1,800円以上の注文で送料無料

風神の手 の商品レビュー

3.8

102件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    32

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/01/27

風神ってそういう意味だったのかー。 道尾秀介さんの本だから、ちょっと違うものを想像してて、途中でなんだか作風が変わったのか、前からこんな感じだったけ?と思いつつ、読み終わりました。 ある町で起きた昔の事件、現在の子供たちまで綿々と続いてて、最初のコナン.ドイルの言葉に繋がるんだ...

風神ってそういう意味だったのかー。 道尾秀介さんの本だから、ちょっと違うものを想像してて、途中でなんだか作風が変わったのか、前からこんな感じだったけ?と思いつつ、読み終わりました。 ある町で起きた昔の事件、現在の子供たちまで綿々と続いてて、最初のコナン.ドイルの言葉に繋がるんだな、と読み終わって納得です。 小さな町での長い時間の壮大な物語。 おもしろかったです。

Posted byブクログ

2020/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

風はどこから吹くのか? まるで住人になったかのように 上上町と下上町での出来事を マップを念頭において 追いかけた。 中でも崎村と奈津美の恋は ドキドキしながら 祈るように呼んだ。 実らなかった恋が 源哉と歩美を生み出すことになり まるで父と母の願いを 叶えるかのように接近していく2人。 この2人の話も聞きたかった。

Posted byブクログ

2018/12/09

奈津美の父、崎村の父、でっかちの父、イザワ、長じて父となった崎村、でっかち、まめと、父親たちの物語。イザワの望みが叶うことがなかったのは、因果応報。

Posted byブクログ

2018/11/14

物語の舞台の一つが"遺影専門"の写真館、という味のある設定で期待が煽られますが、その期待通りの面白さでした。

Posted byブクログ

2018/11/03

遺影専門の写真館を訪れた人々が繰り広げる、様々な物語。 その時々の偶然が思わぬ結果を招く話を並べた連作短編集かと思いきや、そこここで登場人物がつながり、数十年の時をまたいで最終的にすべてがひとつの世界に収まっていく。小さな出来事もすべては伏線として散りばめられていて、まるで一冊...

遺影専門の写真館を訪れた人々が繰り広げる、様々な物語。 その時々の偶然が思わぬ結果を招く話を並べた連作短編集かと思いきや、そこここで登場人物がつながり、数十年の時をまたいで最終的にすべてがひとつの世界に収まっていく。小さな出来事もすべては伏線として散りばめられていて、まるで一冊まるごとパズルのようだ。 恋人たちのはかない恋心や親子の情愛の切なさ、哀しみなど情緒的な雰囲気はよかったが、あまりにも全部のピースをきれいに収めようとしたため、読後は全体が小さくまとまり過ぎた印象に。

Posted byブクログ

2019/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作で綺麗に輪が繋がる。想定内過ぎたけど、面白いものはやっぱり面白い。良くできてるなあ。こういう期待は裏切られなくていいです〜。白道尾でも黒道尾でもなく、まあ、グレーゾーンかな(笑)。色んな人が出て来ますが、出色は崎村源人の親父でしょう。実はメッチャ食わせ者やんか。あと、最終章は不要。「芸人どスト」とやらは、別に回収しなくてもいいっす。

Posted byブクログ

2018/10/19

やっと読んだ。 道尾さんの空気がすごくするなあ、相変わらずで落ち着く(*⁰▿⁰*) けど、なぜかあんまり入り込めなかった… 面白かったのは間違いないのに、小説読破が久々で感性がにぶちんなのと、単に最近お疲れ気味だから、気分で前後左右あるだけかも? ゆったりじっくり再読したら、...

やっと読んだ。 道尾さんの空気がすごくするなあ、相変わらずで落ち着く(*⁰▿⁰*) けど、なぜかあんまり入り込めなかった… 面白かったのは間違いないのに、小説読破が久々で感性がにぶちんなのと、単に最近お疲れ気味だから、気分で前後左右あるだけかも? ゆったりじっくり再読したら、また気持ち変わりそう。

Posted byブクログ

2021/09/29

連作短編で重なりそうで重ならない話だと思って2話まで読んでいたら、第3話でつなげまくり笑 え・・そこまでつなげるの・・ って思って読んでいたら、作中にも「狭い町のことだから・・・」って書いてあった。 やはりみんなそう思うんだな。 面白かったけど、いろいろ救いがない。 結末は衝撃...

連作短編で重なりそうで重ならない話だと思って2話まで読んでいたら、第3話でつなげまくり笑 え・・そこまでつなげるの・・ って思って読んでいたら、作中にも「狭い町のことだから・・・」って書いてあった。 やはりみんなそう思うんだな。 面白かったけど、いろいろ救いがない。 結末は衝撃だったなあ。 「風神の手」による運命。 3話の主人公2人のキャラが好みじゃないのが難点。

Posted byブクログ

2018/10/14

エピグラフより、 「もしもその小さな砂粒が、貝の殻の中に入り込まなかったなら、二つの命がこの世から消え去ることはなかったのだ。(中略)何が重要な出来事で、何が些細な出来事かなんて、いったい誰が言えるのだろう?」 コナン・ドイル 『ジョン・ハックスフォードの告白』 物語は母娘が写...

エピグラフより、 「もしもその小さな砂粒が、貝の殻の中に入り込まなかったなら、二つの命がこの世から消え去ることはなかったのだ。(中略)何が重要な出来事で、何が些細な出来事かなんて、いったい誰が言えるのだろう?」 コナン・ドイル 『ジョン・ハックスフォードの告白』 物語は母娘が写真館を訪れたことから始まる。 母の思い出話は写真館の主に繋がり、それは祖父と繋がり、さらにさらに......。 たった一投しただけの石が、さざなみになって広がり、大きな絵が現れた。 一つの事件だけを見ると、それは確かに悲劇だった。 誰かの悲しみであった。 しかし、その時、石が投げられなかったのなら、今ここに歩実も、源哉もいなかった。 風が吹けば桶屋が儲かる、バタフライ効果、そんな言葉も昔からあって、物事は複雑に織り成されて「今」を作る。 本書はそんな複雑な「過去」があって、「未来」が描かれ、未来の持つ力、希望が残された。 著者の『満月の泥枕』と同じような雰囲気を持つ作品だった。 川の水を汚染してしまったことが、同じ川の水質を改善するきっかけになった。 その理由と結果は、社会そのものだ。 意図的にしろ、そうでないにしろ、ある出来事が起きたことで人は前に進み、未来を変えてきた。 同じ悲しみにくれ、絶望の淵に佇むことのないように。 本当は誰も苦しみたくはないし、傷つけられるべきではない。 だが、間違いからしか人は学べない。 悲しいことだけれど、だからこそ「今」がある。 誰かの悲しみを仕方のないことと切り捨てられるはずはないけれど。 何が世界を変えるのか、それは誰にもわからない。 わからないからこそ、人は今を生き、未来を信じられるのだ。

Posted byブクログ

2018/10/09

それなりに楽しめたけど、入り込めなかったのも事実。立場の異なるそれぞれの人のどの立場に寄り添うか、によるのかも 2018.10.7

Posted byブクログ