名画で読み解く イギリス王家12の物語 の商品レビュー
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テューダー朝からの人物とその人物にまつわる絵画の本。もう何作も小説、映画、演劇が作られるようなドラマティックな人生の目白押し。中野京子さんの本をたくさん読んでいるので、既知の部分も多くあったが、ヴィクトリア女王に関してはあまり知らなかったので、興味深く読んだ。映画「至上の恋」は、この話だったのかぁ、と今更ながら知った。ヴィクトリア女王は当時の王室では珍しく恋愛結婚で、アルバート王配も愛人で煩わせることもなかった。王配は王室の改革に奔走し、パクスブリタニカに大きく貢献したといえる。しかし、王室は代々親子仲が悪い。王室だから悪いのか、そもそも親子仲がいいのが稀なのか、分からないくらい悪い。親子というのは難しいものだなあ、と思う。 イギリス王室で私が一番印象に残っているのが、「アールデンの公女」。ジョージ一世妃である。もう可哀想で、可哀想で。ヘンリー八世が離婚するために国教会にしたのに、妻の側から離婚されるのは嫌なんかい? 話は全く変わるけれど、家系図でよく見かける、マチルダという名前が最近つけられないのはなぜなのだろう?
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王家にもドラマがあるんだな〜と、残酷な部分もあったけど、物語として面白かった✨ もう一度読み直すとともに、世界史から勉強し直したい!
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中野京子を読み尽くそうと決めて15冊目。 これは特に面白かった。 イギリス王室はよく映画にもなっており、最近も「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」「女王陛下のお気に入り」「ヴィクトリア女王 最後の秘密」と立て続けに見たが、時系列や時代背景いまひとつ整理できなかった。 今回、中野...
中野京子を読み尽くそうと決めて15冊目。 これは特に面白かった。 イギリス王室はよく映画にもなっており、最近も「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」「女王陛下のお気に入り」「ヴィクトリア女王 最後の秘密」と立て続けに見たが、時系列や時代背景いまひとつ整理できなかった。 今回、中野京子のイギリス王室のシリーズでスッキリ!中野さんによる王族の個性の解説も、景色が遠くまで見渡せてワクワクした。 いやあ、イギリス王室やばくて魅力的。
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チューダー家、エリザベス一世や、スチュアート家チャールズ一世とクロムウェル、ハノーヴァー家ヴィクトリア女王などの肖像画の紹介と、イギリス王朝の歴史が学べる。絵も面白い。画家が注文に沿うように描いているけど、その裏の暗示や皮肉も薄く見えたりするらしい。文章と合わせて読むと、王や女王...
チューダー家、エリザベス一世や、スチュアート家チャールズ一世とクロムウェル、ハノーヴァー家ヴィクトリア女王などの肖像画の紹介と、イギリス王朝の歴史が学べる。絵も面白い。画家が注文に沿うように描いているけど、その裏の暗示や皮肉も薄く見えたりするらしい。文章と合わせて読むと、王や女王の人となりもイメージしやすく、朝?が何度も変わるイギリスの歴史がわかりやすかった。
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キャラの立った王族のドラマチックな歴史。 ヨーロッパの王族は王族同士で結婚するので案外親戚関係だったりする。 小さな王国が沢山あったドイツは結婚相手の草刈り場みたいなものだったとか。 日本の皇室はそういう訳にはいかないので大変ですね。 一時期エリザベス1世と、マリア・ステューダー...
キャラの立った王族のドラマチックな歴史。 ヨーロッパの王族は王族同士で結婚するので案外親戚関係だったりする。 小さな王国が沢山あったドイツは結婚相手の草刈り場みたいなものだったとか。 日本の皇室はそういう訳にはいかないので大変ですね。 一時期エリザベス1世と、マリア・ステューダーの話に興味を持って関連書を読んだけど、ここら辺はやはりイギリス王家のハイライト。 ハノーバー王朝は、とにかく父親と息子の仲が悪かった。それが伝統とか? 今に続く王家を維持出来たのは、19世紀のイギリスの経済状態が良かったからだそう。 王族といえど、好き放題では何かツケが来るということだろうか。
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個性豊かな王様や女王様が出て来たが、時の運というものが大きく影響していると感じた。 イギリス王室は本妻の子どもでなければ嫡子として認めない所が凄い。そのため女であっても本妻の子どもが後を継ぐ。その感覚は日本や他の国々にはなかなかない。
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普段読まないジャンルを読んでみようの回。 歴史本初心者だけれど、よくまとまっていて分かりやすいし、文体が好みなのか読み物としてまず面白い。すらすら読める。推し女王ができる。 他の著書も読んでみたいです。
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上野の森美術館で開催されていたKING & QUEEN展の副読本ですと「ぶらぶら美術・博物館」の中で中野先生は言っていたけど、展覧会の内容と同じというわけではないようで(それはそう)。それにしても(中野先生の筆で増幅されているとはいえ)イギリスの王はどの王様も人間臭いです...
上野の森美術館で開催されていたKING & QUEEN展の副読本ですと「ぶらぶら美術・博物館」の中で中野先生は言っていたけど、展覧会の内容と同じというわけではないようで(それはそう)。それにしても(中野先生の筆で増幅されているとはいえ)イギリスの王はどの王様も人間臭いですわ。
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上野のKing&Queen展を観に行った時に解説がとても面白かったのでいつか読もうと思っていた。長い英国王室史をさらっと駆け抜けた。
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クイーン&プリンス展でイギリス王家に興味を持ったので、監修されていた著者の本を読みました。 歴史を知って絵を見るとかなり深みが出ます。世界史めちゃくちゃ嫌いだったけど、こんなストーリーを教えてくれてたらすごく興味持てたのにな… ヘンリー八世の女性遍歴が酷すぎて興味を持っ...
クイーン&プリンス展でイギリス王家に興味を持ったので、監修されていた著者の本を読みました。 歴史を知って絵を見るとかなり深みが出ます。世界史めちゃくちゃ嫌いだったけど、こんなストーリーを教えてくれてたらすごく興味持てたのにな… ヘンリー八世の女性遍歴が酷すぎて興味を持ったので、クイーン〜展で知った内容を改めて詳しく読めたのがよかった。個人的にはアン・ブーリンとその娘エリザベスが気になります。 ヨーロッパの王家について知れたのも教養としてめちゃくちゃ良かった。イギリスではプロテスタントとカトリックで大揉めしてた印象。他の文献も読んでもうちょい頭に入れたい!
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