サーカスの夜に の商品レビュー
少し昔の、または異世界のように思いながら読んでいたけれど、トイレの状況や、ネット動画などのデマ、スマホを愛用する団員など、すごく現代の現実的な世界でした。どの国の人も、障害を持つ人もLGBTも輝ける場所。レインボーサーカスは社会の縮図なのかもしれないなと思いました。
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いくら年齢を重ねても10才より大きくなれない男の子がサーカス団員として生きていくお話。入団してから初舞台までのお話。 丁寧に描かれていて、誰もが誇りを持っていることが伝わってくる。男の子も団員として少しずつ成長していく姿が健気でもあり、たくましくも感じる。
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タイトルや絵から想像できるように、どこかノスタルジーを感じるお話です。月にまつわる二つのエピソードは、それぞれ過去と未来につながるものとして描かれています。(こりん)
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小、中学生の教科書を読んでいるようなやさしい気持ちになる一方、そういう柔らかさの中に際立つ悲しさ鋭さのようなものにぎくりとすることも多かった。具体的なことはきちんと書かれていない抽象的な話だったが不思議とまた読みたくなる。
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優しい物語。あまり多くが語られないのも想像の余地があって良かったです。 国籍不明の物語はどうしてこうもワクワクしてしまうのだろう。何でもない描写の一つ一つに、まだ見たことのない世界へと誘われてしまいました。サーカスを見てみたい。
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内容(「BOOK」データベースより) 離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコッ...
内容(「BOOK」データベースより) 離ればなれになった両親とかつて一緒に見たサーカス。忘れられないその不思議な世界の一員になることを目指して入団した少年の前に現れる、自由で個性の強い人々。クラウン、ピエロ、ブランコ乗り、ジャグラー、そして美味しいお菓子やスープを作ってくれるコック。少年は少しずつ綱渡りを学んでゆく。心躍る物語。 小川糸さんなのに、読んでいて小川洋子さん読んでるのか?と思う感じの寓話めいたお話です。お話というにふさわしい可愛らしさと、切ないほの暗さが漂っています。 必要とされていない場所から、必要としてもらおうと努力できる場所へ旅立っていく。自分の体という抜け出せないものから、精神的な脱皮を遂げようとする若者の話です。 見た目は10才ですがそれ以上大きくなれない彼は、コンプレックスから抜け出せない自分を歯がゆく思いますが、他の同僚が性別という檻から自分を解放する姿を見て、自分もいつか・・・と足掻いていく姿が美しいです。
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場末のサーカスを舞台にした優しい物語。 読者に刺激を与えるような起伏がある内容では無いので、疲れた時に読む一服の清涼剤としてお勧めです。 余談ですが、読了後に表紙のペンギンさんを見るとせつない気持ちに…。 あと、巻末のミムラさんの解説は、解説というよりは自身の仕事に照らし合わ...
場末のサーカスを舞台にした優しい物語。 読者に刺激を与えるような起伏がある内容では無いので、疲れた時に読む一服の清涼剤としてお勧めです。 余談ですが、読了後に表紙のペンギンさんを見るとせつない気持ちに…。 あと、巻末のミムラさんの解説は、解説というよりは自身の仕事に照らし合わせた感想文でしたね。これはこれで面白かったですが。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
サーカス団に入った少年が、そこで出会う団員たちとの交流を通して自分の出来ることを見つけていく。団員たちは個性豊かで、それぞれが少年にいろいろなことを教えてくれた。 いい余韻の残る小説でした。
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国籍不明で、独特の世界観。少年のサーカスでの日々や人間模様、淡い恋心が飾らない言葉で綴られていた。ナットーと少年の夜明けの描写は胸に迫るものがあった。未来を示唆する終わり方も良い。
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これが噂の「希望」という代物だろうか。星の輝きの一個一個から、勇気という名の透明な糸が僕をめがけて降りてきて、何かとても大切なものを、体や心に優しく注いでくれたようか気がしてならなかった。
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