死刑にいたる病 の商品レビュー

櫛木理宇(著者)

2022/10/29

人たちは罪が有るかどうかに判断するのは人ではなく、システムであることだ。
実はこの二つを伝えるのは一つの観点なんだろう？人が作られたシステムもしくはある意味で固い法律に人を断罪して、命を奪われる権利があるってことだよね。
人を殺すことはもちろん誰でも許さないだと思うけど、単純に無感情のシステムによる断罪するのは合理でしょうか？理想的すぎないだろうか？

2022/10/27

大好きな櫛木理宇さんの作品なのでめちゃくちゃ期待して読んだけど期待通りに面白い。さすがだわあ。

結末的にはイヤミスだけど、書き方が親切で細かくてとても面白い。騙されて裏切られて弄ばれる面白さ。

「君の好きにしていい」というあくまで本人の意思を尊重したような言い方で言葉巧みに人を支配していく連続殺人鬼榛村と、みるみる榛村に傾倒していく雅也、そして雅也の母と榛村のまさかの繋がり。読んでる間中暗ーい気持ちでゾクゾクしまくりでした。

櫛木さんは殺人鬼側の背景をしっかり書いてくれるのでそちら感情を持っていかれてしまいます。いい意味で複雑な気持ちにさせるのがすっごくうまく、いつものめり込んでしまうんだよなあ。

前題のチェインドックもよかったけど、榛村というウィルスに感染するとどんどん榛村のように考え、話し、行動し、終いには榛村のような殺人鬼に近づいていく…というのが分かるこの「死刑にいたる病」というタイトルがドンピシャで好きです。

2022/10/27

そうか、小中学校の同級生ということは灯里もパン屋さんで会ってるのか
信頼関係出来てるみたいだけど、気がついて逃げてほしいな

雅也が誰かころすんじゃないかとハラハラした
酔っ払い相手の時も少女の時も、運良く殺人を犯さずにすんでよかった

映画も観てみたい

2022/10/24

人間の弱い部分にじわりじわりそしてさりげなく入り込む、そしてコントロールしていく。恐ろしいけど、弱さを持つ人間にとって、コントロールされることが安定や安心につながっていく。
結末が凄くて、人の不思議さや、やっぱり繋がりを求める人間の弱さを考えさせられた。

2022/10/23

面白かったからすらすら読めたけど、読み終わった後の気分は良くない。笑　イヤミス。
大和が気持ち悪すぎる。
映画が公開された時、見に行きたいと思ってたけどタイミングがなくて見れなかった。でも、見なくてよかったーーー。

2022/10/22

一つの事件は冤罪なんだ。
相手が何を求めているか直感的に分かるからこそ、求めている言葉を与えることが出来るのだろうな。
真実に上手く嘘を混ぜて話しているから、調べ直しても矛盾はないように感じて全てを信じてしまうのだろう。

2022/10/20

ある一通の連続殺人犯からの手紙で始まる
九人もの殺人を犯した罪で死刑囚となった榛村大和
八人の殺人は認めるが、一人は自分の犯行ではない
それを証明して欲しいとの手紙を受け取った筧井雅也。
何故自分に送られたのか？
わからないまま、榛村大和に面会に行くと、
幼い頃によく通ったパン屋の主人だった。
雅也は事件を再捜査していくに連れ榛村に魅せられていく…
雅也の母、一輝、灯里の存在がいろいろびっくりさせてくれる
映画はまた少し違うようなので観てみたい

2022/10/19

酷い 表現になるが、終始 吐き気を伴いながら項を捲った。
シリアルキラーを生む 要因の一つに生育環境にある(愛されない)と言うことは
わからなくもないが、
素直に怖いものみたさだけで手に取ってしまった。

2022/10/18

連続殺人犯からの手紙から、自分の過去なことや家族のことを知ったり、そういう話かー！といった感じ
連続殺人犯はほんと言葉たくみに人の心を掴んで、頭が良くて冷静なんだなぁといった印象
過去の虐待とか家庭環境の問題もあるけど、そういうところにつけこむのがこの犯人の狡猾さなんだろな

2022/10/15

おぉ…これは何とも。
シリアルキラーと呼ばれる人の多くが
IQが高く自分自身を魅力的にみせる技に長けていると聞くが、本当のところはどうなのだろう。

人間誰しも欠けている部分はあるだろうし
そこをピンポイントで突いてくるのが上手いのかな。
映画は阿部サダヲが怖くて観れそうもないな。