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羊と鋼の森 の商品レビュー

4

1164件のお客様レビュー

  1. 5つ

    348

  2. 4つ

    444

  3. 3つ

    241

  4. 2つ

    42

  5. 1つ

    10

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2025/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごく「美しい」本だなと思って、調律の一つ一つの作業や、演奏やピアノの音の表現が丁寧で、とても爽やかな気持ちになった。カササギを一羽ずつ集めていくことや外村自身の試行錯誤と挑戦、双子姉妹の成長など、一つ一つ応援したくなった。またいつか読みたい本。

Posted byブクログ

2025/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

羊と鋼の森(宮下 奈都 (著))読了 以下ネタバレ含みます。 高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。 ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく姿が描かれている作品。 蜜蜂と遠雷はピアニストが主で調律師は従。 この作品はその逆というわけです。 調律師から見た音楽の世界というのが新鮮でした。 彼らはよい音楽を何度も聞いて仕事の糧にしているのですね。 外村の他に3人の調律師が出てくるのですが、今一歩彼らに感情移入できなかったのが残念でした。 双子の姉妹はよかったと思います。 外村青年の今後が楽しみになって読了しました。

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2025/01/03

社会が発達して、便利になりすぎた。それは、いい事でもあるけれど、自然や身の回りの事から色んなことを感じる人間のセンサーを低下させているものかもしれない。純粋な人間には、今も昔も伸びしろがある。自分が信じたものを、求めているものをただまっすぐ追う人間はずっと変わらず、こんなに素敵な...

社会が発達して、便利になりすぎた。それは、いい事でもあるけれど、自然や身の回りの事から色んなことを感じる人間のセンサーを低下させているものかもしれない。純粋な人間には、今も昔も伸びしろがある。自分が信じたものを、求めているものをただまっすぐ追う人間はずっと変わらず、こんなに素敵なんだと感じた。 ピアノの調律師、自分にはあまり縁のない職業だが、世界にいろんな仕事があり、それぞれが何かをめざし、それぞれが社会を世界を作っている世の中は、素敵だと思えた。出てくる登場人物が全員好きな作品は、久しぶりな気がした。

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2025/01/03

綺麗な物語。大きな事件が起こらずともゆったりとした日々が描かれるこういう作品が好み。 ピアノの音の豊かさが言葉で紡ぎ出されていて想像力が掻き立てられた。自分もこんな表現を呼び起こせるような音でピアノを弾いてみたいと思わされる。

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2024/12/31

調律師として成長していく青年の物語 調律の世界は思っていたよりずっと深い森だった 著者の豊かで美しい文章で紡がれる世界観がとても静謐で心地よい物語 この作者さんの文章表現めっちゃ好きだなと思った 他の作品も読んでみたい

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2024/12/30

外村が先輩たちと接触を重ねるなかで彼の精神成長が描かれる。ピアノの置かれる場所のイメージの中に演奏の調べが聞こえてくる。

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2024/12/29

悪くはないが、のんびりして退屈。主人公にあまり魅力がない。 主人公にあまり感情移入できないため、展開に入り込めない。表現の美しさなどはよかった。

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2024/12/26

「羊と鋼の森」#読了 ピアノ調律師という仕事を通じて、一人の青年の成長過程を描く物語。調律の所作や景色描画の美しさ、森に深く分け入るような調律の深さ。熟達や成長は自分の努力だけでなく、人との関わりや対話を通しても生まれると気付かされます。 #小説好き #読書記録 #羊と鋼の森

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2024/12/23

羊と鋼の森 タイトルからは内容が想像できなかったが、ピアノのフェルトと弦であった。これらを調整して音を創る調律師の仕事って想像以上に奥深い。主人公は田舎育ちでどちらかというと不器用に生きてきたが、だからこそ純粋な心をもち、先輩調律師の教えを直接・間接的に自分の糧としていく。先輩に...

羊と鋼の森 タイトルからは内容が想像できなかったが、ピアノのフェルトと弦であった。これらを調整して音を創る調律師の仕事って想像以上に奥深い。主人公は田舎育ちでどちらかというと不器用に生きてきたが、だからこそ純粋な心をもち、先輩調律師の教えを直接・間接的に自分の糧としていく。先輩にもいろいろなタイプがある中で、どの人からもなんらかを吸収しようとする姿、それは森の木々や風の音をあるがままに聞き入れてきた彼の育った環境による産物かもしれない。非常にきれいな言葉で表現されている作品

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2024/12/21

この本を読んで調律師の仕事を初めて知りました それからピアノと調律師の関係と奥深さに感動です 主人公外村と3人の先輩方との関係がとても素敵です 先輩方それぞれの音を創る事へ思いを、外村は素直に吸収していく姿が清々しい 「努力をしていると思ってする努力は、元を取ろうとするから小...

この本を読んで調律師の仕事を初めて知りました それからピアノと調律師の関係と奥深さに感動です 主人公外村と3人の先輩方との関係がとても素敵です 先輩方それぞれの音を創る事へ思いを、外村は素直に吸収していく姿が清々しい 「努力をしていると思ってする努力は、元を取ろうとするから小さく収まってしまう。自分の頭の中で考えられる範囲内で回収しようとするから、努力は努力のままなのだ。それを努力と思わずに出来るから、想像を超えて可能性が広がっていくんだと思う。」この言葉に感銘を受けました それから、「音の粒がぱっと広がった」は音を表現する素敵な言葉だと思います。

Posted byブクログ