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死刑にいたる病 の商品レビュー

3.7

429件のお客様レビュー

  1. 5つ

    70

  2. 4つ

    182

  3. 3つ

    136

  4. 2つ

    19

  5. 1つ

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2022/11/23

※ 映画化がきっかけで知り、 ずっと読みたかった一冊。   じわじわと迫ってくる心理的な圧、 次第になにが正しいかわからなくなる混乱感。 徐々に取り込まれ、操られている自覚も 持てないまま正常な感覚を失ってしまう。 端正な顔立ちに穏やかな物腰、 誰もがまさかと言う青年の真実...

※ 映画化がきっかけで知り、 ずっと読みたかった一冊。   じわじわと迫ってくる心理的な圧、 次第になにが正しいかわからなくなる混乱感。 徐々に取り込まれ、操られている自覚も 持てないまま正常な感覚を失ってしまう。 端正な顔立ちに穏やかな物腰、 誰もがまさかと言う青年の真実の顔。 悪夢って残酷でおぞましい容姿ではなく、 美しい姿に甘く優しい声音を持ってると 思えてゾッとさせられました。 〜〜〜〜 過去の姿に囚われ、挫折し腐った今の自分を 受け入れられない主人公(筧井雅也) ある日、雅也の元に拘置所から手紙が届くが、 それは馴染みの店の店主であり、連続殺人犯の 死刑囚榛村大和からだった。 榛村からの依頼の意図がわからず、戸惑い ながら調査を進める雅也は面会を重ねるごとに 優秀だった頃の自分を取り戻してゆく。 榛村の過去を追い、事件をなぞるにつれて 生まれ始める、これまで考えたこともない情動。 榛村に引き付けられる雅也を待つ残酷な真実。

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2022/11/22

大和の人を惹きつける求心力はすさまじい。ラストのリストに灯里の文字。。。ゾッとしました。 小説なので実物は見えないのだけれど、語り口や見た目の描写だけで、端正な外見で清潔感のある青年が目の前にいるように感じて、とても凶暴な殺人鬼の様子が思い浮かばない。 そんな大和の独特な雰囲気...

大和の人を惹きつける求心力はすさまじい。ラストのリストに灯里の文字。。。ゾッとしました。 小説なので実物は見えないのだけれど、語り口や見た目の描写だけで、端正な外見で清潔感のある青年が目の前にいるように感じて、とても凶暴な殺人鬼の様子が思い浮かばない。 そんな大和の独特な雰囲気が否が応でも伝わってくる文章でした。

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2022/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2022/11/18 読了 映画の宣伝で作品を知り、本書を購入。 殺人鬼がメインのストーリーは(恐らく)(初めて読んだので、どんな残酷な描写が待っているのだろう、とそわそわした。実際細かい描写を読んでいると、物理的な苦痛表現よりも、精神が不安定になっていくような様の方が読んでいてぞわっとした。 文体も読みやすかったし、最終章にかけての伏線回収もおもしろかったけれど、人に勧めたい!もう一回読み返したい!となるかと言われると...という理由で☆3に。

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2022/11/18

続きが気になってどんどん読み進めた。 サイコパスな人が出てくる話は、読み終わっても続きを想像して怖くなる。

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2022/11/17

「分かるよ」その言葉に、視線に、引き付けられた。 有名な「死にいたる病」ではなく「死刑にいたる病」。読了後はしっくりくるタイトル。 末尾の解説にもあるが、一人だけ殺した殺人者のことは無関係であれば忘れてしまうものだが、シリアルキラーのことはその衝撃のせいか記憶に残りやすい。目を...

「分かるよ」その言葉に、視線に、引き付けられた。 有名な「死にいたる病」ではなく「死刑にいたる病」。読了後はしっくりくるタイトル。 末尾の解説にもあるが、一人だけ殺した殺人者のことは無関係であれば忘れてしまうものだが、シリアルキラーのことはその衝撃のせいか記憶に残りやすい。目を背けたい内容もあるのに、何が人をシリアルキラーたらしめるのか知りたいという気持ちが、熱量は違えど多くの人の中にあるのかもしれない。 この小説の榛村のことも最悪の殺人鬼だと思いながら、どんな人なのか、この後はどうなるのか続きが気になって読むスピードが上がっていったのは、私自身が榛村に引き付けられていたからかもしれない。 連続殺人の調書部分もあるので、残酷な表現が苦手な人や想像力はたくましい方は少し注意。

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2022/11/17

犯人の過去を知り、さらに定期的に接触することで少しづつ自身の性格を知らず知らずの内に変えられていく怖さを感じることができた。 読み終わったあとも、自分が読みながら考えていた結末とは違う終わり方をした点と、その後について考えさせられる終わり方をしていた事もあり良い書籍だと感じた。 ...

犯人の過去を知り、さらに定期的に接触することで少しづつ自身の性格を知らず知らずの内に変えられていく怖さを感じることができた。 読み終わったあとも、自分が読みながら考えていた結末とは違う終わり方をした点と、その後について考えさせられる終わり方をしていた事もあり良い書籍だと感じた。 ドラマのクリミナル・マインドが好きな方にオススメ。

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2022/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画化したことだけを知った状態で読みました。 思ったよりはグロい描写は少なめで、グロいのが苦手な人でも頑張れば読めると思います。 テンポがよいので、サクサクは読めますが、いわゆるイヤミスなので、読んだ後の爽快感はゼロです。。 でも、本当にこういうサイコパスは存在するんだろうなぁと思ったら中々興味深かったです! 幸いこれまでの人生でマインドコントロールする人に出会ったことはありませんが、多分わたしが榛村に出会ったらコロッと操られると思う。。。 人を信じすぎないようにしようと誓いました。笑 ひとつだけ、ちょっとネタバレですが、個人的に骨に関する伏線が回収されたのか?と思ったのでモヤモヤ。。。 わたしが読み飛ばしちゃっただけかもしれませんが、指と爪はなんとなく理由が明らかになったとして、骨を食べるという行為は一体なんだったんだろうと。死んだ後も支配したいということかな?

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2022/11/04

図書館で借りた本。シリアルキラーのデッド・ドノバンのような知能やコミュ力が高い殺人鬼のハイムラ大和から手紙が届いた筧井雅也。雅也が段々と洗脳されていく不気味さ。サイコパスの恐ろしさを描いたこの本は映画化済み。北九州一家殺人犯の松永も、このタイプだろう。

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2022/11/03

映画を見てから原作を読んだ。 映画では原作から、色々と修正が入ってたんですが、原作よりも良い方向に整理されていた感じで見やすかった。 (阿部サダヲさんは怖かったけど) もう少しグロテスクなのかと思ってましたが、さらっと流されててそんなにグロくなかった。

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2022/11/02

ドキュメント番組を眺めている感覚で読んでいる内に舞台に引き込まれる。 わかりやすくシンプルな人間関係の話だが、仕掛けが豊富で展開もどんどんひっくり返っていき楽しく読めた。

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