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あきない世傳 金と銀(四) の商品レビュー

4.2

134件のお客様レビュー

  1. 5つ

    47

  2. 4つ

    53

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

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2018/04/23

今回もまた商売の神様が幸を導いて、彼女の道を塞ぐ障害物は店内から一掃され、新たに外の世界との戦いが始まる予感。 商売の世界を生き抜く戦国武将に例えられる幸だけど、心配なのは色恋の気配が皆無な点。美人で情にも厚いのに、恋愛感情だけが欠落している。このままビジネスだけに特化して成長し...

今回もまた商売の神様が幸を導いて、彼女の道を塞ぐ障害物は店内から一掃され、新たに外の世界との戦いが始まる予感。 商売の世界を生き抜く戦国武将に例えられる幸だけど、心配なのは色恋の気配が皆無な点。美人で情にも厚いのに、恋愛感情だけが欠落している。このままビジネスだけに特化して成長していくのだろうか。出会いに常に商売が介在するのでは色も恋も入り込む隙が無いんだろうけど。

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2020/01/11

前巻を読んでから随分経ってやっと四巻を読んだけど、読みながらこれまでの筋が思い出せた。奇しくも3人の兄弟に添い続けることになった主人公 幸、商いの才知に長けた本領をこの巻でも随所に発揮していく。奉公先の店で上り詰めて苦境の店を磐石の店に導いて自他ともに認める御寮さんとなった幸だが...

前巻を読んでから随分経ってやっと四巻を読んだけど、読みながらこれまでの筋が思い出せた。奇しくも3人の兄弟に添い続けることになった主人公 幸、商いの才知に長けた本領をこの巻でも随所に発揮していく。奉公先の店で上り詰めて苦境の店を磐石の店に導いて自他ともに認める御寮さんとなった幸だが、更なる大店を目指す一手となるかならないかの一石を打ったところで終わりだ。波乱万丈の度合いは前巻までの方が勝っていた気がする。

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2018/03/22

ちょっと中弛みかな?次に繋がるように読み終わるので、あとどのぐらい続くのか心配。結局、最後まで読むんだけどね。

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2018/03/14

もうねぇ、ページ捲りノンストップですよ。 落としてハラハラさせて、あげて感動涙させる話の流れは 横綱級安定の面白さ間違いなし。 そしてラスト。 なぜそのイバラの道をいくっ!! ああもう次巻読まにゃならんじゃないか。

Posted byブクログ

2018/03/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

面白い!です。 三兄弟の長男の後妻になり、その後次男、最後に三男と添う。と言う展開は、予想はしていたけど、実際に読み進めているとなぜか手に汗握ってしまう。 最初から智蔵と添うていれば、と思わなくもないですが、二人の回り道は、きっと二人にとって必要な遠回りだったようにも思います。 物語は大きく動き、終盤は「これからどうなるの!?」と言うところで完。早く続きが読みたいです。

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2018/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第四弾。 天満呉服商の五鈴屋の女中奉公をしていた幸は商才の片鱗を認められ、四代目徳兵衛の妻となったが夫は不慮の事故で亡くなる。 その後、弟の惣次に嫁したが、徐々に幸の商才を疎むようになった惣次はある事件をきっかけに著しく誇りを傷つけられ、出奔してしまう。 二度と戻らないという惣次の決意を知ったお家さんの富久は、意外な決断を下すが…。 理解ある夫を得て、とうとう幸は自らビジネスアイディアを次々と実行していきます。 モノが売れない当時の江戸時代、知恵を絞って商売の戦国時代を渡っていく武将の如き幸の姿はとっても頼もしい。 委託販売による販路拡大、ノベルティ配布などの効果的な宣伝方法、M&Aなどなど、現代と同じような商法を展開していきます。 それだけでは飽き足らず、新しいビジネスモデルの模索まで始めちゃって、幸はどこまでいくの?とドキドキしちゃいますね。 最終的にはビジネス構造改革でも成し遂げるんでしょうか・・・。 このお話はビジネスについて多角的に学べるのですが、組織やマネージメントに関しても今回は興味深かったです。 次男の惣次は有能で、非常に鋭い経営センスを持っているのですが、人の使い方が下手。 賢すぎるがゆえに自分で何でもできてしまうから、他の人がバカに見えてしまうんですよね。 だから他人の意見も取り入れず、無駄に他人を傷つけ、部下や取引先と軋轢ができてしまう。 有能なプレイヤーだけど有能なマネージャーではない、というのは今も良く見る光景ですよね。 まあ、ビジネス観点から眺めると面白いのですが、1巻からずっと、ストーリー自体にいまいち面白みを感じません。 前作の「みをつくし~」は面白かったのになんでかな?と考えてみたのですが、多分、主人公の幸の心情がはっきり描かれないので共感しにくいのだと思います。 幸は情よりも知的好奇心を満たすことに重きを置いているように見えます。 商いに興趣を感じている彼女にとっては、店の商売を存続させることが一番なんですね。 もちろんこの時代の彼女の立場では当然のふるまいなのですが、現代の恋愛小説に慣れた読者にとっては淡白に見えちゃうんだと思います。 今回のお話でも、幼いころ好意を持った智蔵ととうとう一緒になれるという、少女漫画だったら最高に盛り上がる場面でも幸の心は平静です。 父を亡くしたことで下女奉公しなくてはならなくなり、兄弟と三度も結婚させられる。 そんな運命を受け入れざるを得ない彼女には、もはや静かな諦観を持って全てを受け入れるしか術がないのでしょう。 現代の感覚で「淡白でつまんない」と判断するのは間違っているかもしれませんが、小説なのでもっと心情とストーリーが絡み合って盛り上がる展開を作ってほしいです…。

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2018/03/07
  • ネタバレ

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180307*読了 ついに!幸がのびのびと活躍できる舞台が整ったー! 幸の知恵でどんどん商いを広げていく様が小気味よく、おもしろい。 幸が現代にいたら、やり手の女社長間違いなし。 智ぼんさん、やっぱり好き。 幸と智ぼんさんが人形遣いと人形という関係だけでなく、生涯のパートナーとして温かな愛を育んでいくのが、こちらの心まで温かくしてくれます。 そして、お家さん…。お家さんと幸の別れのシーンは何とも胸にせまるものがありました。 爽快感と人と人との気持ちのやりとりの温かさを感じられる貫流篇でした。

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2018/02/23

大坂天満呉服商の「五鈴屋」。 三兄弟四五代目の長男と結婚したのに、不慮の事故で亡くなり、五代目 次男とも、お家さんの希望で、再婚した幸。 商才に富んだ五代目惣次と、上手く行くように思えたのだが、幸の方が商才の腕が、上手であった。 羽村を羽二重の産地として育て上げて、その羽二重を店...

大坂天満呉服商の「五鈴屋」。 三兄弟四五代目の長男と結婚したのに、不慮の事故で亡くなり、五代目 次男とも、お家さんの希望で、再婚した幸。 商才に富んだ五代目惣次と、上手く行くように思えたのだが、幸の方が商才の腕が、上手であった。 羽村を羽二重の産地として育て上げて、その羽二重を店で、商いをしようとしていたのだが、情の無いやり方に、羽村村の人々から不評と怒りを飼う事になり、惣次は、自分の誇りを傷つけられてしまった。 家を飛び出し、隠居願いを出してしまう。 お家さんの富久も、気落ちしてしまって、病に床に就くことになってしまうのである。 そして、幸は、富久の願いと、三男の智蔵の申し出で、3回目の結婚をすることになるのである。 家を守る、店を守るために、そして、女は、戻る場所がないために、人生をどのようにしても、生き抜く方法を考えなければいけないのかと、、、、思ってしまった。 しかし、暗い話にせずに、幸は、周りの者から3回目の結婚の事も、笑顔で受け入れて、そして智蔵も、嫁の幸を引き立てて、商いへの道を進んでいく。 お家さんが、亡くなってしまうのは、寂しいが、仕方がない。 人形浄瑠璃を智蔵と幸は見に行くのだが、そこでも、幸の商魂逞しさを垣間見る。 人形の衣装の反物を無料で提供し、それと同じ着物で、浄瑠璃を観覧して、お客の目を引き、商売へと、、、 風呂敷にしても、自分の店の屋号が、荷物を包んだ時に一番目のつくように、そして、小さい風呂敷は、どんな風に結んでも、柄がわかるように、、、、 今では、当たり前のように感じる事だけど、これを発案するのには、なかなかのものである。 商売繁盛していくのだが、、、桔梗屋が、被った買い上げの話、、、 代銀の一部 銀20貫 金に換算すれば333両。 これを幸が、五十鈴屋として、名乗りを挙げる。 わ~、これからどうなる。 またもや、次を読まねば気が収まらない。 平昌オリンピックではないが、、、、 幸、頑張れと、声援してしまいそうである。

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2018/02/22

驚くばかりの展開。それもこれも、幸に商才があったばかりの成り行きで、幸せなのか不幸なのか、もはや分からない次元の話になっている。 ただ、老舗の暖簾を守るって並大抵な事ではないのだなあ、と。それから、商売は義理や人情を蔑にするととんでもないしっぺ返しに合うという怖さを知った。 最期...

驚くばかりの展開。それもこれも、幸に商才があったばかりの成り行きで、幸せなのか不幸なのか、もはや分からない次元の話になっている。 ただ、老舗の暖簾を守るって並大抵な事ではないのだなあ、と。それから、商売は義理や人情を蔑にするととんでもないしっぺ返しに合うという怖さを知った。 最期のセリフが小気味よい! こうなったら幸のサクセスストーリーを、とことん楽しもうっと!

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2018/02/10

幸の商才がついに発揮され、今迄の幸の苦労が報われる展開で読み手もスカッとした気分になる。 その分次回の展開が楽しみだが、また新たな不幸 があるんじゃ無いかと今から心配になる。

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