗るんだろう。 自然の表現が素晴らしく、匂いや温度まで伝わってくるかのようだった。ピアノの調律が主軸の話なのに音のない本で読めて良かったと思えた。
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音に魅力されたピアノ調律師の話です。自分では自分を信じられないけれど、とても素直でコツコツと進んで行く主人公の話。 全体的な雰囲気は素晴らしく、良い物語でした。欲を言うならもう少し先まで、この青年の人生を見たかったということです。少し短すぎたかな。でも、素敵な物語でした。
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ピアノ調律師の奮闘の話 大学生の時に読んだけど、 仕事をするようになって余計に考えさせられる内容だった。 主人公の頭の中が、とても綺麗な言葉で書かれていて 「きれいな小説」 という印象、読みやすかった。 羊と鋼の森ってそういうことね。となった。 ピアノが聴きたくなるお話し。...
ピアノ調律師の奮闘の話 大学生の時に読んだけど、 仕事をするようになって余計に考えさせられる内容だった。 主人公の頭の中が、とても綺麗な言葉で書かれていて 「きれいな小説」 という印象、読みやすかった。 羊と鋼の森ってそういうことね。となった。 ピアノが聴きたくなるお話し。
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読了。 羊と鋼の森 / 宮下奈都 今更ながらこちらを。 静謐な美しさを湛えている作品でとても好みでした。大切にしたい言葉が沢山あり、すぐに読書ノートにメモ。何より、ピアノの音色を山の景色の美しさに重ねる繊細で豊かな表現にうっとりしました。
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著者、宮下奈都さん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 宮下 奈都(みやした なつ、1967年 - )は日本の小説家。福井県福井市生まれ。福井県立高志高等学校卒業。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、長男、次男に次ぐ、3人目の長女を妊娠中に執筆した『...
著者、宮下奈都さん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 宮下 奈都(みやした なつ、1967年 - )は日本の小説家。福井県福井市生まれ。福井県立高志高等学校卒業。上智大学文学部哲学科卒業。2004年、長男、次男に次ぐ、3人目の長女を妊娠中に執筆した『静かな雨』が第98回文學界新人賞佳作に入選し、小説家デビュー。 ---引用終了 で、BOOKデータベースによると、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。ひたすら音と向き合い、人と向き合う外村。個性豊かな先輩たちや双子の姉妹に囲まれながら、調律の森へと深く分け入っていくー。一人の青年が成長する姿を温かく静謐な筆致で描いた感動作。 ---引用終了 本作は、本屋大賞受賞作になります。 そこで、最近10年の本屋大賞受賞作を確認しておきます。 2015年 鹿の王 2016年 羊と鋼の森 2017年 蜜蜂と遠雷 2018年 かがみの孤城 2019年 そして、バトンは渡された 2020年 流浪の月 2021年 52ヘルツのクジラたち 2022年 同志少女よ、敵を撃て 2023年 汝、星のごとく 2024年 成瀬は天下を取りにいく
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仕事は、何年経っても森の入口に立ったままに思えてしまう。 この道だ!と思ったとしても迷う、後で、やっぱりこの道で良かったんだ!と嬉しく思うのは本当に一瞬で、やっぱりほとんどが途方もない日々のくり返しで、そこにめげてしまいそうになる。 それでも、やりたいなら、ただやるだけなんだな。 悩んでまた立ちあがって、失敗して、なんだ全然成長してないじゃん。って自分にがっかりしても、ただこつこつと。 続けてみるから見えるものがある、意味がないなんてことはないんだと思わせてもらったのが嬉しかった。
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ただただ静かに穏やかに時が流れていく。コツコツとやっていくことって、本当に大切だと改めて思う。描かれている森が空気や音や匂いまで見えてくるようで素晴らしい。決して波乱がある訳ではなく、良い意味で淡々と読み進めて最後まで心地良く読み切れた。良い小説だ。
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外村くんの成長に心が温まる。ピアノを習っていたのにも関わらず、調律を詳しく知らなかった僕が改 めてピアノという楽器の素晴らしさを感じた 。決して才能がないことを言い訳にしない、自分の好きなものにひたむきに頑張る外村くんを見習いたい
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