神さまたちの遊ぶ庭 の商品レビュー
子供にもどって、こんな学校に通いたい。 が、大人の今、ここに住むのは難しいと感じた。 もうひとつ、大人でダンナ持ちの私が感じざるを得なかったのは、ほとんどでてこないダンナサンの存在感。働かない、お金はを使う、「神さまたちの遊ぶ庭」に作者さんをひっぱってきたダンナサンのリアリティ...
子供にもどって、こんな学校に通いたい。 が、大人の今、ここに住むのは難しいと感じた。 もうひとつ、大人でダンナ持ちの私が感じざるを得なかったのは、ほとんどでてこないダンナサンの存在感。働かない、お金はを使う、「神さまたちの遊ぶ庭」に作者さんをひっぱってきたダンナサンのリアリティがすごい・・
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「会いたい人に会って、行きたいところへ行こうと思った [...] もうあんまり時間がないんだから。でも、時間がたっぷりあったって、会いたい人に会って、行きたいところへ行ったほうがいい。これからはそうしよう。」(289 ページ) 『神々の遊ぶ庭』という意味の名前を持つ山の近く。 ...
「会いたい人に会って、行きたいところへ行こうと思った [...] もうあんまり時間がないんだから。でも、時間がたっぷりあったって、会いたい人に会って、行きたいところへ行ったほうがいい。これからはそうしよう。」(289 ページ) 『神々の遊ぶ庭』という意味の名前を持つ山の近く。 北海道の大自然の中心にある集落に、 家族で引っ越した作者。 人って案外だいじょうぶ。 強く、たくましく、美しく、 大人も子供、正々堂々と毎日を楽しめる、と思わせるエッセイ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これは小説じゃなくエッセイなのか。北海道生まれじゃないのに羊と鋼の森が書けたのは山村留学をしたからだったということがよくわかった。天気がいいときは雪が降らないとか、雪を踏み固めてホースで水を撒いてスケートリンクを作るとか懐かし~いと思って読んだが、熊には会いたいと思わないし、狐のおしっこの匂いとかわからないわ。人数が少ないから、先生も地域の大人も一緒に行事をする。真剣にする。本気を出すことがはずかしかったりする思春期にこういう経験ができたことはこどもにとって貴重だ。実行することは勇気がいると思うが。楽しく読めた。
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「その土地を愛して、その土地のために少しでもできることをして、学校を支えて、子どもたちを守って助け合って、楽しんで暮らしていく。一朝一夕にできることではない。」 だからかな、一度読んだ本だったけど、どこがいいというところはないのだけれども、空気感のようなものでオロオロ泣いてしま...
「その土地を愛して、その土地のために少しでもできることをして、学校を支えて、子どもたちを守って助け合って、楽しんで暮らしていく。一朝一夕にできることではない。」 だからかな、一度読んだ本だったけど、どこがいいというところはないのだけれども、空気感のようなものでオロオロ泣いてしまう。こんな風に書き上げる宮下奈都にも興味を持った。転校ばかりで根無しだったぼくは、こんな風に温かい人間関係を知らない。はじめの赴任地がへき複で、ほんとに良かったなと思う。そして、転校させることの罪悪感もよくわかる。ふりかえると、はじめからダメだったのかもな。 理屈じゃないなにか。そう思うのに、どうしても、決められなかった。じたばた何をしていいのか、さっぱりわからない。気持ちは複雑、過疎のまちで家族を持つってことは、迷ったり揺れたりすることの連続だ。 先生たちに読んで欲しいな。
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忘れて久しい人という生き物の根元を確認するには,脳化されていない土地に住むしかない.一体何のために普段生きているのだろう,と考えずにはいられない.トムラウシには確かに,我々の忘れてしまった沢山の花が存在している.
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北海道の僻地での、山村留学の様子を綴った日記形式のエッセイ。 1年というのは、すべてが初めてづくしで終わる期間なので、二度目の季節、二度目の年中行事などを体験していたら、違った視点・感想もあったんだろうな、それを聞きたかったな、とは思うものの、自分でこういう生活を体験したいとはち...
北海道の僻地での、山村留学の様子を綴った日記形式のエッセイ。 1年というのは、すべてが初めてづくしで終わる期間なので、二度目の季節、二度目の年中行事などを体験していたら、違った視点・感想もあったんだろうな、それを聞きたかったな、とは思うものの、自分でこういう生活を体験したいとはちょっと思えない。同じ体験をしても、好き嫌いではなく受け止め方の違いで、同じような素晴らしい時間がもてるとは限らず、すべては著者の感受性を通したもの。 とはいえ、それを差し引いても、みんなのキャラが濃く、自然も濃密でとても心惹かれた。 不愉快なことだってあっただろうけど、それを書いていないことも、かといって過剰に美化した印象を与えないところも、筆力だと思う。
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読書好き仲間の先輩が貸して下さった一冊。 「羊と鋼の森」しか読んだことがなかったので、あっけらかんというか、おおらかというか、肩の力の抜けた文体に驚いた。そして、面白くて貪るように読んだ。宮下家の三兄妹はどれだけ名言を生み出せば気がすむのだろうと何度も何度も肩を揺らして笑ってしま...
読書好き仲間の先輩が貸して下さった一冊。 「羊と鋼の森」しか読んだことがなかったので、あっけらかんというか、おおらかというか、肩の力の抜けた文体に驚いた。そして、面白くて貪るように読んだ。宮下家の三兄妹はどれだけ名言を生み出せば気がすむのだろうと何度も何度も肩を揺らして笑ってしまう。この本をオススメしてくれた先輩のセンスに脱帽……。 どうやら先輩はこのエッセイしか読んだことがないようなので、お礼に「羊と鋼の森」を押し付けようと思う。きっとピンと張った鋼の音に、トムラウシの雪の匂いを重ねてくれるだろう期待しつつ……。
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親しくしていた小川さんは、この本を読んで、トムラウシに山村留学に行ってしまった。このことをきっかけとして手にとってみたのだが、とても意味のある本となった。そしてペナン島に旅行中、はーちゃんまで読了。すごいことだ。
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読んでいる間、宮下さん家族とともに北海道の景色やそこに住む人たち、そして会話を見ているような気持ちになった。 戸惑いもあったのかもしれない。 でもそれを受け入れられる宮下さん家族が素敵だった。読んでいる間、とても贅沢な時間を過ごせました。 むすめちゃんかわいい…。 そして大人...
読んでいる間、宮下さん家族とともに北海道の景色やそこに住む人たち、そして会話を見ているような気持ちになった。 戸惑いもあったのかもしれない。 でもそれを受け入れられる宮下さん家族が素敵だった。読んでいる間、とても贅沢な時間を過ごせました。 むすめちゃんかわいい…。 そして大人になっても本気で楽しめる、そんな人になりたいな、と思った。
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フフフと笑えるユーもがたっぷり。人生の深みも感じられる。 中学生の兄弟と小学生、両親の5人家族が北海道へ山村留学する実話物語! 子どもの山村留学を半ば本気で考えた私には、めっちゃ羨ましい憧れの世界。 そして長男が小学校卒業と中学進学のこの時期に読めたこともラッキーだった。 動物...
フフフと笑えるユーもがたっぷり。人生の深みも感じられる。 中学生の兄弟と小学生、両親の5人家族が北海道へ山村留学する実話物語! 子どもの山村留学を半ば本気で考えた私には、めっちゃ羨ましい憧れの世界。 そして長男が小学校卒業と中学進学のこの時期に読めたこともラッキーだった。 動物大好き家族、3人兄弟&5人家族の設定もわが家に近しい。 そして、まさきとしかさんの解説通り、残り3分の1で読書スピードがぐっと落ちた。 この物語が終わらなければいいのに、と思うから。 でも楽しく豊かな暮らしは永遠には続かない。 というよりも、楽しいことは節目があるから面白い。 いつまでもエンドレスではないから、限りある日々が輝く。 子どもの成長真っただ中の暮らしを、私ももっと楽しみたくなった!
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