鶏小説集 の商品レビュー
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前作の記憶が朧気だが、前作よりもさっぱりした印象。 「和菓子のアン」など、他の作品から読み始めた方には、前作よりも読みやすく良いかと思う。 ひとつひとつの作品の繋がり方と、登場人物の心の繊細な動きが坂木先生の良さを感じさせる。 個人的に最後の「とべ エンド」は前作を彷彿とさせる少し後味の悪いというか...リアルな気持ち悪さが残るかな..と思っていたが、坂木先生らしい少し現実離れしつつもどこかにこんな世界もあるのかなと思わせてくれる素晴らしい物語でした。 私が今子供と親の狭間の年齢のため、レンとハルの親との関係、そしてレンの父親、どちらにも感情移入。 もう少し幼い時に読んでいたら「地鶏のひよこ」には共感出来なかったのかも。 個人的に、レンの父親は素晴らしい訳では無いけど、考え方には共感。最後のケイの父親の介護話も、同じく悪印象。私だって子供と気が合うか、愛せるかわからないもの....けど産むのも親の勝手。育てるのが義務。 サンタの謎だけ残っており、前作にでてきたのか曖昧なのでもう一度読み返そうと思う。
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「トリとチキン」 つい選んでしまう食べ物。 たまに行くお客様だからこそ羨ましいと思えるだけであって、互いに本当に入れ替わって住んでみたら思ってたのとは違う日々になるのかもしれない。 こんな関係を続けることが出来るからこそ、少しの言い合いなんて気にすることもないのだろ。 「地鶏の...
「トリとチキン」 つい選んでしまう食べ物。 たまに行くお客様だからこそ羨ましいと思えるだけであって、互いに本当に入れ替わって住んでみたら思ってたのとは違う日々になるのかもしれない。 こんな関係を続けることが出来るからこそ、少しの言い合いなんて気にすることもないのだろ。 「地鶏のひよこ」 気が合わない二人だから。 親子関係が破綻している状態は良くないと努力する訳では無いというのに、見返りを求めることを古い考えだと言うのは何だか違うような気がするな。 理想を言い始めたらキリがないだろうが、全く合わないとなると接し方が分からないのかもな。 「丸ごとコンビニエント」 凶器と狂気がぶつかって。 ただ押せばいいボタンだったとしても、実際に目の前に不審者が現れた時に行動することが出来る人なんて少なく普通は硬直し何も出来なくなるだろ。 無意識に武器として選んだものだったとしても、相手を止めるだけなら十分なものだっただろ。 「羽のある肉」 重要なところが聞こえず。 ついていない日から始まった関係ではあるが、普段誰かと語ることの出来ない共通の話題があるなんて距離が縮まるには十分過ぎる要素だっただろう。 偶然が重なったとはいえ、もし断られていたりしたら気不味くなり最悪の結果だっただろうな。 「とべ エンド」 突然やってきて言い出す。 わざわざ実家に連絡をしてまで住所を尋ねて行こうとしている相手に対して、何故一つも疑問を持つことなく友人ならばと簡単に教えれるのだろうか。 マンネリを避ける為とはいえ、話題性はあったとしても物語が最低なものでは意味がないだろ。
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なんとなく手に取った1冊。 ところどころがチョイ繋がりの連作短編集になってますがいまいちな感じでサラッと寄せてはひいてゆく小波のようで心拐われる程のビックウエーブがこないまま終了でした。 好みもあると思いますがチキンは焼いて食べるか揚げるのがいいか。 最近、いろんなコンビニでチキ...
なんとなく手に取った1冊。 ところどころがチョイ繋がりの連作短編集になってますがいまいちな感じでサラッと寄せてはひいてゆく小波のようで心拐われる程のビックウエーブがこないまま終了でした。 好みもあると思いますがチキンは焼いて食べるか揚げるのがいいか。 最近、いろんなコンビニでチキン買って食べ比べしてるんですがローソンの唐揚げくんが一番かなって思いました。 それとここスィーツ系に力入れてて気になってたのがお餅で巻いたもち食感ロール(ゴマ&あんこ)、和風にアレンジしたロールケーキでその生地が餅で無茶ハマりました。うちの近所セブンイレブンばかりでローソン見当たらないのが残念です。 和菓子屋のアンちゃんにも教えたくなってしまうほどでしたっw
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コンビニのチキンが美味しそう〜 いわゆるジャケ買いで、豚小説集に引き続いて読んでみた。 鶏ハムが何かわからなくて調べたら、これのことねっ家でもたまーに食べるお料理でした。 特に好きだったのは、「羽のある羽」と「丸ごとコンビニエント」かなあ クリスマスが近くなってきて、ローストチ...
コンビニのチキンが美味しそう〜 いわゆるジャケ買いで、豚小説集に引き続いて読んでみた。 鶏ハムが何かわからなくて調べたら、これのことねっ家でもたまーに食べるお料理でした。 特に好きだったのは、「羽のある羽」と「丸ごとコンビニエント」かなあ クリスマスが近くなってきて、ローストチキンとか唐揚げのチラシが増えてきた。鶏料理が食べたくなったな〜。
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様々な登場人物が少しずつ繋がった短編5話。まさに美味しそうなトリが出てくる。コンビニのあげチキが食べたくなった。
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図書館で借りたもの。 様々な岐路で迷い奮闘する全ての人に送る、旨さあふれる「鶏小説」短編集。思春期のゆらぎと成長を描いた「トリとチキン」をはじめ、全5編を収録。 「羽のある肉」のラストが青春!って感じで好き。
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前作肉小説よりは面白かったけど、全体的にはもう一つ。坂木さんらしい視点はあるので、少しホッとするような部分はあるんだけど。
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背景が繋がった短編集。 大きな事件が起きるわけじゃない。毎日の些細な事件とか、不満とか。 緩く読めるはずなんだけど、なんとなーく振り返ってしまう。 高校生と小学校時代の塾友 塾友の父親と子供の英語教室の保護者 話に出てくるコンビニ 高校生の妹と同級生 二人の読むまんがの著者 家族が好きじゃないとか、仲良くなれそうな人が無理だったとか、分かる。イラッとする人も出てくる。 子供に嫌われているのに、介護してもらおうと思ってること。費用対効果、貯蓄型の保険、見返りを求めていること。 担当編集のごり押しで描いたら読者のウケが悪く、呼び出されて元の路線に戻せって言う編集。 はっきりすっきりしない不審者、鉈サンタがよくわからない。捕まったけど。
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百回生まれ変わっても、僕と同じ意見には到達しないであろうバキくん。クラスで唯一、言葉にまったく嘘がなかったバキくん。 バキくんのの言葉と貧乏神のあげチキは、今でも信頼に値する。 (P.252)
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肉小説集の次は鶏縛りでした。 どの話も、どうしようもないような閉塞感やたるーい空気が流れる中に、最後にちょっと前向きな兆しが見える。 そうか、それがあとがきにある「羽」か! でろでろのチキン南蛮も鶏ハムもおいしそうですが、やっぱり一番おなかをすかせるのはあげチキ。貧乏神の揚げるあげチキ食べたいです。
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