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神さまたちの遊ぶ庭 の商品レビュー

4.4

159件のお客様レビュー

  1. 5つ

    83

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2023/11/10

「神様たちの遊ぶ庭」ってタイトルが素敵すぎて、エッセイだと知らずに読み始めたけど、事実は小説よりも奇なり、とはこのことかもしれない。 下手なフィクションより全然おもしろい。書き手の技量の問題ではあるかもしれないけど、やっぱり宮下さん好きです。 宮下さん一家5人が北海道のトムラウシ...

「神様たちの遊ぶ庭」ってタイトルが素敵すぎて、エッセイだと知らずに読み始めたけど、事実は小説よりも奇なり、とはこのことかもしれない。 下手なフィクションより全然おもしろい。書き手の技量の問題ではあるかもしれないけど、やっぱり宮下さん好きです。 宮下さん一家5人が北海道のトムラウシで山村留学をした1年間のお話。 北海道の大自然と、人の温かさがほんとに素晴らしい。でも宮下チルドレンが何よりおもしろすぎる。 個人的には次男ボギー大好きです。漆黒の翼で吹いて、英国紳士で厨二病を確信したけど、なんでボギーって呼ばれてるの?そこ触れて欲しかったなぁ笑 旦那様も良く言えば常識にとらわれない、悪く言うと計画性のない感じ、、他人事だから楽しんで読めるけど、家族仲良くて何よりです笑 「羊と鋼の森」はトムラウシ産らしい。そういう気持ちでもういっかい読もうかな笑 いい場所で書くものっていいものになるんだろうなと思わざるを得ない。いや、もちろん宮下さんの力なんだけどね。

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2023/10/14

トムラウシ登山旅の帰りに立ち寄った、山の交流館「とむら」で出逢った一冊。著者の代表作となった「羊と鋼鉄の森」はここで生活した一年に描かれたそうで、公私共にこの地が転機となった事が伺える。作中に登場するトムラウシ登山起点の東大雪荘、ここの温泉は確かに素晴らしかった。

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2023/09/24

宮下さんの描かれる話はいつも最初、これ面白くなるの?って思う。まるで立ち上がりだけフォアボールを連発しヒットも打たれる投手のようです。でも相手のヒット性の当たりが運悪く内野手の正面に飛び、ダブルプレーでそのイニングを抜けるとあとはすいすいと完封します。途中からの加速度はやっぱりエ...

宮下さんの描かれる話はいつも最初、これ面白くなるの?って思う。まるで立ち上がりだけフォアボールを連発しヒットも打たれる投手のようです。でも相手のヒット性の当たりが運悪く内野手の正面に飛び、ダブルプレーでそのイニングを抜けるとあとはすいすいと完封します。途中からの加速度はやっぱりエース!という貫禄に満ちてニコニコ笑わせながら、最後を迎えます。この本をどこで読もうが勝手ですが270ページ以降は電車などで読まない方が無難です。泣き顔を見られてもいい人は別ですが……。

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2023/08/21

ここ以外じゃ生きて行けない、そんな場所があることがすごく素敵だと思った。トムラウシ、いってみたいなあ。

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2023/08/18

宮下奈都さん一家5人で山村留学した1年間を綴ったエッセイ。 北海道の自然の厳しい中で、 アレヤコレヤと体験しながら学ぶ学生生活。 わたしもやりたかった笑 トムラウシに出発する前の義理の親御さんとのやりとりに出てくる、 『縛られてるんだな、と思った。賢明すぎて外れるのが怖いんだ...

宮下奈都さん一家5人で山村留学した1年間を綴ったエッセイ。 北海道の自然の厳しい中で、 アレヤコレヤと体験しながら学ぶ学生生活。 わたしもやりたかった笑 トムラウシに出発する前の義理の親御さんとのやりとりに出てくる、 『縛られてるんだな、と思った。賢明すぎて外れるのが怖いんだろう。』 の一節。 私は賢明すぎもしないし、好き勝手に来たけど、 いわゆる大きな会社に勤めたあたりから、縛られていたと、ふと感じ、 縛られない時間を一部でもいいから持ちたいなと思った。 田舎で、雪の世界で、生きたい。 キレイな景色や四季折々の姿を噛み締めながら。 正直、読んでいて、怖がりな私は宮下さんが羨ましい。の一言。 なんか少し抜けてる部分が感じられるけど、 トムラウシを選んで山村留学へ行こうという旦那さんがいて。 雪かきや田舎暮らしのトラブルは男手も必要なこともあろう。 不安なこともあろう。 一人でそれができる気がしない、情けない。 どうしたらいいか暫し策を練らねば…!

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2023/08/17

大雪山のふもと、トムラウシの集落に岡山から期限付き移住した宮下一家のハートフルエッセイ。 「羊と鋼の森」がすごく良かった宮下さん、北海道の森林や北海道の地方都市(帯広モデルと思われる)の描写がすごく的確で、その景観をとても大切に扱っていたので、宮下さんは道民にちがいない、と思っ...

大雪山のふもと、トムラウシの集落に岡山から期限付き移住した宮下一家のハートフルエッセイ。 「羊と鋼の森」がすごく良かった宮下さん、北海道の森林や北海道の地方都市(帯広モデルと思われる)の描写がすごく的確で、その景観をとても大切に扱っていたので、宮下さんは道民にちがいない、と思っていたのだけど(結果岡山県民だった)、あの十勝愛に溢れる描写の源泉はここだったのか、と納得した本でした。 最初は気乗りのしない北海道への移住体験で、よりにもよってトムラウシのふもとという僻地中の僻地に移住した宮下さんを待っていたのは、とにかく四季を通して美しい景観で、不便だけど充実した生活の、その感動がいっぱいに表現されていました。 そう、北海道の奥の方(特に道東)は空気の色が違います。空気が透明で、だから風景はぴかぴか光って見える。それは内地からやってきて、しばらく住んでみたときに多くの人が感じる感動ではなかろうかと思うのです。それから山村留学を取り入れた学校のある集落、ということもあって、移住者が多いとよそ者を受け入れる素地もあります。だから人との豊かなつながりが強く感じられたことでしょうが、これは地域性の賜物で、排他的な集落に入らなくて良かったネ、とも正直なところ思いました。 ともあれ、北海道の過疎集落での家族の1年が濃密で喜びにあふれた生活だったことがとてもユーモラスに描かれていてうれしかったですし、この生活から「羊と鋼の森」が生まれたのだと思うと、宮下さんにとっては本当に宝物のようなひと時だったのだろうと思いました。

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2023/07/13

娘の机の一番上にあった本 ふと手に取って読んでみた 娘に報告したら、その本は「私がお薦めする本を挙げるとしたらこの本かな」って言ってくれた なんとも不思議な縁 パパもっともっとたくさん本を読むねって娘と約束した 家族で何回か行った北海道の大自然が舞台で、私達には到底このような生活...

娘の机の一番上にあった本 ふと手に取って読んでみた 娘に報告したら、その本は「私がお薦めする本を挙げるとしたらこの本かな」って言ってくれた なんとも不思議な縁 パパもっともっとたくさん本を読むねって娘と約束した 家族で何回か行った北海道の大自然が舞台で、私達には到底このような生活は思い描けなかったけど、でも憧れる お姉ちゃんも読んでくれて一度こういうことしてみたいなって 子供達の成長する姿が生き生きと描かれていて自分ごとのように読んでて楽しかった

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2023/06/27

数年前に読んだけどまだ長男の言葉が残っている。 村の運動会。大人も一緒に行う。最後に中学生の長男の挨拶で「本気を出すことが恥ずかしいと思っていたけど、ここの大人はみんな本気で、それがかっこよかった」というようなことを言った(うる覚えです)。すごく胸が暖かくなり、今も思い出すと暖か...

数年前に読んだけどまだ長男の言葉が残っている。 村の運動会。大人も一緒に行う。最後に中学生の長男の挨拶で「本気を出すことが恥ずかしいと思っていたけど、ここの大人はみんな本気で、それがかっこよかった」というようなことを言った(うる覚えです)。すごく胸が暖かくなり、今も思い出すと暖かくなる。 すごく好きなエッセイです。

Posted byブクログ

2023/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宮下奈都のエッセイ。寒村留学制度を利用して北海道トムラウシ地区に一家で1年移住した際の生活を日記形式で記録したもの。 日本でも有数の厳しい自然環境、1年の3/4が冬といってもいい地区、最寄りのスーパーまで数十キロ、テレビも高速ネットもなく、携帯がギリ届く(それも場所による) そんな過酷な環境でしんどい生活を送っているのかと思いきや、なんとも楽しそうで、日々がみっちり詰まっていて、自然は厳しくも美しく…幸せそうだなぁと。本当に幸せそうだなぁと。 なのに、なぜ1年で帰ってしまったんだろうか。いや読み終わった後ならわかる、本に書かれていない仕事や教育や生活のことでどうしようもない選択だったんだろう。宮下さん自身パニック障害を持っておられるようだし(本文に記載もある)、ご主人の仕事もあるだろう。 だけど、読んでいる時はもうただただ「いや、帰るなよ、みんな居たいんだったらそのまま住んでおいたらエエやん」と忸怩たる思いがこみ上げてくる。ノンフィクションだけに余計になんというか…。 登場人物たちが実に良い。悪いヤツいない(あえて書かれてないのだろうか)。特に校長先生と宮下3兄弟がとにかく面白い。長女きなこ(仮称)がずぬけて良い! 寒さが徹底的に苦手な俺なので、トムラウシは絶対無理だろうが、温かいところ、それこそ沖縄の島なんかに移住してみたくなる、そんな良質なエネルギー満載のエッセイだった。また絶対読み返そうと思った。

Posted byブクログ

2023/06/08

著者が家族で北海道の辺境な所に一年間住んだエッセイ。そこには自然の厳しさと壮大さ、住人の優しさがあり、その中で奇想天外な子供や夫とのやり取りはほのぼのとした日常でありながら、心が癒されていく不思議な感覚を味わえる

Posted byブクログ