鹿の王(1) の商品レビュー
今年はファンタジーに心躍らせられた1年でした。 年初に「図書館の魔女」に魅了され、年末に「鹿の王」に夢中になった。 文化人類学者でもある著者のグイグイ引き込んでいく筆力には脱帽です。 話は征服する者とされるものに、病と飛鹿、山犬などが複雑にからむものでしたが、ユナとヴァン、そして...
今年はファンタジーに心躍らせられた1年でした。 年初に「図書館の魔女」に魅了され、年末に「鹿の王」に夢中になった。 文化人類学者でもある著者のグイグイ引き込んでいく筆力には脱帽です。 話は征服する者とされるものに、病と飛鹿、山犬などが複雑にからむものでしたが、ユナとヴァン、そしてサエのやさしい関係が嬉しかった。 近いうちに筆者の別の作品を読んでいる自分が確実に想像できた、満足な読書になりました。
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医療×冒険ファンタジー。 精霊守人もそうだったけど、ほんとにどこかに実在しそうな辺境の異国の描写、 リアリティのある世界観のつくりこみはスゴイのひとこと。
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NHKの番組の獣医師との対談を見て、はじめは穏やかな人だなあと思っていたら、番組が進むうち、辺境の地に出向いて文化人類学者のようなことをしていたり、とにかく面白い人なのだという印象に変わった。そんな作者の背景を知りながら読むと、この本はさらに面白いと思った。作者がどれほど好奇心が...
NHKの番組の獣医師との対談を見て、はじめは穏やかな人だなあと思っていたら、番組が進むうち、辺境の地に出向いて文化人類学者のようなことをしていたり、とにかく面白い人なのだという印象に変わった。そんな作者の背景を知りながら読むと、この本はさらに面白いと思った。作者がどれほど好奇心が旺盛で、人間や動物のどんなところを慈しんでいるのかがそのまま現れているような気がする。ブラタモリを見ている時のように、そんな好奇心旺盛な人の傍で楽しそうにしているのを見られるのが、とても楽しい。
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ようやく積読から開放。 以前単行本で読んだときは、図書館からの借り物だったので駆け足で読んだことと上下巻の間隔が空いていたため、文庫で購入した際は一気読みするぞ!と決めていました。 物語りはまだまだこれから。 谷間の集落で過ごすヴァンの日だまりのような日々がずっと続けばいいのに...
ようやく積読から開放。 以前単行本で読んだときは、図書館からの借り物だったので駆け足で読んだことと上下巻の間隔が空いていたため、文庫で購入した際は一気読みするぞ!と決めていました。 物語りはまだまだこれから。 谷間の集落で過ごすヴァンの日だまりのような日々がずっと続けばいいのに、と(先を知っていても)願わずにいられない。
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守り人シリーズのファンでした。 この作品もテーマからして絶対に面白いと思って、文庫本になった瞬間に購入。やはり作り込まれた舞台設定と壮大な世界観がさすが上橋さんといった感じでした。テーマに対しての深い造詣が見られるところが、子どもだましではなく、大人でも楽しめる理由だと思います。...
守り人シリーズのファンでした。 この作品もテーマからして絶対に面白いと思って、文庫本になった瞬間に購入。やはり作り込まれた舞台設定と壮大な世界観がさすが上橋さんといった感じでした。テーマに対しての深い造詣が見られるところが、子どもだましではなく、大人でも楽しめる理由だと思います。 ただ登場人物や地名が多く複雑だからでしょうか、途中から世界史の教科書を読んでるような気分になりました。登場人物への愛着が湧きやすいという意味では守り人シリーズの方が好きでした。
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一人ひとりの豊かな心情 人・国の立場 生命の神秘 様々な要素が盛り込まれた壮大な世界観に魅了されました。
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年若の知人の推薦。 ファンタジーに分類されるのだろうか。 架空の聞きなれない国や名前ばかりでてきて、読み進められない感じだったが、せっかく貸してもらったので少し無理して読んでみると、途中からはぐいぐい引き込まれていった。 力ある作家さんだなぁと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
オタワルの人たちのように勝ち負けはないと考えている人たちもいるのは印象に残った。 「食われるのであれば、巧く食われればよい。食われた物が、食った者の身体となるのだから」 「他者を生かすことで、自分も生きる。他者を幸せにすることで、自分も幸せになる」 「私は医術師です。病から人を救うために生きるという誓いを立てている者です」
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新しい仕事にも慣れ、心にも若干の余裕が生まれらので、とうとう手をつけてしまった。 まさに目の前で映像を見せられているかのような描写に、すぐに心が踊ってしまう。まだ、一巻を読み終えたところなので、先が気になって仕方がない。 この先サエは、、、ヴァンとホッサルが出会ったらどんなだろう...
新しい仕事にも慣れ、心にも若干の余裕が生まれらので、とうとう手をつけてしまった。 まさに目の前で映像を見せられているかのような描写に、すぐに心が踊ってしまう。まだ、一巻を読み終えたところなので、先が気になって仕方がない。 この先サエは、、、ヴァンとホッサルが出会ったらどんなだろう、ユナにはどんな未来が待っているのか。 上橋先生、サイコーだね。
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世界観の作り込みと、細かな設定や描写のリアルさに圧倒されつつの第一巻。物語そのものよりも、例えば飛鹿の生態だとか、各土地の人々の生活の仕方だとか、鉱屈の構造や空気だとか、そういった「想像上」の世界が、あたかも作者が実際に取材して見てきたかのように描かれていて、そのどれもが説得力...
世界観の作り込みと、細かな設定や描写のリアルさに圧倒されつつの第一巻。物語そのものよりも、例えば飛鹿の生態だとか、各土地の人々の生活の仕方だとか、鉱屈の構造や空気だとか、そういった「想像上」の世界が、あたかも作者が実際に取材して見てきたかのように描かれていて、そのどれもが説得力を持っていることが凄い。 相変わらずの固有名詞の覚えにくさに苦戦させられつつ、これから物語がどう展開していくかが楽しみです。あとユナが大変に可愛い(笑)
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