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神さまたちの遊ぶ庭 の商品レビュー

4.4

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    16

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2024/10/19

あぁ愛おしい。 この家族が、この土地が、生き物が、住人が、空気が、この本が愛おしい。 宮下さんがトムラウシを去る日を来るな来るなと祈るように、私も本を読み終えるのをなるべく遅らせるよう、段々とスローペースになる様子が、我ながら可笑しかった(笑)。 これはたくさんの人に読んでもら...

あぁ愛おしい。 この家族が、この土地が、生き物が、住人が、空気が、この本が愛おしい。 宮下さんがトムラウシを去る日を来るな来るなと祈るように、私も本を読み終えるのをなるべく遅らせるよう、段々とスローペースになる様子が、我ながら可笑しかった(笑)。 これはたくさんの人に読んでもらいたいし、自分も何回も読みたいので、迷わずネットで探して購入しました。 誰でも楽しく読めて幸せになれる、そんな本です。

Posted byブクログ

2024/10/03

時系列的に後のエッセイを先に読んでしまい、よく出てくるトムラウシ生活がどんなものか気になって読んでみたら、とても良い! 宮下家5人が、1年間北海道のトムラウシに農山村留学した時の日記のようなエッセイ。 子供たち3人の描写が特に良かった。素直で個性があって。小中学生が全部合わせて...

時系列的に後のエッセイを先に読んでしまい、よく出てくるトムラウシ生活がどんなものか気になって読んでみたら、とても良い! 宮下家5人が、1年間北海道のトムラウシに農山村留学した時の日記のようなエッセイ。 子供たち3人の描写が特に良かった。素直で個性があって。小中学生が全部合わせて15人とか、学年に自分が一人とか、自分からすると想像もできない世界。大勢の中の一人では無いというのを子供の時に経験するのはとても良い気がした。周りの大人が一人ひとりに大切に向き合ってくれているという事実は敏感に察知するはず。 釣りとかスキーとか陶芸とか自由過ぎる授業もとても楽しそうで羨ましい。先生も素敵な方々ばかり。そんな学校が日本にもあるんだなぁ、とひたすら驚き新鮮な気持ちだった。景色や野生動物の描写もとても雄大で開放感に満ちている。 家族全員でこんな生活、本当に宝物だろうな。この決断をしたご夫婦と子供たちの思い切りと勇気に感嘆。なかなか出来ることではないと思うけど、そういうのが人生を変えたり豊かにする助けになるんだろうなぁと思った。 この場所で羊と鋼の森が書かれたと知り、羊と鋼の森も再読したくなった。

Posted byブクログ

2024/09/07

宮下家の、一年間北海道山奥暮らしエッセイ。 家族5人とも、素直で、賑やかで、まっすぐで、爆笑しながら読んだ。素敵な家族だ。

Posted byブクログ

2024/08/24

「羊と鋼の森」の、原点とか、背景となるエッセイだそうです。北海道本としても高レベル。宮下さんの、日常文章がとても軽快で、親しみを感じさせます。お目にかかりたいです。

Posted byブクログ

2024/08/05

談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは順番に読んでいこうと思っています。) 宮下奈都さんは「羊と鋼の森」と「太陽のパスタ、豆のスープ」くらいしか読んだことがなく、これまで宮下さんの作品を積極的に読...

談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは順番に読んでいこうと思っています。) 宮下奈都さんは「羊と鋼の森」と「太陽のパスタ、豆のスープ」くらいしか読んだことがなく、これまで宮下さんの作品を積極的に読もうとしたことはないのですが、なんとなくリスペクトしている作家さんです。それはなぜかというと、書くということについての才能はもちろんなのですが、あるインタビュー記事が心に残っているからなのです。そのインタビューで子育てについて触れられていて、すごくうろ覚えなのですが、こんなことをおっしゃっていました。 「公園で走り出した子どもに、危ないから走らないでなどと、親が先に声をかけてしまうことが不思議。子どもが転んで自分で学ぶ機会を先に奪ってしまう。」 でも、ここまで書いてみてなんですが、このインタビューが本当に宮下さんのだったのか、そして本当にこんなことをおっしゃられていたのか、すごく自信がなくなってきました。ただ、この記憶が本当だという前提で続けさせていただきますと、私はこのインタビューを読んで、「あぁ、素晴らしい感性をお持ちの方なんだなー、だから小説なんてものを書けるんだろうなー」と思って、ひそかにリスペクトしていたのです。その、子どもに先に先に注意してしまう親たちを非難しているわけではなく、その行為に「もったいない、せっかく子ども自身が学ぶ機会なのに」とおっしゃっていた記憶が強く残っていて、その「もったいない」と思う感性に感心したのでした。 あ~、ここまで書いても本当にうろ覚えで、自信がないです。 で、やっと本書のことですが、面白かったです。おススメくださった方、ありがとうございます。 福井在住の宮下家が期間限定で北海道のトムラウシに山村留学するその記録なのですが、まぁ、三人の子どもを連れて、宮下さん夫たっての希望で北海道移住というところからぶっ飛んでるなーと思うのですが、トムラウシに行ってみてビックリ。上には上がいた。同じく山村留学で来ている家族が他にも何家族かいて、しかもトムラウシでの生活が気に入って延長して数年住み着いているという!旦那さんを千葉に残して来ている家族もいるという!はぁ、すごい。比較する必要は全然ないのだけれど、そんな人たちに比べて私たち夫婦の凝り固まった考え方よ。私たちはピシッとレールの上を歩いてるんだな~なんて、夫と話したものです。 宮下さんによる端的で鋭いツッコミには何度も笑いましたし、お子さん達が通う小・中学校の授業や行事には何度も驚かされました。学校行事も地域行事も全て地域のみんなが関わり、大人も本気になる。登山をはじめ、なかなか経験できない自然での体験もなんて貴重なんだと、読んでいてこちらまで胸熱でした。 それだけでなく、宮下さんの感性がやはり素晴らしかったです。山村留学ということで、いずれトムラウシを去ってしまうことに対する後ろめたさというか、常にこうやって外部からの人を受け入れては去っていく人を見送っていくトムラウシが地元の人、特に子どもに思いを馳せ、いいのだろうか、何かをトムラウシに返せているのだろうかと、思い悩む気持ちがありありと伝わってきました。長男さんが中学三年生という年にトムラウシに来た宮下家にとって、長男さんの進学先を慎重に考えざるをえず(福井に帰るか、トムラウシに残ったとして、親元を離れて帯広の高校に進学するかなど)、大変で難しい決断をしなければいけなったんだろうな、と・・・。 結局山村留学を延長せず、予定通り1年で福井に戻った宮下家ですが、何にも代えがたいものを得たのだろうな、と心底羨ましく思ったものです。 自分ではなかなか経験できないことをほんの少しですが、疑似体験させてもらった気がします。 大変面白かったです。おススメです。

Posted byブクログ

2024/07/05

北海道に移住した作者のエッセイ本 北海道ってどの場所からも離れてるし寂しいのかなーと思う先入観がなくなった、楽しい日々の発見が集められていた!自然の中で休みたくなる一冊。

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2024/06/24

北海道トムラウシ。アイヌ語でカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる場所。北海道の真ん中、本当の大自然が残る小さな集落に1年間山村留学した家族の小説風エッセイ。地元の方との密な関係の中、子供だけでなく、大人も成長していく姿が良かったです。ただ期間が短い事もあり、過疎地の厳しさ、難...

北海道トムラウシ。アイヌ語でカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる場所。北海道の真ん中、本当の大自然が残る小さな集落に1年間山村留学した家族の小説風エッセイ。地元の方との密な関係の中、子供だけでなく、大人も成長していく姿が良かったです。ただ期間が短い事もあり、過疎地の厳しさ、難しさ等はあまり伝わってこなかったです。表紙の絵は可愛くて、本の内容とイメージがピッタリ

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2024/06/13

北海道のトムラウシという地域への1年間の山村留学を描いたエッセイ。 苦労話はあまりなく、子供たちの成長をメインに割とコミカルに書かれているので、フィクションのようにも見える。 こういうところで暮らせるかどうか、で人生も変わってくるよなと思ったり。

Posted byブクログ

2024/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゆっくり読み進めた。 微笑ましいエッセイ。 ゲラゲラ笑ってしまう場面もあった。 エッセイってこんなに面白いんだ。 宮下奈都さんのファンになりました。 北海道の美しい景色も見たくなりました。

Posted byブクログ

2024/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ずっとこれからも大切にしたい本! 世の中にはたくさん家族の形があるし幸せの形があってどれも素敵だと思うけど、この家族が過ごした一年が本当に本当に幸せそうでうらやましかった。 福井に戻ってからの章で、あの一年はパラレルワールドみたいだったなあっていう一文があって、大学生のときフィリピンで過ごした日々を思い出した。 出てくる人、物、描写全部が豊かでキラキラしていた。  

Posted byブクログ