死刑にいたる病 の商品レビュー
雅也が大和に魅入られたように、 私もいつのまにかこの作品に惹かれてしまい、 時間を忘れて読み耽っていた。 朝の読書の時間に読むことはおすすめしないが、 内容の構成力は素晴らしく、 貴方も最終的には大和に騙されること間違いなし。 阿部サダヲさん主演の映画を見逃してしまったことが...
雅也が大和に魅入られたように、 私もいつのまにかこの作品に惹かれてしまい、 時間を忘れて読み耽っていた。 朝の読書の時間に読むことはおすすめしないが、 内容の構成力は素晴らしく、 貴方も最終的には大和に騙されること間違いなし。 阿部サダヲさん主演の映画を見逃してしまったことが悔やまれる。 大和役が当てはまる方は他にはいないでしょうね。。
Posted by
読んでいる自分まで、榛村に踊らされているような感覚に陥る。本当は他人に支配されているのだが、全くそうとは気づかず、全てが自然な成り行きで流れていくことに対し、恐ろしさと同時に、美しさも感じてしまった。
Posted by
3.2 設定は、ひきつけるが後半は設定から外していく印象。謎解きよりは、シリアルキラーを描こうとした作品。シリアルキラーヒーロー的な描き方に心地よくはない。
Posted by
一言で言えば,サスペンスミステリーなサイコホラー(いえ,すべての要素が上手く融合した作品という意味です).解説によると櫛木理宇先生のサイコホラーとしてはエグくないらしいけど,結構エグい描写も.最後で,思ってもいなかった謎が解けると同時にゾクッとさせるあたり,さすがです.
Posted by
映画も前評判も見ずに読書開始。主人公の青年の目線で読み進んで行き、後半に入った頃の違和感、気付くと青年が陥った犯人の導きに、まんまと私自身もハマってしまった感。 ラストで一輝君に引き戻されなければ危なかったな。一輝君の最初の叫び「もう彼に近づくな!」は耳に入らなかったなぁ、主人公...
映画も前評判も見ずに読書開始。主人公の青年の目線で読み進んで行き、後半に入った頃の違和感、気付くと青年が陥った犯人の導きに、まんまと私自身もハマってしまった感。 ラストで一輝君に引き戻されなければ危なかったな。一輝君の最初の叫び「もう彼に近づくな!」は耳に入らなかったなぁ、主人公と同様に。 大和の深さを思い知らされた一冊でした。完読後、推理小説での「犯人がわかってさっぱり!」と言う感じは全く無く、ゾクっとした重い気持ちが拭えません。
Posted by
“自分の意思”で選ぶということを相手に促す。そうすれば、責任はその人自身にふりかかる。 この人間古来の自己責任能力を活用して数々の人を殺害してきた主人公の物語。 殺人犯(主人公)はただ従順していただけで、そこに意志はない。つまり、殺害する対象を選んだ人は責任転嫁され、罪悪感を感...
“自分の意思”で選ぶということを相手に促す。そうすれば、責任はその人自身にふりかかる。 この人間古来の自己責任能力を活用して数々の人を殺害してきた主人公の物語。 殺人犯(主人公)はただ従順していただけで、そこに意志はない。つまり、殺害する対象を選んだ人は責任転嫁され、罪悪感を感じながら生き続ける。 これは、ミルグラム実験にすごく似ている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いつも読まないタイプの本だったが、面白かった。 最後の、あかりも文通のリストに入っていたのがおどろいた。 怖い人間もいるんだなと思った。 子供が一人でトイレに行かないかな、、、と考えているシーンが怖かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わって、とても好きだ度思った本。 主人公が、連続殺人犯の悲惨な過酷を紐解きながら、彼に共振して、性格がどんどんと変わっていく。連続殺人犯の男そのものになっていく過程が面白い。何故、連続殺人犯は冤罪の調査を主人公にしたのか、明かされていく真実に鳥肌がたった。めちゃ、好きな話。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大和に関わっていくほど、雅也が大和へ惹かれ凶暴になっていくのが怖かった。付き合う相手によって、自分の言動にも影響があるのは普段生活していて実感している。自分が弱っていたり、1人で抱え込んでいたりする時は、危ない人に惹かれてしまいやすくなる気がする。良い方向に変われるような相手と一緒にいることが1番良い。客観的に自分を見る力を身につけて悪い影響を受けそうな人には近づかないように気をつけていきたい。
Posted by
怖いなぁ。人間の心、意思は弱いな。 えぐい描写も読み進めるのが困難だったけど 生い立ちって重要だとすごく感じる作品でした。 ハイムラもその被害者なのかも お生い立ちによるモンスター
Posted by