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名画で読み解く イギリス王家12の物語 の商品レビュー

4.1

39件のお客様レビュー

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2024/05/09

イギリス王家12の物語。 イギリス王家と聞いて思い浮かぶのは、エリザベス1世とメアリ・スチュワート、アン・ブーリン、ヴィクトリア女王でしょうか。見事に女性ばかり、悲劇と繁栄の女性たちですね。 12の物語も、国家としての栄光の下の光と影を色濃く描き出しているものばかりに思います。...

イギリス王家12の物語。 イギリス王家と聞いて思い浮かぶのは、エリザベス1世とメアリ・スチュワート、アン・ブーリン、ヴィクトリア女王でしょうか。見事に女性ばかり、悲劇と繁栄の女性たちですね。 12の物語も、国家としての栄光の下の光と影を色濃く描き出しているものばかりに思います。それを繰り返しながら、現在でも王室が続いているのが素晴らしいというか、恐ろしいというか、歴史の面妖さなんでしょうか。 紹介されている絵画は、テューダー朝から始まりスチュワート朝、ハノーヴァー朝、そして現在のウィンザー朝へと続く12枚。それぞれ王朝の血脈が絶え、他の血脈に変わるというわけでなく、かすかに繋いでいるというのが他の3作で紹介された王朝との大きな違いで魅力ですかね。ブルボンともハプスブルクともロマノフとも違う形で命脈を保っているイギリス王家。タイトルが〜朝でないのは、そういうことかと読み終えて納得です。 「私はイギリスと結婚した」というのはエリザベス1世の言葉。王朝の名前が変われど、王家と国家が離れずにいるのは、この言葉が発せられた時から王家と国家の婚姻関係が続いているからかもしれない。と感情に任せた感想を抱いてしまいました。

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2024/02/29

絵画からその国の歴史を紐解くお馴染みのシリーズ。 イギリス旅行に行く予定のため、歴史本を読んだ後にこちらに手をつけたのですが正解でした。 こちらは単体でももちろん楽しめますが、その前に大まかな英国の歴史を動画なり本なりで掴んでおくと、より楽しめると思います。 英国国教会は成り...

絵画からその国の歴史を紐解くお馴染みのシリーズ。 イギリス旅行に行く予定のため、歴史本を読んだ後にこちらに手をつけたのですが正解でした。 こちらは単体でももちろん楽しめますが、その前に大まかな英国の歴史を動画なり本なりで掴んでおくと、より楽しめると思います。 英国国教会は成り立ちからして変わってますし、パクスブリタニアを築いた反面でけっこうエグいことやってるイギリスの面白みを感じられます。

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2023/10/26

再読。絵よりもイギリス王家の物語がとても面白い。王家といってもヒトだと実感させられるし、高潔ともいえない。政治に関与されるとはた迷惑な時もあるような。存続のスキームは、やはり「君臨すれども統治せず」

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2023/08/20

エリザベス1世前後の激動が興味深いイギリス史。 多くの王女の斬首、魔女狩り…女性史とも言える。 …そしてやっぱり、ロンドン塔のホラー。

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2023/02/04

絵画と王家をキーとして俯瞰するUK史。王家はドイツ系だとは知っていたけどこれほどとは知らなかった。繰り返される親子の確執と女性スキャンダルは現代に繋がる。

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2022/11/26

学生時代の世界史の古い記憶を呼び起こしながら読んだ。途中途中の名画や家系図にサポートされながら、読了。イギリス王家、昔も今もやっぱり面白い‼︎

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2022/10/25

エリザベス女王の崩御とチャールズ王の即位のタイミングで読んだ。イギリスを中心とした王室の歴史が、肖像画を見ながらダイジェストで学べて、興味深かった。 複雑な家族構成、他の国の王室との国際政略結婚、身内ですら脅威になり幽閉したり暗殺したりと、ドラマチックだ。 有名な人しか知らなかっ...

エリザベス女王の崩御とチャールズ王の即位のタイミングで読んだ。イギリスを中心とした王室の歴史が、肖像画を見ながらダイジェストで学べて、興味深かった。 複雑な家族構成、他の国の王室との国際政略結婚、身内ですら脅威になり幽閉したり暗殺したりと、ドラマチックだ。 有名な人しか知らなかったが、歴代の王や女王、そしてその配偶者たちがどんな人たちだったのかが説明されていて、おもしろかった。同じような名前が次々と出てくるが、系譜を見ながら理解できる。 中野京子さんの本は以前も読んだことがあるが(怖いシリーズ)、絵画もとに歴史をたどるという趣旨が好きだ。他の著作もいろいろ読んでみたい。

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2022/09/25

私が最も印象に残ったのはメアリ一世。あまりにも悲しすぎる。 ヘンリー8世の長子で母はハプスブルクスペイン王女キャサリンと正真正銘のお姫様かつ王位継承者なのに、幼い頃から心身ともに痛め付けられ 、女王になっても愛した夫には見限られた。 人々から今なお憎まれる所業も彼女のの愛の喪失と...

私が最も印象に残ったのはメアリ一世。あまりにも悲しすぎる。 ヘンリー8世の長子で母はハプスブルクスペイン王女キャサリンと正真正銘のお姫様かつ王位継承者なのに、幼い頃から心身ともに痛め付けられ 、女王になっても愛した夫には見限られた。 人々から今なお憎まれる所業も彼女のの愛の喪失とその穴を埋めようとしてあがき苦しんだ結果なのだろう。 そしてその穴は埋ることはなく、より一層大きく深くなり、彼女は亡くなったように感じた。

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2022/08/02

絵画と一緒にイギリス王室の歴史を辿れます。 残忍だったり贅沢三昧だったり統治の才能がなかったりと、あららーと思う王やその家族が次々登場。 真面目で政治手腕のある人よりも、かえって人間らしくて魅力的で、記憶に残る。 当時の英国民ではないので他人事。 写真がなかった時代の肖像画は...

絵画と一緒にイギリス王室の歴史を辿れます。 残忍だったり贅沢三昧だったり統治の才能がなかったりと、あららーと思う王やその家族が次々登場。 真面目で政治手腕のある人よりも、かえって人間らしくて魅力的で、記憶に残る。 当時の英国民ではないので他人事。 写真がなかった時代の肖像画はお見合い用に使われるため、相手国所蔵のものが多いというのがなるほどと思った。 肖像画を一目見るだけでその残忍さが伝わるヘンリー八世や、気高いが気難しそうな雰囲気を醸し出すメアリー一世など、背景がわかるとさらに絵画も面白い。 実はあなたはプリンセスなのですよ、我が王室の唯一の相続人なのです、などと言われて、きらびやかなドレスを着て宮殿で肖像画を描いてもらいたい! けど本物の王族だと、政略結婚させられて、クーデターや諸国からの暗殺の危険にさらされるよね...と妄想が膨らむ。

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2022/05/02

とにかく分かりやすくて面白い。テューダー朝、スチュアート朝、ハノーバ朝と変遷したイギリス王室の歴史がよく分かる。現在のウィンザー家はハノーバ家がドイツ系であるために第一次世界大戦後、邸宅があるウィンザー城にちなんで家名変更したなど知らないことばかり。イギリスとドイツの関係の深さに...

とにかく分かりやすくて面白い。テューダー朝、スチュアート朝、ハノーバ朝と変遷したイギリス王室の歴史がよく分かる。現在のウィンザー家はハノーバ家がドイツ系であるために第一次世界大戦後、邸宅があるウィンザー城にちなんで家名変更したなど知らないことばかり。イギリスとドイツの関係の深さには驚くばかりだった。要はヨーロッパの王侯は結局は、政略結婚、非常事態に対する備え(子孫が途絶えたときに海外の子孫を確保できるように)として血脈関係を張り巡らせていたようなのでみな親戚関係となっていたようである。それでもその親戚同士で戦争をするのだから人間は本当に分からない。先に同じシリーズの「プロイセン王家」を読んでいたので、ドイツ側から見たヨーロッパとイギリス側から見たヨーロッパが対比して考えることができたので良かった。しかし、専制君主の王(女王も)と言うのはつくづく理不尽でわがままだ。今の専制君主国家も同様であるが、現代のヨーロッパの民主主義国家も100年前には大して変わらなかったというのはいろいろと示唆するものがある。まあ、そこから変わることができずに滅びた王室(ブルボン王朝、ロマノフ王朝、ハプスブルグ王朝、プロイセン王朝)がいる一方で、イギリスと日本で王朝が残ったのは過去の時代の功徳ではなくその時の王がいかに柔軟に対応できたかが全てのようだ。イギリスでは第一次大戦時の王がジョージ五世で本当に良かったと思う。 そういえば、イギリスという国名は日本でだけ通用するもので実際にはイギリスという国名はないというのは今まで考えたことがなかった。

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