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羊と鋼の森 の商品レビュー

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1142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    338

  2. 4つ

    439

  3. 3つ

    236

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  5. 1つ

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2024/06/28

ピアノは習っていたし、調律の人も家に来ていた…くらいの認識だったが、まったく知らなかった調律の世界、ピアノの音がこんなに奥深いとは。そして、一青年の成長を応援しつつ、天職と運命的に出会い、それを見逃さず、目標をもって突き進む人生はとてもすばらしく、うらやましく思った。

Posted byブクログ

2024/06/27

調律師という慣れない職業をテーマにした小説。音楽のバックボーンを持たない主人公外村がある調律師と出会うことで自身も調律師を目指すようになる。個性的な先輩たちのアドバイスを聞きながら自分らしい調律を目指す外村の努力がすごい。タイトルの羊と鋼の森がピアノを指しているんだと後半になって...

調律師という慣れない職業をテーマにした小説。音楽のバックボーンを持たない主人公外村がある調律師と出会うことで自身も調律師を目指すようになる。個性的な先輩たちのアドバイスを聞きながら自分らしい調律を目指す外村の努力がすごい。タイトルの羊と鋼の森がピアノを指しているんだと後半になってやっと気づいた。全体的に表現が美しくて音のイメージがしやすかった。僕もピアノとかやっていればよかったなと痛感した。

Posted byブクログ

2024/06/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「時間がかかっても、まわり道になっても、この道を行けばいい。何もないと思っていた森で、なんでもないと思っていた風景の中に、すべてがあったのだと思う。隠されていたのでさえなく、ただ見つけられなかっただけだ」  高校生だった時に一度借りてはみたものの、結局読み終えることができないままでいたのだが、数年経ってまた図書館で借りて読んでみると、のめり込むように読み終えることができた。主人公が自分の進むべき道を自分自身で確立しようとしている姿が印象的だった。ちょうど私自身が今年の4月に新社会人となって働き始めたこともあり、また、働き始めて3ヶ月が経とうとしている今、人間関係、仕事内容ともに馴染めず腐ってしまっていたこともあり、目の前の問題に真摯にひた向きに取り組む主人公にどこか目を覚まされるような思いもあった。  秋野さんの「ノートを取るくらい素直だったら、って思うことがあるよ。仕事を始めてすぐに大事なことをいっぱい見聞きするんだ。」という言葉は、この主人公、外村くんの人物像をよく表しているように感じた。  ピアノの調律師というピアノに触れてきた自分にとって身近な職業だが、実際の業務内容は分からないそのかけらの部分を少し味わうことができたのもとても楽しかった。  新人という肩書があるうちに、一つ一つ吸収して外村くんのようにつまずきながらも着実に成長したい。そう素直に思える小説だった。

Posted byブクログ

2024/06/25

劇的な展開があるわけではなく、淡々とした描写の多い作品でした。途中読むのが億劫になりかけましが、多分億劫な気持ちになったのは日常を想起させてくれたからだと感じました。なんてことない日々の営みの中に実は大切なことがあって、気づいていないだけ。そんなことを思い浮かばせてくれた作品です...

劇的な展開があるわけではなく、淡々とした描写の多い作品でした。途中読むのが億劫になりかけましが、多分億劫な気持ちになったのは日常を想起させてくれたからだと感じました。なんてことない日々の営みの中に実は大切なことがあって、気づいていないだけ。そんなことを思い浮かばせてくれた作品です。調律師というマイナーな職業を主にしたのも面白い視点だなと。

Posted byブクログ

2024/06/19

まず調律師でも色々なキャラや考え方の人がいるのが面白かった。 お客様の要望と一口に言っても、レベルも弾き方も求めるものも言語化できない部分まで多種多様。それをさらにそれぞれの調律師というフィルターを通して実現していく。その仕事には生き方や価値観が投影されていて、なんだか背筋が伸...

まず調律師でも色々なキャラや考え方の人がいるのが面白かった。 お客様の要望と一口に言っても、レベルも弾き方も求めるものも言語化できない部分まで多種多様。それをさらにそれぞれの調律師というフィルターを通して実現していく。その仕事には生き方や価値観が投影されていて、なんだか背筋が伸びるような気持ちになった。仕事っていいな。

Posted byブクログ

2024/06/17

ピアノの調律に魅せられた一人の青年が 調律師として成長するお話です。 青年の苦悩と葛藤がよく書かれてるなぁと( ›ω‹ ) 人が成長する過程には、 本当に身の回りの人との交流とか 存在のおかげなんだということに改めて気づく。 物語に大きな展開はなくて 静かに進んでくけど 読み...

ピアノの調律に魅せられた一人の青年が 調律師として成長するお話です。 青年の苦悩と葛藤がよく書かれてるなぁと( ›ω‹ ) 人が成長する過程には、 本当に身の回りの人との交流とか 存在のおかげなんだということに改めて気づく。 物語に大きな展開はなくて 静かに進んでくけど 読みやすかったし、ほっこりじんわり 心に染みて心に残るお話でした。

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2024/06/16

登場人物の仕事に向かう気持ちとかプライドとか、登場人物のピアノに対する思いとか思い出とか。ピアノの歴史とか世界の歴史とかいろいろなことを考えるきっかけになった

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2024/06/13

ページ数も多くなかったからか、小難しい名前の登場人物や物語の背景が複雑でなかったからか、サクッと読み終えた。 北海道育ちの純粋な青年が、思ったことを素直に考えたり話したりしたこと、それとカラオケでは長い夜しか歌わない様に音楽に全くもって経験がないからなのか、電車の中でウルッと来た...

ページ数も多くなかったからか、小難しい名前の登場人物や物語の背景が複雑でなかったからか、サクッと読み終えた。 北海道育ちの純粋な青年が、思ったことを素直に考えたり話したりしたこと、それとカラオケでは長い夜しか歌わない様に音楽に全くもって経験がないからなのか、電車の中でウルッと来たけどそれ以上の感情は湧いてこなかった。 歳なのか余計な経験が、面白かったが少し物足りなさを感じさせた。

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2024/06/11

ピアノ調律という世界がよくわかりました。純粋すぎる主人公と先輩調律師との温かなやりとりによって、主人公がぐんぐん成長していく物語でとても引き込まれました。

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2024/06/17

2023/04/10 読み終わった いがちな、将来特にやることなかった高校生が、ピアノ調律師という職業に出会い、仕事を通じて成長していく話。 「羊」はハンマーのフェルトのこと、「鋼」はおそらくチューニングピンのこと。確かに、チューニングピンを横から見たら森に見える。壮観。

Posted byブクログ