表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 の商品レビュー
芸人オードリーノ若林さんが社会主義国のキューバを訪れる旅行記。 有名な観光地だけでなくディープなキューバを知ることができて面白かった。 しかし、単なる旅行記ではなく、国の仕組みや自身の置かれている立ち位置などを考えるための旅行だったと分かる。 さり気なく語られる情景描写に彼の気...
芸人オードリーノ若林さんが社会主義国のキューバを訪れる旅行記。 有名な観光地だけでなくディープなキューバを知ることができて面白かった。 しかし、単なる旅行記ではなく、国の仕組みや自身の置かれている立ち位置などを考えるための旅行だったと分かる。 さり気なく語られる情景描写に彼の気持ちがよく表れていると思った。 若林さんは物事の本質を見極める目がある人だなとも感じた。
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面白かった 若林の文章 しつこくなくてユーモアがあって読みやすかった 他の人も感想を寄せてるけど、キューバ行きたくなった 英語が稚拙だから行かないとか、そんな自意識を気にして行動を制限してしまうのは勿体無いと思った。若林も結構自意識の塊だけど 日本でなくキューバにいて、「自分」...
面白かった 若林の文章 しつこくなくてユーモアがあって読みやすかった 他の人も感想を寄せてるけど、キューバ行きたくなった 英語が稚拙だから行かないとか、そんな自意識を気にして行動を制限してしまうのは勿体無いと思った。若林も結構自意識の塊だけど 日本でなくキューバにいて、「自分」を気にする人は誰もいないって環境から、のびのびと観光してるように見える ラストの()続きの文章 あれは何を表してるんだろ、考えてる
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キューバに行ってみたくなった。 それに歴史についてもっと学びたいと感じた。 若林さんの作品はちょっと斜めでちょっとシュールな笑いが盛り込まれていて、とっても素直で正直な人柄が伝わってくる。 好きだな。
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オードリー若林さんのキューバ旅行記。 キューバ旅行とは関係ない、ニューヨーク旅行の章で、名所に行くとアメリカ人がハイタッチか握手を求め、「Let'sEnjoy」と言われる。それがぼくの心に中に僅かに存在する「エンジョイしたい」という気持ちをことごとく粉砕した。激しく同感。気持ちは強要されるものではない!!!ただ、相手の楽しんでほしいという優しい気持ちもわかるので、何とも言えないが。。。 キューバの旅行記、若林さんらしい内容で、内容も写真も素敵だった。 最後、キューバ旅行を選択した理由のところでぐっと内容が深くなって心がつかまれてしまった。それまではただの旅行記だったのに!!若林さんのお父さんへの思いで、親友と表現されているところがすごいなと思った。味方とかはよく聞くが、親を親友ってなかなか言わないよな。そこまでお父さんの存在が若林さんの心の中で多くを占めていたんだなと思った。お父さんがすごいのか。若林さんとお父さんの関係が素敵だなと思った。
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【きっかけ】 『ナナメの夕暮れ』を読んでから、実は前作があるということを知り、図書館で借りた。一気読みした。 【あらすじ】 同調圧力と自意識過剰から及ばない国、キューバまで5日間旅をしたオードリー若林の旅行記。果たして、キューバで得た答えとは。 【心に残ったところ】 ◉“社会...
【きっかけ】 『ナナメの夕暮れ』を読んでから、実は前作があるということを知り、図書館で借りた。一気読みした。 【あらすじ】 同調圧力と自意識過剰から及ばない国、キューバまで5日間旅をしたオードリー若林の旅行記。果たして、キューバで得た答えとは。 【心に残ったところ】 ◉“社会主義だから当たり前っちゃ当たり前なのだが、広告の看板がない。…(略)…必要のないものも、持っていないと不幸だと言われている気がぼくはしてしまうのだ。” ◉“半ば、確信犯的にキューバの社会主義に癒やされるつもりでやってきた。だが、その目論みは外れそうだ。日本の自由競争は機会の平等であり、結果の不平等だろう。キューバの社会主義は結果が平等になることを目指していて、機会は不平等といえるのかもしれない。” 【感想】 ちょこっと読もうかなとページを開いたら味見が止まらなくなり、一気読みしてしまった。 これほど読者を引き寄せる魅力的な文章を書けるなんてすごい。 作家さんとしてもやっていけるのではないか…!?と思えるほど、ずっと読んでいたい文章だった。 海外へ飛ぶ動機もまた、同調圧力と自意識過剰からの解放という(なぜキューバを選んだかは最後に明かされる)。 若い頃(いや、今もかな…)悩んでいた経験がある人も少なくないのでは。 彼がそこで何を思い、何を感じたかを読んで知ることも楽しかったし、キューバという異国の文化を味わうことを追体験できたのも面白かった。 週5で働くのが辛い!いったんここから離れて自由になりたい!!!と思ったときに読みたい一冊。
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正直なところ、最初は何がキューバに一人旅だ…なにをかっこつけているんだ…なんてひねくれた読み方してたんだけど、「音叉」から「マレコン通り」のところでもう、じーんときちゃって。こんなネタばらしある?って。 そして、じーんとくる感情とは全く別のところで「7cuc」が好き。「ペイ!ペイ!ペイ」の応酬。面白い!
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いつだったかな? テレビでこの本について語られていたことがあった。 「読み応えありますよね」 興味がわいて借りてみた。 若林さんは、ひとりっきりで旅に出ることを決める。 突然とれることになった5日間の夏休み。 3拍5日のキューバ旅行へ。 自由主義社会の格差不自由。 社会主義社...
いつだったかな? テレビでこの本について語られていたことがあった。 「読み応えありますよね」 興味がわいて借りてみた。 若林さんは、ひとりっきりで旅に出ることを決める。 突然とれることになった5日間の夏休み。 3拍5日のキューバ旅行へ。 自由主義社会の格差不自由。 社会主義社会の平等と自由。 そんな事を考えながら旅する若林さんなりの哲学が面白い。 タイトルになっている野良犬にカメラを向けて思う。 「東京で見る飼い主に甘えている犬よりかわいく見えた。 あの犬は庇護を受けていない。 少し穢れている。だけれど自由だ」 東京での暮らしに生き苦しさを感じていたのですね。 駐車場で勝手に車の誘導をして小銭を稼ぐおじさん。 刃物を付けた軍鶏を戦わせる血まみれの闘鶏。 キューバ人の暮らしに驚き、心を動かされ、自由を満喫。 でも、訪れるのと住むのは違うかな。 住んで暮らすこと…。 そこにはもれなく不自由が付いてくるのかも。 時々、違う場所に行く。 すると世界の見え方が変わってくるのですね。 そして最後に明かされる謎。 なぜ キューバなのか。 なぜ ひとり旅なのか。 オチに心が温められました。 若林さんの脳内 への異世界旅行。 ユニークな旅エッセイでした。
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エッセイなんだけど、内容が軽すぎず それでいて大切なことがちゃんと書いてある。 キューバってこんな国なんだ。 日本人が持っている主義や思想なんて、 すぐにひっくり返っちゃうんだろうなぁ。 キューバの人は、ちゃんと「今を生きてる」 そんな感じがした。 特に印象的なシーンは、なぜキューバに 行くことになったのかを語るところ。 亡き父が行きたがっていたキューバに訪れることで、著者はちゃんと父と向き合い前を向く。 そっか、amistad(血が通った関係)がキューバには あったんだ。現地にしかない大切なものは、現地まで取りに行くしかない気持ち、すごく分かる。 著者のキューバに怯えながらも、 キューバにとてつもなく惹かれていく姿を とても美しく、羨ましいと思った。 私もキューバに行きたい! p.74 われわれはちゃんと今を生きているのか?(ruta8 革命博物館) 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?(ゲバラ名言)」 p.193 誰かと会う(ruta26 マレコン通り) 「キューバの街全体にはまだWiーFiが飛んでいない。だから、みんな会って話す。人間は誰かと会って話したい生き物なんだ。本心は液晶パネルの中の言葉や文字には表れない。アメフトの話や、声や顔に宿る。だから、人は会って話した方が絶対にいいんだ。」
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この本を読んで改めて街を見渡すと、たしかに広告の多さに辟易するなと感じた。 テレビ、スマホ、電車、バス、… 毎日の暮らしの中に無意識に競争意識を駆り立てる何かが視界に入ってきて、きっとそれは無意識に自分にとってストレスになっているのだろうなぁと。 読めば読むほどキューバに行き...
この本を読んで改めて街を見渡すと、たしかに広告の多さに辟易するなと感じた。 テレビ、スマホ、電車、バス、… 毎日の暮らしの中に無意識に競争意識を駆り立てる何かが視界に入ってきて、きっとそれは無意識に自分にとってストレスになっているのだろうなぁと。 読めば読むほどキューバに行きたくなる。 キューバじゃなくてもスマホが普及してない国に。 若林さんが、キューバの人々の暮らしに癒され、憧れ、日本の生きづらさを感じながらも、やはり日本に帰るとこの国の素晴らしさや誇らしさを感じられずにはいられない気持ちもとても分かる。 自分はこんな行動はきっと起こせないだろうから、生きるのに疲れたら、この本を手に取ってキューバを感じたいと思った。
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新自由主義、競争社会、格差…諸々にうんざりして旅に出たのかと思いきや。 忙しい中、ひとりになって、悲しみとじっくり向き合える、どこか遠くに行きたかった若林さん。テレビで観ていても全くわからないけど、こんな辛い時期があったのねぇ。私は若林と同年代だし、私自身の父親の死も同じ頃だし、...
新自由主義、競争社会、格差…諸々にうんざりして旅に出たのかと思いきや。 忙しい中、ひとりになって、悲しみとじっくり向き合える、どこか遠くに行きたかった若林さん。テレビで観ていても全くわからないけど、こんな辛い時期があったのねぇ。私は若林と同年代だし、私自身の父親の死も同じ頃だし、親近感湧くな。身近な人の死は本当に辛いけど、そんな時のひとり旅だからこそ、旅先の景色もいつも以上に響くのかな。だって、「網膜が小躍りする」なんて表現すてきだもんな。 ゲバラの言葉に、考えさせられる若林さん。 「明日死ぬとしたら、生き方が変わるのですか?あなたの今の生き方はどれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」 終盤では、父親に幸せだったかと問う。 命について、人生についても考える旅だったのかな。 モンゴル料理、若林はいけたんだ…私は臭くてどうしても無理だった。 アイスランドで優しくしてもらって良かったよね。全員日本人とかさぞ初めは地獄だったろうに。ま、ウケたけど! 若林さんの海外旅行先チョイスがいいセンス!私もいつか行ってみたい。 そして、DJ松永の若林にむけた手紙が泣ける。何これアツイ。いまさらリトルトゥースになれないよぉ。
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