オブリヴィオン の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親に裏切られ、愛した人に裏切られ、 苦しんでいた主人公が最後は人の温かさに包まれ でも失ったものは大きくて…。 つらい。信じきれなくて殺してしまった。 幼い頃から植え付けられた人への不信感のせいか。 言葉でのやりとりって大事!! と思いました( ˇωˇ )
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妻への傷害致死で服役していた森二が出所した。迎えに来ていたのはノミ屋の兄と、殺してしまった妻の義兄だった。 不幸な生い立ちの人ばかりが登場し、なかなか重い話。 あの環境になければとか、森二のような特殊な能力さえなければと、バックボーンを恨めしく思いました。 妻の死を受け止め、...
妻への傷害致死で服役していた森二が出所した。迎えに来ていたのはノミ屋の兄と、殺してしまった妻の義兄だった。 不幸な生い立ちの人ばかりが登場し、なかなか重い話。 あの環境になければとか、森二のような特殊な能力さえなければと、バックボーンを恨めしく思いました。 妻の死を受け止め、罪を無いことにせず償い続けると決めた森二。 冬香との関係も修復しそうな気配で、人生は何度もやり直せるという終わり方に、明るい未来を感じました。
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先に読んだ「雪の鉄樹」と似たテーマだったように思う。ただし、こちらの方は、今一つ響かなかった。 (ああ、このパターンか)と感じたこともあるが、主要人物に魅力を感じなかったし、ストーリーもかなり無理やりな感じがあり、共感できなかったかな。
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最初から何か訳ありの感じだが、ストーリーはなかなか焦れったい。よくあるミステリーの構成で最後にいろんな事情が明かされる。途中もスピード感があるとさらに引き込まれそうだ。
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今回も不幸の極みみたいな男主人公が過去の清らかな女に囚われて地獄のような日常を乗り越えるっていう遠田ワールド全開。毎回主人公の過去が地獄すぎる。でも、これもある意味ハッピーエンドなのかな??っていうちょい救いがある終わり方だった。
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妻を殺し刑期を終え刑務所から出てきた吉川森二を二人の兄が出迎えた。ヤクザの実の兄と、殺した妻の兄。 子供の頃、競艇の舟券で奇跡を起こし、それが原因で父親が死に、人生を諦めていた森二に手を差し伸べてくれたのが、大学院生だった圭介と妻だった唯。 だが、娘・冬香の血液型から、娘が妻と別...
妻を殺し刑期を終え刑務所から出てきた吉川森二を二人の兄が出迎えた。ヤクザの実の兄と、殺した妻の兄。 子供の頃、競艇の舟券で奇跡を起こし、それが原因で父親が死に、人生を諦めていた森二に手を差し伸べてくれたのが、大学院生だった圭介と妻だった唯。 だが、娘・冬香の血液型から、娘が妻と別の男とのあいだに生まれた子であることを知り、殺すつもりではなかった妻を逆上して事故で死なせてしまう。
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6月-9。3.5点。 競艇のノミ屋を兄に持つ主人公。妻を殺害、服役し出所したが、兄・妻の義兄が迎えに。 生い立ちと妻・義兄との関係を追いながら、現在の出来事が進む。 少しずつ明らかになる、いろいろな真相と主人公の能力。 終盤は衝撃の連続。重いけど、面白い。
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人はいつでも、どこにいても変われる。変わりたいと思う自分と、「変われる」と言い続けてくれる誰かがそばにいてくれれば。 イヤなやつ、くずなやつがたくさん出てくるけど最後には少しだけ明るい未来が見えてよかった。 最後のほうで、主人公の本当の辛さ・悲しい過去が明らかになるのですが、そ...
人はいつでも、どこにいても変われる。変わりたいと思う自分と、「変われる」と言い続けてくれる誰かがそばにいてくれれば。 イヤなやつ、くずなやつがたくさん出てくるけど最後には少しだけ明るい未来が見えてよかった。 最後のほうで、主人公の本当の辛さ・悲しい過去が明らかになるのですが、そのへんからずっと泣きながら読んでた。 みんな秘密があって、誰かへの想いがあって、あきらめたことがあって。 そういうものと戦ったり折り合いをつけたりしながら生きてかなきゃいけないなら、一人より誰かと一緒の方がいい。それが難しいのだけど。 ハッピーエンドとは言いきれない。むしろ、これがはじまり。 彼らが、この話が終わったあともっとずっと先で幸せになってくれたらいいな。 重いけどめちゃくちゃ良い話だったので、他の本も読んでみたい。
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この作者は登場人物に恨みでもあるのかと思うくらい痛々しい展開の物語を書きます。今回も有る意味期待を裏切らず痛い。妻を殺してしまった主人公の姿はもちろん、その妻の兄もまた痛い。途中途中に挟まれる彼らの暖かな回想シーンがその痛みをさらに高めます。かさぶたを思わず剥がしてしまうように、...
この作者は登場人物に恨みでもあるのかと思うくらい痛々しい展開の物語を書きます。今回も有る意味期待を裏切らず痛い。妻を殺してしまった主人公の姿はもちろん、その妻の兄もまた痛い。途中途中に挟まれる彼らの暖かな回想シーンがその痛みをさらに高めます。かさぶたを思わず剥がしてしまうように、口内炎を舌で探るように先が気になって仕方が有りませんでした。わたくし険しい顔をして読んでいたようですが、まさに眉間にしわが寄る本です。 鬱展開ではあるのですが、この方のどの本も妙な昂揚感と爽快感が有ります。暗い本好きではないのですが、なんだか癖になる薄暗さです。
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遠田さんばっかり読んでるなあ。重くて辛くて最後にほんのかすかな光が見えるけど、痛い場面が続く。80年代までならもっと受けたかもしれないな。淡々と過酷な運命を描いているのだが、あと少しほしいのは、心に残るフレーズ。
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