永遠のおでかけ の商品レビュー
親戚や実の父の死をどのように見守ったかが綴られている。 益田ミリさんのエッセイは、日常生活のふとしたことへの感想やそこから学んだ教訓、考え方の変化が正直に書かれているのがとても面白い。 この本も、死を美化せずに、日常生活に根ざしたありのままが書かれていて、共感するポイントが多く、...
親戚や実の父の死をどのように見守ったかが綴られている。 益田ミリさんのエッセイは、日常生活のふとしたことへの感想やそこから学んだ教訓、考え方の変化が正直に書かれているのがとても面白い。 この本も、死を美化せずに、日常生活に根ざしたありのままが書かれていて、共感するポイントが多く、癒された。
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若者はいい人のハードルが高い。理想の旗を振り続け、こりゃ無理だわな、と一旦、旗を下ろすのが30代後半だろう。 白黒つけず、川の流れのような付き合いがあってもよい。 なにかを処分したところで、思い出は失われないのだと思った。 桜はどこのもきれいだけれど、小学校の桜はいっそう澄んで見...
若者はいい人のハードルが高い。理想の旗を振り続け、こりゃ無理だわな、と一旦、旗を下ろすのが30代後半だろう。 白黒つけず、川の流れのような付き合いがあってもよい。 なにかを処分したところで、思い出は失われないのだと思った。 桜はどこのもきれいだけれど、小学校の桜はいっそう澄んで見える。
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心がしんとなる本だった。 読み終わって、もう一度表紙をしみじみ見た時、だからこの題だったのねと思った。 死というのは、唐突なものでなく、今こうして歩いている延長線上にあるもの。 ミリさんが感じたり、思ったりしたいろんなことがしみじみとこちらの心にしみてくる1冊だった。
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「大切な人の死」で知る悲しみと、その悲しみの先にある未来。誰もが自分の人生を生きている-。優しさが心に沁みる、イラストレーター・益田ミリのエッセイ。 まだまだ知りたくないなぁ。けど,そんなに遠くない話。
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「大切な人の死」で知る悲しみとその悲しみの先にある未来。 その後の生活、気持ちの変化… 思い出とともに書き綴られた ほんわか感動エッセイ。 読みながら、読み終わってからも 家族のことを大切にしようって 改めてそう思いました
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亡くなったお父様との思い出やお父様への想いを中心に綴られたエッセイ。 私は父との関係が良好ではないので、そんな親子関係もあるのかと客観的に読んだ。 筆者はなかなか我が強いというか、とても繊細な感性を持った方だなと。
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亡くなった父のことを思い出しました あの頃の毎日を優しいだけではなく、正直な言葉で表してもらった感じです 読めてよかった 悲しみには強弱があった。 まるでピアノの調べのように。 そういうモードに入る前に急いでシャッターを降ろした。
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ケンタッキーを食べさせてあげればよかった。 花見をしたがる父を連れ出してあげればよかったという後悔。 コンビニでおでんを買う父の姿をみて「これが父から買ってもらう最後のものなのかもしれない。」とこみ上げる気持ち。 雨の日にピザなんかオーダーして、配達の男の子がバイクで怪我をする...
ケンタッキーを食べさせてあげればよかった。 花見をしたがる父を連れ出してあげればよかったという後悔。 コンビニでおでんを買う父の姿をみて「これが父から買ってもらう最後のものなのかもしれない。」とこみ上げる気持ち。 雨の日にピザなんかオーダーして、配達の男の子がバイクで怪我をするからやめろと言う母。 両親との時間はそう長くないのだと改めて感じさせられる。 大事に過ごそうと静かに静かに読み進めた。
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漫画家 兼 エッセイストの益田ミリさんによるエッセイ。 題名の通り、叔父と実父の死と向き合いながら、心の動きと残された家族の日常を描いた、じんわりと心にしみるエッセイです。 余命を告げられた父を巡る家族の絆と思い出をユーモアと暖かい気持ちで綴る。 桜を見るたびにこれが最後と思い、ケンタッキーを目にするたびに大好きだった父を思い出す。最後に買ってもらったプレゼントを思い出し、忘れた頃に涙する。そんなエッセイでした。
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筆者の父が癌の末期と診断され入院した。それから死を看取り、その後の生活までを静かなタッチで書いている。 淡々と、優しい文章で、実際にはあったであろう苦しみや慟哭場描かれていない。父との思い出や現実の父とのやりとりが家族らしい穏やかさで表現されていて、「ああ、最期はこう言う感じかも...
筆者の父が癌の末期と診断され入院した。それから死を看取り、その後の生活までを静かなタッチで書いている。 淡々と、優しい文章で、実際にはあったであろう苦しみや慟哭場描かれていない。父との思い出や現実の父とのやりとりが家族らしい穏やかさで表現されていて、「ああ、最期はこう言う感じかもな」とおもわされる。まあ、私は既に父を送っているんだけど。
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