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Red の商品レビュー

3.6

243件のお客様レビュー

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  4. 2つ

    21

  5. 1つ

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2024/09/08
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不倫はよくない。でも、塔子の息苦しさがしんどくて途中から鞍田さんに救ってほしくなってしまった。。。冷静に考えれば、鞍田さんはしょーもない男なのに、塔子視点だから魅力的にみえてくる。文才ですね。あっという間に読んでしまった!最高!塔子みたいに真面目で一見良き妻タイプこそねっとりと手に負えないんですよ、男性諸君ご注意

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2024/08/31

妻や母としてしか存在しない世界で、自分自身を取り戻すためには、仕事だったり快楽だったりが必要なこともある。家族には許されない関係でしか息をつけないこともある。 ただ、そちら側が真実だとのめり込まず、疑念を持ちつつ、警戒しつつ、仕事も快楽も子どもも諦めなかった塔子の貪欲さが、新し...

妻や母としてしか存在しない世界で、自分自身を取り戻すためには、仕事だったり快楽だったりが必要なこともある。家族には許されない関係でしか息をつけないこともある。 ただ、そちら側が真実だとのめり込まず、疑念を持ちつつ、警戒しつつ、仕事も快楽も子どもも諦めなかった塔子の貪欲さが、新しい家族の形を作ったように思えた。 男性たちの押しに弱いようで流されない塔子が、私は嫌いではない。

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2024/08/19
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塔子は自分の気持ちを呑み込んで、無理してでも人間関係を当たり障りなく進めようとする性格。 その割に男に言い寄られたら弱く、抵抗もほとんどできないどころか期待までしてしまう。 夫の両親とも同居で、一見上手くいってそうに見えても実はお互いそれなりにストレスという。 私の非常に苦手とするタイプの女性で、大部分はイライラしてしまった。また登場人物たちが程々に勘が良く、人の考えや性格を結構言い当ててしまうところがちょっと都合良すぎな感じがした。 エピローグでは少し救われた。翠が子供なりに気を遣いながらも、やっぱりパパとママが良い様子、生涯で一人だけ愛した人と一緒になることが結婚であること、など。

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2024/08/17
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本を閉じた後、1人で心震わせて呆然としてしまった。 400ページ超えで読み応え抜群だった。 中盤までは主人公に対して流されやすすぎでしょ…と思う場面が多かった。 いくら不満があるにしても子供もいるんだし、 なんか我が強いし実は1人でも平気なタイプだろと思った。 読み進めるにつれ、母として妻として女として…というような文章が出てきて、 自分の中で問題提起された気がした。 謝罪のくだりや「家具として搬入された」というフレーズ、 二十代半ばの結婚ラッシュを控えて不安でたまらない感じ、 「愛されなきゃ意味がない」空気感、 身に覚えがありすぎてどんどん惹き込まれた。 主人公と鞍田さんをどこか冷めた目で見ていたのに、ラストでどっと泣いてしまった。 「父」と表記があるってことは鞍田さんとは一緒になってないんだよね? え?もしかして亡くなった? あ、鞍田さん回復したのか!それから会ったのか 会った上で、結局、選ばない方を選んだんだ… 翠ちゃんの反応も関係あったのかな…ああでも…そっか……… 塔子はそう決めたんだね…… 残された鞍田さんはどうなるんだろう………… いやもう関係ない、気にしない事だよね……… 不倫や浮気は大嫌いな私がこんなに絆されてしまうなんて… … 余談 「たなちゃんの結婚相手が鞍田さんなんだって」とメールに書かれてたのかと思い込み、 鞍田さんサイテー!ずるいやつや!と思いながらしばらく読み進めてた自分オモロい

Posted byブクログ

2024/08/11
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共感できるわけじゃないのに、読んでる間は主人公の気持ちになってしまった。官能小説とうたっているだけあって、そういうシーンは多いんだけど、ちゃんと小説の世界に入ってるからただ官能的なんじゃなくてその描写の中でさえ切なくなったり苦しくなったりした。島本理生さんさすがといった感じ。塔子は男性からしたらたまらなく色っぽい女性なんだろうなって思うし、私にはなりたくてもなれないなぁと。小鷹が言ってた、"お前は童貞と家庭環境の暗いやつにもてる"っていうのがまさにそう。 映画と結末が違って、結局離婚してないし塔子は娘を選んだし、強い自分になって夫と生きていく決意をしたようだ。 鞍田さんはなんかずっとズルいんだよ。まあ、ズルくて好きになっちゃいけない人を書かせたら島本理生さんが1番だと私は思うんだけど。

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2024/06/27

きっと彼女もこんな気持ちになったんだな、と、なんの理由もないけど腑に落ちて 今まで分からなかった、どうしても理解できなかった事実が、ふいに納得できてしまった そんな作品でした 人をすきになるって、どうしてこんなにも素敵な気持ちになるんでしょうか 愛とは、愛されるとは 人の人...

きっと彼女もこんな気持ちになったんだな、と、なんの理由もないけど腑に落ちて 今まで分からなかった、どうしても理解できなかった事実が、ふいに納得できてしまった そんな作品でした 人をすきになるって、どうしてこんなにも素敵な気持ちになるんでしょうか 愛とは、愛されるとは 人の人生って、親である自分とは、そもそもの自分って、 そのうえで覚えるこの感情はどうしていくのが正解なんだろう そんな気持ちに寄り添ってくれた、初めてこの筆者の本で面白いと思える作品でした 読み終えて、人生って楽しいですね、そんなことを思いました

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2024/06/15

登場人物たちの性についての内容というよりは、孤独と向き合うストーリーで私はとても共感できました 望んだ人生とはいえ、ふと別の道もあったのではないかと考える主人公の孤独が痛いほど理解できました 庇護するわけではないけど、やりたい仕事を手放して子育てと義両親との同居、マザコン夫に...

登場人物たちの性についての内容というよりは、孤独と向き合うストーリーで私はとても共感できました 望んだ人生とはいえ、ふと別の道もあったのではないかと考える主人公の孤独が痛いほど理解できました 庇護するわけではないけど、やりたい仕事を手放して子育てと義両親との同居、マザコン夫による妻への無関心…すごく我慢の多い生活。 私だったら主人公と同じ事をしてると思う。 でも主人公の女性は言葉選びも上手くて、とても賢くて聡明な人なんだなと感心しました。 読んでいて辛く、エンディングも辛い。 幸せになってほしいなと思いました。

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2024/06/14
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大人の女の物語でした。 凄く凄く共感出来てしまって、放心状態。 自分と重なる部分もあって ちょっとなんか蓋?的な物くださいって感じ。 元気な娘に、イケメンで浮気しない夫、優しい義両親との同居。 周りからは順風満帆に見えるが、セックスレス、出産で手放した仕事のキャリア、夫の育児不参加、義母との関係…その他諸々 多くは言わないけど、いろいろあるよね。 大人の女って。 そこに昔は不倫だったけどフリーになった元カレなんて出てきてみろよ。 しかも丸っと受け止めてくれる技量の持ち主なら、やっぱりちょっと甘えたくなるわ←え 塔子もだけど、何かの理由がないと素直に甘えたり出来ないタイプかな。 プライドが変に高いから甘えるのが絶望的に下手。 最後は自分の足で前を向いて歩いていく塔子が見れてよかった。 官能部分も背徳感なんかが伝わり、凄い表現力だなと思った。 仕事で疲れてるからとセックスを断ったときの 『男みたいなこと言うんだな』と夫が言った後の 「心臓がまた少し、水分を失って固くなった気がした」 コレ!なんか凄い。 わかるわーが多い一冊だった。 不倫とかに嫌悪感ある方には難しい一冊かも

Posted byブクログ

2024/06/12
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この物語は、いったいどこへ向かってしまうんだろう。中盤に差し掛かるにつれ、この物語にハッピーエンドはあるのだろうか、と、読み進めるのがなかなかに酷な1冊だった。エピローグ前のエンディングに向かっていく最終局面。ああ、なんだかんだで、3人で歩み出すのだろうかと思ったら。この、救いようのない状況に、塔子の立場に自分がいたらと考えるだけで、心が後ずさりしてしまった。決定的な悪人がこの中にいたら、その人にすべてを押し付けてしまえたのに、そうではないところがなかなかに厳しい現実だった。 重厚感のある小説で面白かったけれども、読後感で★3にしました。 なんとなく、偏った見方であるという考え方もありそうな気がしているが、誰かが物語を描いている時点でその視点で描くわけで。絶対的に誰かを傷つけるような物語は望ましくないともちろん思うけれど、今回で言うと真君が絶対的に悪であるとは、この話の中では明言していなかったと思う。生まれてきた、育ってきた環境が、彼を彼たらしめているだけで。

Posted byブクログ

2024/05/20

受け身傾向の女性が、自己を理解して自らの幸せのために行動ができるようになった、というところでしょうか。官能の部分は面倒臭くなって飛ばし読みしましたが主人公の成長には重要なところなのでしょうね。エピローグが爽やかで良かった。

Posted byブクログ