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鹿の王(1) の商品レビュー

4

203件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    95

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2020/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文化人類学者でもある上橋菜穂子さんの作品。2021年に映画化もされる予定。 読む前はもっと明るい話だと思っていたがまさかの最初から奴隷状態の描写からでびっくり。世界観も音がアイヌ語ぽい感じでなかなか頭に入りきらないが、ライトノベルのように読みやすい文体ではある。 飛鹿・大鹿とトナカイが同時に記述されており、自分のしらない鹿がいるのか?と思ってしまったり。 ヴァン、ホッサル、サエ、トゥーリムなど魅力的なキャラクターもたくさんいて、おもしろい。 戦争による国の融合、民族の融合って当事者としてはこのように感じるのかな、と思うところもあり日本にずっといると考えないようなところも考えさせられる。 この巻は序章だけに感じていて、大きく物語が動く感じはしないので次の巻を早く読んでみたい。

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2020/08/22

2020/08/18-8/21 全く情報がない中で読み始めた。序章だなと感じる1巻。1章目は結構ワクワク。そのあと個人的には少しスローな進み方になった。しかしながらこれは2巻以降に続くための丁寧な描写であったと思いたい。 これってファンタジーなんだぁと思いつつ、漢字の読み方に慣...

2020/08/18-8/21 全く情報がない中で読み始めた。序章だなと感じる1巻。1章目は結構ワクワク。そのあと個人的には少しスローな進み方になった。しかしながらこれは2巻以降に続くための丁寧な描写であったと思いたい。 これってファンタジーなんだぁと思いつつ、漢字の読み方に慣れないままに1巻が終わってしまった。2巻以降に期待。

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2020/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

妻からの推薦本(ずーっと読むのを拒否)。「ファンタジーだよ!」と聞いていたので、私の趣向とは異なるが、渋々読み始める。奴隷のヴァン(+ユマ)の逃亡、ヴァンの追跡、黒狼病の蔓延、色々な仕掛けが出てきました。案の定、登場人物と地理的関係性が極めて難解で、相当な警戒心をもって読み終えました。現段階では少しだけ希望が見えていますが、読み終える自己効力感はないかな。でも今後、ヴァンの活躍、黒狼病の謎、人物関係の発展性は楽しみにしています。この低空飛行の状態は「間」を開けてはいけないような気がしています。

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2020/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

登場人物の名前が多すぎて、敵が味方かわからなくなる。少し絞っても内容としては十分いけると思う。楽しいファンタジー小説だか、その辺も上手くするともっと楽しめたはずだ。特に、AまたはBという対立軸ではなく、AまたはBまたはCまたはDぐらいのグループに分かれた内容だから尚更だ。この辺が上手いのは、高橋克彦や北方謙三だと思う。 読み返さなくてはならないのは、小説のスピード感に欠けるので、そこはマイナスポイント。 全四巻

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2020/07/12

東乎瑠帝国、アカファ、ムコニア王国の人々をめぐるファンタジー小説。かなり異なった境遇の人物が出会っていき関係性を結ぶ描写も面白いが、背景にある国同士の歴史や思惑が垣間見える部分も多く、いろんな側面から楽しむことができる作品だと感じた。 黒い獣の正体が気になる…次巻荒れそうな模様で...

東乎瑠帝国、アカファ、ムコニア王国の人々をめぐるファンタジー小説。かなり異なった境遇の人物が出会っていき関係性を結ぶ描写も面白いが、背景にある国同士の歴史や思惑が垣間見える部分も多く、いろんな側面から楽しむことができる作品だと感じた。 黒い獣の正体が気になる…次巻荒れそうな模様で早く読みたい。

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2020/07/11

新刊が出たので読み直し中。コロナに思いを馳せてしまう。 それにしても、ミラルの言葉がいちいち好き。 そして、この巻の解説、書店員さんなんだけど、最後の〆の文章がとても素敵。

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2020/07/07

今だからこそ読みたいと思った一冊。購入した甲斐があった。ヴァンの近くにいるユナの笑顔が、彼を勇気づけてくれているのだと思った。

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2020/06/27

自然の描写が巧みで情景が目に浮かぶようでした。物語は二人の視点で交互に展開していく。伝染病が広がり対応に奔走する様子は、現在のコロナに通じるものを感じました。ラストでえーっ!となりました。

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2020/06/10

上橋菜穂子の「鹿の王」をこのほど読み終えました。 小学校の読書感想文の宿題と同じでどうもうまくゆきません。 ええ~っと、まず感染病の話からゆきましょうか。 このファンタジー小説では今のコロナウィルスように空気感染ではなく、 犬等に噛まれたとかダニによる感染が主ですが、 その病原菌...

上橋菜穂子の「鹿の王」をこのほど読み終えました。 小学校の読書感想文の宿題と同じでどうもうまくゆきません。 ええ~っと、まず感染病の話からゆきましょうか。 このファンタジー小説では今のコロナウィルスように空気感染ではなく、 犬等に噛まれたとかダニによる感染が主ですが、 その病原菌が旧アカフェという国で異常発生します。 この国は東の国に侵略され、東の国の移住者も侵入しているという微妙は情勢下にあるのです。 そのような中、特に東の国の移住者を中心にある種の犬狼に噛まれてバタバタと倒れてゆくのです。 それを防ぐためにいろいろな立場の人々が様々な方策をこうじてゆきます。 支配者側の王侯一族、征服された元王侯者達、更に大昔この国を支配していた旧王族、 それにこの国に元から住みついていたいろいろな少数種族の人々がそれぞれの立場から 様々な争いを起こし、また水面下でいろいろと工作してゆくといったお話です。 しかし、この物語では、真の悪人はおりません、 その立場、立場で自分が正しいと思ったことを実行しているのです。 作者がこの物語を書くきっかけとなった事の一つに、 自分の体の外で起きているいろいろなことは見聞き出来るけれども 体の内部の事はほとんどわからず、 様々な医療器具を通してでしか知ることが出来ない といった事にある種の不思議さを感じたからだとあとがきで話しておられます。 「ビックリするほどのたくさんの小さな命がこの身体にいて、私たちを生かしながら 自分も生きてている」 調べますと例えば人間の腸内には約3万種100-1000兆もの細菌が住みつき、 その重さは1.5から2キロのも達するそうです。 CMで言っている善玉菌、悪玉菌などもその一つでしょう。 つまり人間の体は様々な生命の共存体なのです。 そこに見知らぬ細菌が侵入してくると大変な騒動になります。 私はこの小説はアルカフェという国全体が一つ人間で、 そこに見知らぬ細菌が侵入してきた姿を描いた物ではないか想えてくるのです。 この本の中で医師が免疫体を探し出すため様々な苦労をしている姿を描いています。 現実の戻って、同じように新型コロナウィルスに対して、 今現在、世界中の医療関係者が治療薬の開発など必死の努力をされています。 私はこうした方々の努力、成果を大いに期待するとともに、 現場で病原菌と戦っている方々への支援、 そして医療器具のさらなる充実を願い、 一日も早い平静を折り戻すことを願いつつ筆を置きます。

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2020/05/12

内容的には一般書かなという感触がありましたが、 文体的には児童書の体となっていて、このアンバランスさがとても読みづらく感じました。 幼いユナの存在を置くことで、読者の対象年齢を下げようとしたのかもしれませんが これが裏目に出て、ユナのしゃべり方や行動が作品から浮いているように感じ...

内容的には一般書かなという感触がありましたが、 文体的には児童書の体となっていて、このアンバランスさがとても読みづらく感じました。 幼いユナの存在を置くことで、読者の対象年齢を下げようとしたのかもしれませんが これが裏目に出て、ユナのしゃべり方や行動が作品から浮いているように感じました。 この違和感を気にしないで読み進められればよかったのですが、 ちょっと難しそうなので、また機会があれば続きを読みます。

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