神さまたちの遊ぶ庭 の商品レビュー
めっちゃ良かった。宮下さん家族の1年間北海道のトムラウシで過ごす話。いいなー、北海道。めっちゃ寒いけど、何年かは生活してみたい。 後半に出てくる過疎化地域の親にとって複雑な気持ちはよく分かる。高校出たら外に出て、色んな体験をして人間として成長し、見聞を広めて欲しい。でも、そうな...
めっちゃ良かった。宮下さん家族の1年間北海道のトムラウシで過ごす話。いいなー、北海道。めっちゃ寒いけど、何年かは生活してみたい。 後半に出てくる過疎化地域の親にとって複雑な気持ちはよく分かる。高校出たら外に出て、色んな体験をして人間として成長し、見聞を広めて欲しい。でも、そうなると帰って来ないし、地元が過疎るし非常に寂しい。。まさにソレ。難しいなーと思う。
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評価は5. 内容(BOOKデーターベースより) 北海道のちょうど真ん中、十勝・大雪山国立公園にあるトムラウシ。スーパーまで三十七キロという場所へ引っ越した宮下家。寒さや虫などに悩まされながら、壮大な大自然、そこで生きる人々の逞しさと優しさに触れ、さまざまな経験をすることになる。『スコーレNo.4』の宮下奈都が「山」での一年間を綴った感動エッセイを文庫化。 読みやすい文章と何気にクスリと笑える内容にあっという間に読了。自然体の子供達も良いし、時々出てくる先生達も素晴らしい。後味スッキリ。
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初宮下作品。友人の推薦で手に取る。最初はリズムの文章になれなくて大丈夫かなと思ったけど、子供達のかますボケ(?)とそれに対する宮下さんのツッコミがおかしくて、気づいたらニヤニヤしながら、時には吹き出したり笑い声をあげたりしながら読んでいた。(夫は気持ち悪いやつだと思ったことだろう...
初宮下作品。友人の推薦で手に取る。最初はリズムの文章になれなくて大丈夫かなと思ったけど、子供達のかますボケ(?)とそれに対する宮下さんのツッコミがおかしくて、気づいたらニヤニヤしながら、時には吹き出したり笑い声をあげたりしながら読んでいた。(夫は気持ち悪いやつだと思ったことだろう)。読み終えるのが惜しくなるような一冊だった。明るくて前向きで、落ち込んだときに読むと元気になれそう。話のほとんどが子供たちと学校を中心とした行事なのはそういう生活ぶりだったんだろう(あまり詳しく触れられてないけど北海道では子どもの運動会は一大イベントだったりする)。実際には辛いこともあったと思う。除雪や水道の凍結などには触れられてないし、宮下さんの不整脈もストレスが大きいのではと思う。隣のなっちゃんが「クララ」状態になった話は実はとても辛い出来事のはずだ。けれど実際の生活でもそうだったのか深刻になりすぎることなく、集落全体で日々を楽しく暮らしている雰囲気が伝わって来る。宮下一家と屈足トムラウシの皆さんと赴任して他へ転任されていった先生方に幸あれ。次は宮下先生の小説も手に取らなければ。
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いつか、北のほうで暮らしたいと思う。やっぱり寒いところって本当に綺麗なんだと思う。 星野さんの「旅をする木」のアラスカにもものすごく惹かれた。いつか絶対アラスカに行って1ヶ月とか2ヶ月とか滞在したいと思うし、夢ではなくていつか絶対に実現させたいと思う。今回はトムラウシだった。以前...
いつか、北のほうで暮らしたいと思う。やっぱり寒いところって本当に綺麗なんだと思う。 星野さんの「旅をする木」のアラスカにもものすごく惹かれた。いつか絶対アラスカに行って1ヶ月とか2ヶ月とか滞在したいと思うし、夢ではなくていつか絶対に実現させたいと思う。今回はトムラウシだった。以前登った大雪山系は、本州と違いものすごく広大だった、山なのに。そんな麓で暮らすなんて、本当に羨ましい。北海道での滞在も、いつか実現させたい。定年後に夫婦二人で行けたらいいな。 トムラウシの小中学校の様子も、とても羨ましい。少人数でとても濃く、たくさんの大人に見守られている。うちの子供達もこんな環境で育ったら、全然違った人生になるだろうなと思う。でも、子供を連れて行くかというと逡巡してしまう、羨ましいし、絶対いいのに、なぜだろう。きっと私が都会に束縛されていて、もしくは束縛されたがっているんだと思う。
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宮下さんのエッセイ 北海道トムラウシで暮らした一年間のエッセイ集。 エッセイだけど小説みたい。テンポが良くて面白い、やっぱ書き方が上手なんだね。 あっという間に、一年たってしまった。 しかし、旦那さんは何をやってる人なのか…
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何だろう…人々が暖かかい。宮下家が福井に戻る所ではポロポロ涙が出た。 それにしても宮下家の子供たちの発想が面白い!思わずプッと吹き出してしまいました。
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すごく面白い。ひとつひとつの出来事に感心する。特に、小さい娘さんが、「メイちゃん(やぎ)を見ながら梅干しを食べてくる」と出ていく場面があるのだけど、そんな世界がこの世にあるんだと思う。そんな世界の連続の一冊。
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2018.1月。 すごい。大自然の中での暮らし。人との交流。うらやましいほど濃密。でもものすごい覚悟を感じた。一生のうちの一年を子どもとこういうところで暮らせたらすごくいい経験になるし、そのあと生きていく上でものすごく意味のあることのような気がする。時々はっとさせられる言葉もあっ...
2018.1月。 すごい。大自然の中での暮らし。人との交流。うらやましいほど濃密。でもものすごい覚悟を感じた。一生のうちの一年を子どもとこういうところで暮らせたらすごくいい経験になるし、そのあと生きていく上でものすごく意味のあることのような気がする。時々はっとさせられる言葉もあった。「常に誰かに見られているしんどさ」とか。全てがいいことだけじゃない。都会も田舎もどっちが正解もない。それでも憧れてしまう。それにしても子どもってなんておもしろいんだ。その感性や繊細なもの、生きる力。邪魔したら絶対ダメだなと思う。カッコいい大人になろう
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軽快な文章でさくさくと読み進められる。 日々の何気ない出来事が素っ気ないほど簡潔に書き留められているのに、気がつくと一つの家族の大切な一年に痛いほど気持ちが入ってしまっていた。
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「神さまたちの遊ぶ庭」 アイヌ語で言うと「カムイミンタラ」 東京の家に飾りたかったけれど大きくて持って行けなかった絵がある。 タイトルは「カムイミンタラ」 いつでも北海道を感じられるいい絵です。 一年間の期間限定で、家族5人で北海道に山村留学した宮下家の日々。 十勝の山奥、新得...
「神さまたちの遊ぶ庭」 アイヌ語で言うと「カムイミンタラ」 東京の家に飾りたかったけれど大きくて持って行けなかった絵がある。 タイトルは「カムイミンタラ」 いつでも北海道を感じられるいい絵です。 一年間の期間限定で、家族5人で北海道に山村留学した宮下家の日々。 十勝の山奥、新得町のトムラウシ。 過疎の集落で、大自然と人情に囲まれて暮らす。 日記のように書かれた日常生活は、とにかく愉快。 楽しむことに貪欲で、アクティブで、熱い人々と、連日のように繰り広げられる学校行事、地域の行事、ご近所づきあい。 小中合わせて15人の小さな学校で、濃密な人間関係を築いていく。 大人の本気って格好いいことを知る。 人数が少ないから、誰もが何らかの役割を持っている。 人数が少ないから、生徒一人一人の理解度に応じた授業ができる。 人数が少ないから、隣の中学校と合同で修学旅行に行く。 肉牛農家の家で食べるバーベキューはさぞ美味しかったことでしょう。 一番好きなエピソードは、福井の公立高校を受験した長男が結果報告に学校に行ったとき、担任の先生と校長室に行こうとしたら、校長室は立ち入り禁止になっていたこと。 ドアにあるすりガラスの部分から覗いたら、校長先生がくす玉を天井に吊るそうと苦心していた、と。 作家の書く日記は、たった2行でもくすりと笑えたりする。 北海道の生活を気に入って、心から楽しんでくれたのは大変うれしい。 だがそれは、期間限定のせいも多分にあるだろう。 北海道の冬は寒い。 コンタクトレンズだって凍るほどの寒さを、日常と受け入れるのは道民だって難しい。 それでも、北海道を気に入ってくれてありがとう。 本に書いてくれてありがとう。 神さまたちが遊ぶ、愉快な場所を紹介してくれてありがとう。
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