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死刑にいたる病 の商品レビュー

3.7

429件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    182

  3. 3つ

    136

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

    4

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2023/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雅也の何者かになれない自分を認められないモラトリアムのような状態にスッと入り込んでくる榛村の、なんだか人を吸い寄せて離さない力。それが文章からも感じられて、恐ろしく面白かった。 シリアルキラーの頭の良さ、息を吐くように嘘を吐く人格の曲がり方、情が欠落するから相手に寄り添えないのではなく情が欠落しているからこその人との距離の取り方が「他の人と違う」と思わせるところが、異様で異質で不気味で、読み物としてすごく面白かった。 結論面白かったです。

Posted byブクログ

2023/11/28

著者の本を読んでいると毎回、心がザラついて仕方ありません。皆が目を背けてきた人間の狂気が少しずつほじくり出され、ラビリンスの世界に迷い込むような、何とも言えない感じ。何が善で何が悪なのか、入り込むとしんどい反面、指の隙間から覗き見る好奇心は抑えられず手に取ってしまうのだろうと思い...

著者の本を読んでいると毎回、心がザラついて仕方ありません。皆が目を背けてきた人間の狂気が少しずつほじくり出され、ラビリンスの世界に迷い込むような、何とも言えない感じ。何が善で何が悪なのか、入り込むとしんどい反面、指の隙間から覗き見る好奇心は抑えられず手に取ってしまうのだろうと思います。 今回もラストまでゾワゾワさせられました。

Posted byブクログ

2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近ほとんど本読めてない… 映画化されたけど先に小説読みたくて待ってた作品 やっと小説読み終えてそのまま映画も観賞 ※映画も多少ネタバレあり ■サイコパス 結局は冤罪を晴らしてほしいわけじゃなく、刑務所からも獲物をコントロールするのを楽しんでいた サイコパスって人の気持ちがわからないものと思ってたけど、人間の心理はわかるんだなぁ。共感をしないだけ?? 恐怖心に大しては精通してる感じ ■映画 榛村はイケメンおじさんではなく阿部サダヲ でもサイコパスはあってる。目がめっちゃ怖い(笑) 主人公の境遇とか心情はやっぱり映画だとわかりにくいなぁ、小説より情報削られるし 表情や演技から感じとるしかないけどあんまわかんない。俺もサイコパスか?? 大落ちは映画の方がサスペンステイストでドキッとした 小説読まない期に入ってしまった… 読み続ける人たちはすごいなぁ 何かのきっかけでまた読み始めると思うから気長に待とう

Posted byブクログ

2023/09/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画化もされているのでそれも踏まえての感想を書くが、面白い本だと思っている。けれどもちょっと評価を高くしづらいのは映画の方が面白いと感じてしまったからだ。サイコパスキャラの役を阿部サダヲが演じており、演技力が抜群でとても面白かった。映画の内容は本と一緒なのであるが、決定的に違っているのは映画の中には大学生である主人公の独白がないという点だ。これのせいかお陰かかなり内容に対しての印象が変わってくる。原作の方では主人公は割りといけ好かない感じがしてしまうのだ。逆に映画の方では独白がなく淡々と行動する感じがあるので、真逆のような人物像になってしまっている。原作を読んで映画を見ることで、行動という点では違っていないのに内面だけを分からなくするだけで人間というものは不気味な存在に映すことができるのだなと、上手い具合に表現の仕方を変えていて趣深く感じた。

Posted byブクログ

2023/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サイコな話はまとめるのが難しい 評価2.9 kindle 327ページ audible 11時間50分 今は冴えない大学生の主人公が死刑囚に面会を求められる。昔は優秀だったといういるようないらないような情報が切なくなる。榛村は淡々としているが犯した犯罪や病識のなさからはどう見てもかなりの異常者。まだこの物語がどこを目指すのかがよくわからない。  調査を進めるうちに榛村の過去を知り興味を持つのはよく分かるが、同化しかけて行くのは全く分からない。いくらなんでもという感じしかない。一輝が未だ支配されているのもこれも分からない。本当に犯人だったことはおどろいたが、やっぱりサイコキラーの着地点はむずかしい。  読みやすかったが、読後感としては何も得られてない感じ。それなのに最後に少し怖くなる人物の記載があるのはちょっと受け入れ難い。特に続編はたのしみでもない。

Posted byブクログ

2023/09/10

映画化もしており、あらすじもおもしろそうだったので読んでみました。スイスイ読めましたが面白さは思った程でもなかったのでこの評価。

Posted byブクログ

2023/09/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの個人的ヒット。 恐ろしい殺人鬼にも関わらず、なぜだか心惹かれてしまう。主人公と共に殺人鬼にのめり込んでいく自分が恐ろしく感じた。 終始ざわざわした展開で、特にラストの心穏やかでない終わり方など、とても私好みだった。

Posted byブクログ

2023/09/04

読んでいる間中、まとわりつく厭な空気がある 志望校に入れなかった雅也は他者を侮蔑し鬱々と生活していた そんな中連続殺人事件を起こした犯人榛村から手紙が届く 彼は子供のころよく行っていたパン屋の主人だったのだ 最後の事件はえん罪だという訴えの元、事件の捜査を始めるが・・・ 榛村は...

読んでいる間中、まとわりつく厭な空気がある 志望校に入れなかった雅也は他者を侮蔑し鬱々と生活していた そんな中連続殺人事件を起こした犯人榛村から手紙が届く 彼は子供のころよく行っていたパン屋の主人だったのだ 最後の事件はえん罪だという訴えの元、事件の捜査を始めるが・・・ 榛村は檻の中にいるというのに,いとも簡単にこちらを取り込む 榛村の手のひらで踊らされる 彼の遊びのために チェインドッグ→文庫化・改題 死刑にいたる病 映画化もされていますね

Posted byブクログ

2023/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

難しかったー! 映画と少し内容が違うのか、映画を見てからの原作なので頭がついていきづらく。 こうやってサイコパスは人をうまく騙して自分の思うように動かして行くのか… 伝染させていっちゃうのか… 恐ろしい。 9割方真実を話し残り1割は嘘… 真似したいところだ。 結局、9人目の被害者、根津かおるはハイ村が殺したのか? 最後に雅也と灯里がデキていた。 灯里もハイ村の餌食だったのか?だから狙ってたのか? 映画では餌食ぽかったけど… YouTubeでもドラマでも見ていると洗脳させられるような人がいる。良い意味で。 このお話は悪い意味でハイ村に洗脳される人もいるので要注意だ。 難しい。でもスラスラ読めた。

Posted byブクログ

2023/09/01

メンタル弱ってるなぁって時には読まないでください。あなた自身が死刑にいたる病に感染するかもしれません。シリアルキラー・榛村大和の発する引力に抗うためには、タフでいること。強くあれ。

Posted byブクログ