希望が死んだ夜に の商品レビュー

天祢涼(著者)

2018/01/14

希望が死んだ夜に
天袮涼さん。

14歳の女子中学生が、
同級生を殺害した容疑で逮捕される。その娘は、黙秘。半落ちをする。
シングルマザー・
シングルファザー・
生活保護・
いろいろな要素があり。
とても悲しい話でした。
お金がないということは、
悲しい。
君よりもっと恵まれていない人達が居るんだから、
君はまだ幸せなんだよ。
と担任の先生が言った。
どこまで、
我慢したらよいのか？
亡くなった同級生。
のぞみちゃん。
希望が死んだ夜。
題名が、胸にしみる。

2018/01/04

2018/01/02 読了。

図書館から。

ミステリーというより貧困がテーマかと。
でも実際、こういうケースってたくさんあるんだろうな…。

2017/12/09

本の帯通り、悲しいラストでした。
アフリカの子に比べたら、のくだりはドキッとした、私にもそう思うところが、全く無いと言いきれないから。
ここは日本、アフリカと比べてもしょうがない。
見えにくくなってるだけで、シングル家庭の（マザーに限らずファーザーでも）貧困はあるのだと感じた。
シングル世帯をきちんとカバーしきれない国のことを責めるのも難しい、それ以上にシングル世帯は増えているのだと感じる。

2017/10/29

貧困家庭の女子中学生。他の家庭を知らないせいで貧困生活が当たり前と思っている子に、キラキラしたお嬢様のクラスメイトが話しかける。上から目線と思いきや…。結末が可哀想だった。

2017/10/12

おそらく本書のような物語は好まれ、高評価を得るんだと思う。そこに疑問はないし、僕自身もとてもよく出来た小説だと思う。感情移入を避けられない巧みな筆致と、哀しくも温かい結末。
ただ、本格ミステリとして読んでみると、余りにも素直で、真相が透けて見えてしまうのが残念。伏線がとても丁寧であるが故の事なので、作者のフェアに徹しようという姿勢は感じられ、本格ミステリを書く確かな力量はあるのだと思う。
初読の作家だったので、近いうちに他の著作も読んでみたい。

2017/10/07

ごく最近、毒親という言葉を知った。この作品に登場する三人のシングルマザー、シングルファーザーは、毒親なのだろう。
著者の探偵ファミリーズという作品を読んだばかりだったので、こういう作品も書くのかと驚いた。
それにしても余りにも重く救いがない。せめてネガちゃんだけは幸せになってほしいと願ってしまうほど、作品世界に入り込んだ。そしてこういうことは、今現在進行形で現実に起きているんだろうとも思う。

2017/09/01

【美少女はなぜ殺されたのか。社会派ミステリ】十四歳の少女が同級生殺害容疑で緊急逮捕された。少女は犯行を認めたが、動機は全く語らない。捜査を進めると意外な真実が明らかに。