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サーカスの夜に の商品レビュー

3.4

62件のお客様レビュー

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2021/12/02

凄くすっごくワクワクして楽しかった! サーカスの輝きや観客の熱気、演者の息づかい 近くに感じる、音が聞こえてくる 楽しさの余韻から抜け出せなくて、読み終わったあとも幸せな気分に浸っている 世界観がとても不思議 スマホがあるなら現代なのかな?と思うのだけれど、不思議と随分と昔の時...

凄くすっごくワクワクして楽しかった! サーカスの輝きや観客の熱気、演者の息づかい 近くに感じる、音が聞こえてくる 楽しさの余韻から抜け出せなくて、読み終わったあとも幸せな気分に浸っている 世界観がとても不思議 スマホがあるなら現代なのかな?と思うのだけれど、不思議と随分と昔の時代なのかなとも感じられる そして最初は日本かと思いきや、読み進めるうちに日本では無さそうだと気がつく! ではどこ?ってなるけれど、そんなの大した問題ではないのだろう だってサーカスは自由気ままに、そして赴くままに楽しいを見てもらうのだから! だからこそ、読み手次第でいつの時代へ行っても良いのかなって 私は少し古い時代、古い街並みを思い浮かべる ローズやキャビア、トロ、ナットー…皆名前可愛すぎか! そして少年、名前とても似合っているよ 楽しいと美味しいと素敵と幸せと…沢山ありすぎて私は凄くこの物語を気に入ったのです!!

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2021/12/01

幼い頃の鮮明な記憶をもとにサーカス団へ入団を目指す障害をもつ男の子のストーリー。 想いを大切に勇気を出して一歩踏み出すこと、価値観とか行動規範を持つこと、信念を持って活動を続けていると味方が増え、道が開けるとういことを教えてくれる。

Posted byブクログ

2021/04/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大病を治した薬の影響で10歳から身長が伸びなくなった少年が、場末のサーカスで生きていく物語。 時代(タブレットがあるのにタンク式トイレ)、地域(日本ではないどこかだとはわかる)…物語の背景となる設定が読者からは良く見えず、モヤッとした世界観が独特。それは決して欠点ではなく、霧がかかったような世界で、舞台のサーカスだけに目線が集中できる効果を生んでいるのは作者の計算の上?だとしたら、興味深い演出だと思う、こういうの好きだなぁ。 世界観は独特だが、物語の根幹は少年の自立独立の物語、主人公は身長や風体こそ子供の用だが、学年で言ったら中学生。思春期(中二病にかかる時代)の彼がまっすぐに取り組み、悩み、生きていく姿を直球勝負で描く。 ストーリーが直球でも世界観が独特なので、安直感はない。その感覚も仕組んだものだとしたら…。小川糸、油断ならない小説家だなぁと思う。

Posted byブクログ

2021/01/27

両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日を迎え、憧れのサーカス団・レインボーサーカスに飛び込んだ。ハイヒールで綱の上を歩く元男性の美人綱渡り師、残り物をとびきり美味しい料理に変える名コック、空中ブランコで空を飛ぶ古参ペンギンと、個性豊かな団員達に囲まれて、体の小さな...

両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日を迎え、憧れのサーカス団・レインボーサーカスに飛び込んだ。ハイヒールで綱の上を歩く元男性の美人綱渡り師、残り物をとびきり美味しい料理に変える名コック、空中ブランコで空を飛ぶ古参ペンギンと、個性豊かな団員達に囲まれて、体の小さな少年は自分の居場所を見つけていく。不自由な世界で自由に生きるための、道標となる物語。

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2024/05/17

2020年最後の読書は、温かい雰囲気の小川糸さんの小説で締めました。(レビューだけ年を跨ぎました) 両親を離婚がきっかけでグランマと2人貧しい暮らしをしていた13歳の少年。幼い頃にした病気の治療の影響で成長が止まり、10歳ほどの容姿にしか見えない彼は、ある日これまでの暮らしに決...

2020年最後の読書は、温かい雰囲気の小川糸さんの小説で締めました。(レビューだけ年を跨ぎました) 両親を離婚がきっかけでグランマと2人貧しい暮らしをしていた13歳の少年。幼い頃にした病気の治療の影響で成長が止まり、10歳ほどの容姿にしか見えない彼は、ある日これまでの暮らしに決別し憧れのサーカス団・レインボーサーカスに飛び込んだ。 個性豊かな団員たちに囲まれて、体の小さな少年は自分の居場所を見つけていく。 10歳で体の成長が止まり、将来の苦難が見えた少年の「サーカス団に入って自分の道を見つける」という切ない決意から始まる物語。 いわゆる移動式のサーカスを私も昔何度か観に行ったことがあるけれど、サーカスというのは華やかな影にとても物悲しいものが見え隠れするのを感じる。 純粋に芸を志し、心から楽しんで演じる団員も中にはいるだろうけど、マイノリティ的な事情からそれを志すしかなかった団員もいる。 物語に登場するレインボーサーカスは貧しいサーカス団で、華やかで大きなサーカス団であるスーパーサーカスとの対比も何だか寂しい。 だけどその中で働く者たちはとても温かく、少年はそこで働くことで居場所を見つけていく。 ナットー、キャビア、トロなど、団員たちは食べ物の名前をサーカスネームにしている。 その中でも少年に最も影響を与えたのはナットーで、元男性の美人綱渡り師である彼女は天才型の演者だ。 そして少年をいつも近くで見守る、姉御肌のダンサーのローズの存在がとても優しい。 死ぬ覚悟ではなく絶対に死なないと決意することが極意だと少年に教える、プロフェッショナルを育て、そしてたくさんの事故も見てきた団長の厳しさと優しさ。 何でも物事を極めるのは一朝一夕にはいかないということ。 少年は最初は毎日トイレを綺麗にするという仕事を命じられたのだけど、それを必死にやって極めることで団員たちの意識が変わっていく(なるべく汚さないようにしようと)ところにもそれは表されていた。 小さなことでも極めるというのは素晴らしい。 優しくファンタジックな世界観で、緊張感や哀しさがありながらもやはり温かな雰囲気が漂っていた。 がんばれ少年!なんて自然と思ってしまう。(最後に少年についたサーカスネームがまた良いのだ) 移動式サーカス、最近見なくなった。最後に見たの、10年くらい前かもしれない。 だけど一度でも観たことがある人ならば、この刹那的な華やかさを湛えた世界が、目の前に見えるはず。

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2020/09/23

ノスタルジー薫る、ここではないどこかの空気が良い。 誰もが優しくていい。 いしいしんじさんの「プラネタリウムのふたご」を読んでしまっていたので、同じサーカスものとして物足りなさを感じてしまったのは否めない

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2020/09/19

周りの大人がとても良い人。13歳で夢のサーカスに入団を決めた僕が楽しい、嬉しい感覚だけでなくいろいろな心情を経験し、最後には憧れの舞台に経つ話。 心はどこにでも行ける。 身体が変えられないなら心を変えていくしかない。 素敵なフレーズ。また読もう。

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2020/06/28

絵本を読んでいるかのようなファンタジックな感覚と、時折、迫られる自分自身。サラッと一気に心地よく読める作品でした。小川糸さんの美しい表現がたまらなく楽しい。「いくら舐めても永遠に小さくならない魔法のキャンディ」

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2020/03/13

最近 ずっと小川 糸さんの本を続けて読んでいます。 今回は「サーカスの夜に」。 両親の離婚でひとりぼっちになった少年。 病気を治療するために使用した薬のせいで、身長は10ぐらいのまま。 グランマとおじさんに見守られて13歳の誕生日を迎えた時に、両親との思い出のサーカスで働くこと...

最近 ずっと小川 糸さんの本を続けて読んでいます。 今回は「サーカスの夜に」。 両親の離婚でひとりぼっちになった少年。 病気を治療するために使用した薬のせいで、身長は10ぐらいのまま。 グランマとおじさんに見守られて13歳の誕生日を迎えた時に、両親との思い出のサーカスで働くことを決断。 団員たちに囲まれて一人の少年が成長していく。 小川さんの小説は、周りの人たちがとても素敵です 「結局、いくら願っても否定してもじたばたしても、事実は事実として変わらない。自分の意思で買えることができるのは、心だけだ。身体が変わらないのなら、心を変えていくしかない。」 「心は自由だ。どこにでも行ける。」 よい作品は読み終えるのが惜しいと思ってしまいます。 もう少し小川さんの作品を読みたいと思います。

Posted byブクログ

2020/02/02

まるで海外の童話を読んでいるような不思議な感覚になった。 物語の設定が日本ではないからかもしれないが、国も時代がいつなのかもわからない(スマホが出てきたのでそこまで昔ではないのは確か) ただ、どんな国でも時代でも、 人々が、子供達が、 魅了されるもの、感動するもの、忘れられないも...

まるで海外の童話を読んでいるような不思議な感覚になった。 物語の設定が日本ではないからかもしれないが、国も時代がいつなのかもわからない(スマホが出てきたのでそこまで昔ではないのは確か) ただ、どんな国でも時代でも、 人々が、子供達が、 魅了されるもの、感動するもの、忘れられないものはそんなに変わらないんだろうな。

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