希望が死んだ夜に の商品レビュー
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14歳の少女が殺人を自供。動機は話さない。 少女の心に寄り添うように、想像しながら捜査を続けていくが、最後まで見えなかった。 死ぬのがこわいと思ってほしいから。 子供にそんな選択をさせてしまう大人たち。 やるせなさが残る結末だった。
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ラストは涙が出た。 実の親子でも気持ちを考える事もしないで勝手な事を言うのに、本当に大事に思ってる人のことを命をかけて守ろうとするんだよね… 貧困…生活保護… そんな中で生きている子供達が義務教育でなくなったときにぶつかる壁が大きすぎる
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貧困問題を取り上げた一冊。 少女という大人でもなく、子供でもない年代に貧困をどのように生きているのかを1つ知れた作品でした。 とても重い問題で、日本だけではない問題ですが1人でも多く希望が持てる社会にしてゆきたいと思う作品でした。
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読んでいて、辛い気持ちがずーっとあって、 自分がその当事者だった場合、どうしてたか想像しようとしたけど、出来なかった。 みんなに読んでもらいたい。日本国内の貧困問題が増えてきていることにもっと全員が知ってほしいと思いました。
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01月-07。3.5点。 シングルマザーの娘、女子中学生。同級生殺害容疑で逮捕されるが、殺害は認めるものの動機などは黙秘。。何を隠しているのか。 結構面白い。読みやすく、後半の展開はスピード感あり。 哀しい物語だが、リアルな感じ。
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希望が死んだ夜に。「希望が死んだ夜みたいに真っ暗なこの国でも」ーのぞみの遺書の中の言葉だった。 ずっと苦しくて暗い気持ちになるのに、ページをめくる手が止まらず1日で読了。 上辺なんかじゃなく本当に心が通じ合ってる2人の関係が、少し羨ましくもなった。 たまに見せる中学生らしきやりとりが、かえって私の心をぎゅっとさせた。そんなにたくさんのことを背負う歳じゃないはずなのに、と。 微かな希望が1つ死に、2つ、3つと死んでいったその絶望感は、きっと私なんかの「想像」では足りないんだろうな。 思ってることはたくさんあるのに、今の気持ちがうまくまとめられない…。それくらい、訴えかける何かがある本だった。しっかり伏線も張られていて、最後まで目が離せない展開もよかった。 最後の問いかけに私はなんと言うだろう…。きっとその時々で変わるんだろうけど、今の私は綺麗事を言える世の中でありたいと思う。ネガちゃん、希望はあるよ。ある、って信じて生きてほしい…。 ここ最近で1番忘れられない1冊だ。
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最後ほんとに切ない、、 でもなにかひとつでも希望を持つことが出来ていたらまだ2人に望みはあったかもしれない、、 2人の希望(ネガちゃんだったら凛子お姉さんのぞみはフルート)を最後に失って死という道を選んでしまった。どうにかそれを止められなかったかな、、ってすごい考えてしまう。
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あまりにも切なすぎるラストでした。 フィクションでよかった。 でも現実の社会は、もしかして、もしかすると もっとずっと残酷なものかもしれない。 10代の少年少女たちのリアルは 無知で無垢で、無自覚に残酷であるのに 親達は自分目線でしか助けられない。 わかりようがない。 無償の...
あまりにも切なすぎるラストでした。 フィクションでよかった。 でも現実の社会は、もしかして、もしかすると もっとずっと残酷なものかもしれない。 10代の少年少女たちのリアルは 無知で無垢で、無自覚に残酷であるのに 親達は自分目線でしか助けられない。 わかりようがない。 無償の愛がそこにあるのも 違いないけど。 子供達は成長しながら、それぞれの立ち位置、 基準の違いに気づく。 卑下、羨望、自慢、 ここを抜け出す前に心折れる。 乗り越えるために孤立する者。 勝ち抜く者。 戯ける者。 正義ってなんなのかなぁ。 誰もが通る成長過程での葛藤。 貧困問題、虐待、いじめ。 子供たちが 逃げる方法くらいは わかる社会であってほしい。
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帯に書いてある通りでラストが切なすぎる。 ボリュームはあるように感じたが、読み易い文章で楽しく読めた。視点が変わって物語が進行する為、更にわかり易く、読むことに苦労や飽きがなかった。 貧困問題を取り上げており、多少考えさせられることもある。それよりも登場人物の ネガちゃん へ...
帯に書いてある通りでラストが切なすぎる。 ボリュームはあるように感じたが、読み易い文章で楽しく読めた。視点が変わって物語が進行する為、更にわかり易く、読むことに苦労や飽きがなかった。 貧困問題を取り上げており、多少考えさせられることもある。それよりも登場人物の ネガちゃん へ感情移入しちゃうと切なすぎて貧困問題について考える余裕はなかった。 終盤まで謎が解けずにネタに気付いて飽きることがなく、気になるまま読み進めてしまう。 最後にトリックにトリックを重ねたような畳み掛けるストーリー展開は本当に驚いた。 ネガちゃんにはとても感情移入してしまい、悲しい気持ちにはなるものの、この作品自体はとても面白くて好きな作品でした。
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自死。 最近では身近に報じられたりして、 ひとつの選択肢として、扱われることもあって。 物語中盤でもネガ、のぞみちゃんは、思ってる以上に気持ち軽くその選択を選ぼうとしていた。 最後数ページののぞみちゃんの切ない裏切りから、自死について重く考えさせられる。。 貧困かそうでないか、で世の中の辛さが決まる訳でわないとは思うけど、真壁が言う『誰かの苦境に思いを馳せる』ことが、貧困問題を考える切り口になりそう。
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