地の星 なでし子物語 の商品レビュー
前作が、境遇の違う子どもたちの成長物語に対して、今作は耀子の成長にクローズアップしたものになっており、やや単調かつ前作の良さが薄まった気もする。とはいえ、耀子のたくましく成長していく姿には、グッとくるし、また熱い気持ちにもなった。 本作発売後、あまり間を置かず、すぐに次作「天の花...
前作が、境遇の違う子どもたちの成長物語に対して、今作は耀子の成長にクローズアップしたものになっており、やや単調かつ前作の良さが薄まった気もする。とはいえ、耀子のたくましく成長していく姿には、グッとくるし、また熱い気持ちにもなった。 本作発売後、あまり間を置かず、すぐに次作「天の花」も発売ということで、何かしらの良い効果を狙ってのものなのかもしれない。早速、「天の花」を読み始めた。 ★3.7
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他の方のレビューを読まずに、出版順にこちらから。 「地の星」を先に読むか「天の花」を先に読むか皆さん悩まれていて、時系列が前後していることに初めて気づいた。 「地の星」では、いきなり燿子が28歳になっていて、しかも結婚して子どもまでいる! 予想外の展開で、しばらく流れについてい...
他の方のレビューを読まずに、出版順にこちらから。 「地の星」を先に読むか「天の花」を先に読むか皆さん悩まれていて、時系列が前後していることに初めて気づいた。 「地の星」では、いきなり燿子が28歳になっていて、しかも結婚して子どもまでいる! 予想外の展開で、しばらく流れについていけなかった。 幼い頃の教えを守っていたら、こんな風になってないんじゃないの?とも思える姿で、ちょっと残念。 でも、後半からは「自分」が前に出てきて、面白く読めた。 「どうして」と嘆くのではなく「どうしたら」と考え続ける。 自分を導いてくれる言葉を忘れないで。
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なでし子物語の続編。 出版順だとこちらが2作目だが、連載は天の花が先だったよう。だからなのか、1作目との落差に驚いた。 まず、続編としてでなく一冊の完結した本としての展開は退屈。若くして子どもを産んだ専業主婦がパート先のスーパーで才覚を表し、事業を立ち上げる。このあらすじであれば、もっと捻りや思いつかないような発想がほしい。テンプレ的な展開で興味を削がれた。 次に、なでし子物語の続編として読んだ時に、自立と自律を胸に前を向いたはずの耀子の成長した姿がこれか、と落胆がある。大学進学できなかったことを本気で悔いているなら、子どもを育てながらも独学で勉強はできたのでは。流されて自立からは遠いところにあるような。 龍治と立海から大切に思われているだろう描写も、耀子の内面がわからずもやもや。 娘にハープを習うという話は進んだのだろうか。 天の花も楽しみにしていたが、しばらく読まなくてよいかなという気持ちになった。
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あ〜〜順番を間違えた とてもよく出来ているお話で 上手いな〜〜 一気に読み終えたくらい 良かった
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なでしこ物語の続編ですが、母になった燿子さんを中心とした、凋落の一途だった遠藤家立て直しにつながりそうなところで終わっています。この後どうなるのかな?続編はあるのでしょうか?気になるところです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。 幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。 時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。 常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。 (アマゾンより引用)
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執筆順に読みました。ようこちゃんの子どもの頃から順を追ってきたので逞しくなっていく成長を見守るようで感慨深くなりました。 立海せつないなぁ。 どうなる?ミネの森!!続きがあれば読みたいな
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少し終わり方があっけなく感じた また、わりとあっさりと成功してしまったかな この作家の作品は家族関係のものをいくつか読んだ 何も読みやすくわかりやすい 人生の道標になることも多いと思う
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読み始めて話が見えずに悩んだ。読みとめて、天の花を先 に読んでから地の星に戻ってきた。 出版順に読んだほうがよかったのか、これでよかったのか。 とりあえず読後感は良かった。
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単行本の発刊では2冊目だが、発表されたのはこっちが後。「天の花」の方がポプラ社の文芸PR誌である「asta*」で2013年の7月号から14年の9月号まで連載されたものの加筆、修正版に対してこちらは2014年の10月号から16年の6月号までの連載の加筆、修正版。発刊順で逆読みするの...
単行本の発刊では2冊目だが、発表されたのはこっちが後。「天の花」の方がポプラ社の文芸PR誌である「asta*」で2013年の7月号から14年の9月号まで連載されたものの加筆、修正版に対してこちらは2014年の10月号から16年の6月号までの連載の加筆、修正版。発刊順で逆読みするのが、作者の意図にも沿っておりいいとする人は多いようだが、私は連載順に読んで、その意図は全く分からないし、理解できない。連載順の時系列順で読んだ方が、この「地の星」での耀子にようやく寄り添える。やっと、やっとかい!長かった・・・ さあ、次は完結篇?「常夏の光」の連載も昨年(2020年)末に終了しているそうで発刊が楽しみ。舞台は、さらに10年、2008年とのこと。どうなったんだ「ミネの森」!
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