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Red の商品レビュー

3.6

249件のお客様レビュー

  1. 5つ

    45

  2. 4つ

    84

  3. 3つ

    82

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    3

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2024/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

共感できるわけじゃないのに、読んでる間は主人公の気持ちになってしまった。官能小説とうたっているだけあって、そういうシーンは多いんだけど、ちゃんと小説の世界に入ってるからただ官能的なんじゃなくてその描写の中でさえ切なくなったり苦しくなったりした。島本理生さんさすがといった感じ。塔子は男性からしたらたまらなく色っぽい女性なんだろうなって思うし、私にはなりたくてもなれないなぁと。小鷹が言ってた、"お前は童貞と家庭環境の暗いやつにもてる"っていうのがまさにそう。 映画と結末が違って、結局離婚してないし塔子は娘を選んだし、強い自分になって夫と生きていく決意をしたようだ。 鞍田さんはなんかずっとズルいんだよ。まあ、ズルくて好きになっちゃいけない人を書かせたら島本理生さんが1番だと私は思うんだけど。

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2024/06/27

きっと彼女もこんな気持ちになったんだな、と、なんの理由もないけど腑に落ちて 今まで分からなかった、どうしても理解できなかった事実が、ふいに納得できてしまった そんな作品でした 人をすきになるって、どうしてこんなにも素敵な気持ちになるんでしょうか 愛とは、愛されるとは 人の人...

きっと彼女もこんな気持ちになったんだな、と、なんの理由もないけど腑に落ちて 今まで分からなかった、どうしても理解できなかった事実が、ふいに納得できてしまった そんな作品でした 人をすきになるって、どうしてこんなにも素敵な気持ちになるんでしょうか 愛とは、愛されるとは 人の人生って、親である自分とは、そもそもの自分って、 そのうえで覚えるこの感情はどうしていくのが正解なんだろう そんな気持ちに寄り添ってくれた、初めてこの筆者の本で面白いと思える作品でした 読み終えて、人生って楽しいですね、そんなことを思いました

Posted byブクログ

2024/06/15

登場人物たちの性についての内容というよりは、孤独と向き合うストーリーで私はとても共感できました 望んだ人生とはいえ、ふと別の道もあったのではないかと考える主人公の孤独が痛いほど理解できました 庇護するわけではないけど、やりたい仕事を手放して子育てと義両親との同居、マザコン夫に...

登場人物たちの性についての内容というよりは、孤独と向き合うストーリーで私はとても共感できました 望んだ人生とはいえ、ふと別の道もあったのではないかと考える主人公の孤独が痛いほど理解できました 庇護するわけではないけど、やりたい仕事を手放して子育てと義両親との同居、マザコン夫による妻への無関心…すごく我慢の多い生活。 私だったら主人公と同じ事をしてると思う。 でも主人公の女性は言葉選びも上手くて、とても賢くて聡明な人なんだなと感心しました。 読んでいて辛く、エンディングも辛い。 幸せになってほしいなと思いました。

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2024/06/14
  • ネタバレ

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大人の女の物語でした。 凄く凄く共感出来てしまって、放心状態。 自分と重なる部分もあって ちょっとなんか蓋?的な物くださいって感じ。 元気な娘に、イケメンで浮気しない夫、優しい義両親との同居。 周りからは順風満帆に見えるが、セックスレス、出産で手放した仕事のキャリア、夫の育児不参加、義母との関係…その他諸々 多くは言わないけど、いろいろあるよね。 大人の女って。 そこに昔は不倫だったけどフリーになった元カレなんて出てきてみろよ。 しかも丸っと受け止めてくれる技量の持ち主なら、やっぱりちょっと甘えたくなるわ←え 塔子もだけど、何かの理由がないと素直に甘えたり出来ないタイプかな。 プライドが変に高いから甘えるのが絶望的に下手。 最後は自分の足で前を向いて歩いていく塔子が見れてよかった。 官能部分も背徳感なんかが伝わり、凄い表現力だなと思った。 仕事で疲れてるからとセックスを断ったときの 『男みたいなこと言うんだな』と夫が言った後の 「心臓がまた少し、水分を失って固くなった気がした」 コレ!なんか凄い。 わかるわーが多い一冊だった。 不倫とかに嫌悪感ある方には難しい一冊かも

Posted byブクログ

2024/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この物語は、いったいどこへ向かってしまうんだろう。中盤に差し掛かるにつれ、この物語にハッピーエンドはあるのだろうか、と、読み進めるのがなかなかに酷な1冊だった。エピローグ前のエンディングに向かっていく最終局面。ああ、なんだかんだで、3人で歩み出すのだろうかと思ったら。この、救いようのない状況に、塔子の立場に自分がいたらと考えるだけで、心が後ずさりしてしまった。決定的な悪人がこの中にいたら、その人にすべてを押し付けてしまえたのに、そうではないところがなかなかに厳しい現実だった。 重厚感のある小説で面白かったけれども、読後感で★3にしました。 なんとなく、偏った見方であるという考え方もありそうな気がしているが、誰かが物語を描いている時点でその視点で描くわけで。絶対的に誰かを傷つけるような物語は望ましくないともちろん思うけれど、今回で言うと真君が絶対的に悪であるとは、この話の中では明言していなかったと思う。生まれてきた、育ってきた環境が、彼を彼たらしめているだけで。

Posted byブクログ

2024/05/20

受け身傾向の女性が、自己を理解して自らの幸せのために行動ができるようになった、というところでしょうか。官能の部分は面倒臭くなって飛ばし読みしましたが主人公の成長には重要なところなのでしょうね。エピローグが爽やかで良かった。

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2024/05/29
  • ネタバレ

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『「愛する」だけじゃだめで「愛され」なきゃ意味がない。そんな世論を嫌悪しながらも、反発しながらも、その通りだと思った。愛するだけじゃだめ。愛されたい』 自己肯定感の低さのせいで、僕自身どれだけの、さまざまな機会を逃してきたのだろうか。自己肯定感が低いくせに、見返りなどを期待して、まったく面倒なことだと自分自身に呆れてしまう。ほんと馬鹿馬鹿しい。打てば響く、お互いにね、そう認め合う誰かに出会うこと。孤独感そのものが害悪とは思わないけれど、孤独の中にも繋がりあえる存在、一方通行ではない安心感、得られたとしたら人生も、それはそれは変わることでしょう。 誰しも自ら好き好んで、傷付くことを求めたりはしないけれど、避けてばかりもいられない。愛されたい。これが本音。矛盾を肯定し整合性を求めない。わがままでいいじゃん。 愛してる、って伝えなきゃ。

Posted byブクログ

2024/05/01

ずっと積読だった本作ですが、GWで時間があったので、手に取りました。主人公のことは正直、好きにはなれないけど、生々しくて他の恋愛小説よりは割と現実的なのかなと思いました。 本作の主人公は、専業主婦である塔子。彼女にはイケメンで収入のある旦那さんと1人の娘がおり、旦那さんの実家で...

ずっと積読だった本作ですが、GWで時間があったので、手に取りました。主人公のことは正直、好きにはなれないけど、生々しくて他の恋愛小説よりは割と現実的なのかなと思いました。 本作の主人公は、専業主婦である塔子。彼女にはイケメンで収入のある旦那さんと1人の娘がおり、旦那さんの実家で同居している。姑も協力的で平和に過ごしているのが、夫婦としてセックスレスの状態であった。そんな時、かつて愛人関係にあった男性と友人の結婚式で再会することになるといったストーリー。 島本理生さんの文章力と心理描写が上手くて、特にこんな旦那だから浮気しても仕方ないよねっていう主人公の考えに共感させられるような感覚があって、素晴らしいなと思いました。内容としては、不倫描写が多いので、生理的に受けつけない方もいらっしゃると思いますが、誰も語らないでいるだけで、テレビドラマでやってるようなキラキラした恋愛展開よりは、こっちの方が大人のリアルな恋愛って感じがしました。

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2024/04/26

既婚者子持ちじゃなかったらどう解釈していいかわからなかったかも。映画を先に見たので妻夫木聡の暗い優しい笑顔を何回も思い出した。血の繋がってない他人同士から始まって、彼の母親とか、ふたりの子供とか、このまま女じゃなくなるのかな、とか。子供と過ごす時間を幸せと感じる夜と、どうしても一...

既婚者子持ちじゃなかったらどう解釈していいかわからなかったかも。映画を先に見たので妻夫木聡の暗い優しい笑顔を何回も思い出した。血の繋がってない他人同士から始まって、彼の母親とか、ふたりの子供とか、このまま女じゃなくなるのかな、とか。子供と過ごす時間を幸せと感じる夜と、どうしても一人の時間が欲しい昼。母でありたいと思うほどに何かを諦めていく感覚。そんな自分を心地いいと思ったり、情けないと思ったり、女っていくつ顔があるんだろう(笑) 心理描写が丁寧に書かれていて塔子の気持ちも行動もスっと馴染むように読めました。

Posted byブクログ

2024/04/25

初読みの作家さんでした。そして初の官能小説でもありました。 非常に読みやすく、そしてそれほどいやらしくも無く、でも話に没入しました。 恋愛小説などは殆ど読んだ事はありませんが、楽しめました。

Posted byブクログ